贈与と互酬 -宗教単元のふりかえり-
講義の感想
宗教を自分事として考えられた。互酬性や贈与など、世界の見え方の鮮明さを上げる上で大事な考え方に出会えたと思う。文化人類学の考え方も知れて面白かった(形から入る)。そして、宗教と芸術の結びつきにたくさん気づくことができた。宗教が日常から離れていった過程が美術とほぼ同じなことに気づき驚いたと同時に納得できた。
学びや気づき
・その人がいなくなっても続く互酬の関係より。ジブリ映画「君たちはどう生きるか」の主題歌『地球儀』の意味が見えてきた気がする。元々、宮崎駿さんを歌った曲だなぁとは思っていたけど、「この道の行く先に誰かが待っている」、誰かいなくなった後も自分を突き動かしてくれる存在がいて、その人が待っていてくれると思うから走れる。待っていてくれる場所≒死後の世界なのかな?行く先が同じじゃないとまた会えないから。
・自分は仏教的な考え方をしているなぁと気づいた。空=ないということがある、安定があると思うから不安を感じる、考え方の問題だよな~と。ジョンレノンもたぶんブッディズムを持ってると思う!イマジンのなかで「想像してごらん?そんなのないよ~」って歌ってるし。
・美的な体験も聖なる体験じゃない?に納得。アート作品に感動するって、まさに贈与なんだと思ってて、自分で自分自身を感動させることってほとんどない。誰かに与えられるものなんだよね。そこが似てる。あとは、見てるだけで無意識の中にその宗教の宗教観を伝えているのを感じる。
・死っていうのは人間が予測できることで唯一たしかなもの。しかし、ほとんどの人が死ぬその時まで経験できないもの。わからないことが怖い、知りたいと思ってしまうもの。カオスが嫌だ的な。
今回の学びをどのように活かしたいか
宗教って怖いと思っていたけど、自分の魂のあり方や行方を委ねられるような自分以上に価値を感じるものと出会えるってことで、それはとても有り難いことだと思う。
死が怖くないとしたら、死んだ方がいいのかもしれない。それでも死なないのは、やっぱり「怖い」だったり、自分も結局のところ「生かされている」ところがあったりするのかもなぁ。
この講義を通して生まれた問い
「やられたら、やりかえす」も互酬性なのか?
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