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Hackathonステッカー作成記


こんにちは!NUTMEGデザインチーム所属修士2年のr.kobayashiです!

9/19から26日までの1週間、NUTMEGメンバー限定のハッカソンが開かれました!参加者はのべ20人、4チームに分かれてテーマに沿ったアプリを開発するイベントです!

私は日程の都合で参加できなかったのですが、1年かけた準備の集大成である学園祭の終了から1週間と経たないうちに新たな挑戦へ挑む後輩たちをみて、自分も何かできることがないかと思い立ち賞品を提供することに決めました。

この記事では同じようなことを考えている方々に向けて、ステッカー印刷の発注内容や印刷所、入稿データを作成する上での工夫点をまとめます。

まずは完成品をご覧ください。

完成品

最優秀チーム用賞品

NUTMEG-Hackathon最優秀チーム賞品ステッカー

名称:フィルム素材ステッカー(耐水)/ホログラム-レインボー
サイズ:60mm×60mm
印刷オプション:強粘着/1枚四角カット/40パス以内/ホワイト使用/光沢PETラミネート
枚数:10枚
作業時間 :2時間

参加賞

NUTMEG-Hackathon参加賞ステッカー

名称:フィルム素材ステッカー(耐水)/銀ツヤ |
サイズ:60mm×60mm
印刷オプション:強粘着/1枚四角カット/40パス以内/ホワイト使用/光沢PETラミネート |
枚数:30枚
作業時間:4時間

印刷データ

入稿データ

印刷はデジタ様にお願いしました。安さと技術資料の豊富さが理由です。
シール印刷・ステッカー印刷・ラベル印刷が高品質|印刷通販【デジタ】

費用は優勝賞品が3000円、参加賞が5000円程度でした。急ぎで印刷を依頼したので最安値ではありませんのでご参考程度に。

印刷データ作成に不慣れなこともあり最初の入稿データにはいくつかミスがあったのですが、メールで丁寧に修正点やオプションの過不足を教えていただきました。

工夫点など

見せたいものは見せたので9割方満足ですが、作成時考えてきたことを雑記します。

リッチブラックのトラッピング処理

ステッカーの黒い部分はリッチブラックを使用しています。CMYKのK(KeyPlate、黒)のみで塗りつぶすのとは異なり、シアン、マゼンタ、イエローの値も混ぜて印刷する黒です。今回は背景に使用した素材との対比を綺麗に見せたかったので使用しました。深みのある黒を表現できる色ですが、印刷時にCMYKのいずれかの色がずれてしまう「見当ずれ」と呼ばれる現状が起きる難点もあったりします。たまに教科書とかで見かけますね。

検討ズレが発生した場合の例

引用:印刷の黒:スミベタ(K100%)/リッチブラック/4色ベタ|印刷の基礎知識|ネット通販の印刷・プリントなら【WAVE】

あまり起きないトラブルだと思っているのですが万が一起きた場合、賞品としてもらったときがっかりしてしまうだろうと思ったのでトラッピングと呼ばれる処置を施しました。

トラッピング処理のイメージ図

引用:シール印刷の「リッチブラック」について! | 株式会社フナミズ刃型製版

黒い部分の外周0.1mmのみK100%、それ以降の内側はリッチブラックにすることで、リッチブラック部分で見当ずれが生じてもK100%に紛れてわからなくするという手法です。肉眼でもわからなくはないのでステッカーの画像をよく見てみてください

この工夫のおかげかデジタ様の技術がすごいのか分かりませんが、届いたステッカーは全て綺麗に印刷されていました。


モチーフについて

制作時間を多く取れなかったため、個人的に好きだったアークナイツの勲章をかなり参考にしています。ゲームで何かの目標を達成した時にもらえる実績のようなものなのですが、メタリック感のある素材と黒の対比が素敵な印象があったので、いつかオマージュして何かを作りたいと思っていました。

制作過程

今回は制作前からなんとなくイメージが固まっていたのでラフなどは描かず制作を開始しました。その分データはたくさんできましたが、幾何学的な図形メインだったので楽でしたね。とはいえ単純な図形の組み合わせだけだとショボく感じたのでモダンなアイコンを配布しているサイトを活用しました。最近のお気に入りです。

spectrums

背景のホログラム感を何もない状態からイメージするのは大変だったので、フリーのホログラム風素材を使ったり、一部の印刷所が公開している仕上がりシミュレーターを使い完成形を確認しながら進めました。

背景のホログラム・メタリック感をどの部分に残して、どの部分にホワイトを使用するのか…など悩むところは多い制作でしたが、初めての経験で楽しかったです!

感想

想像以上に参加者のみんなが喜んでくれてよかったですねー。余ったステッカーはじゃんけん大会が開かれるほどでした。
思いつきで始めた今回の賞品作成ですが、すでに次のHackathonに向けてデザイン作成に取り組んでいる後輩もいるのでいい文化を残せたかもしれません。
今後も続いたら嬉しいですね。

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