沙樹

こんにちは。京都・吉田山のふもとのこじんまりとした町屋でひとり暮らしをはじめました。間取りは2階建て2LDK+小さな中庭。家賃は7万5000円。書店員の薄給ですがなんだかんだ暮らしています。

沙樹

こんにちは。京都・吉田山のふもとのこじんまりとした町屋でひとり暮らしをはじめました。間取りは2階建て2LDK+小さな中庭。家賃は7万5000円。書店員の薄給ですがなんだかんだ暮らしています。

最近の記事

ビンテージキリムのクッション

ダイニングのロッキングチェア用に、トルコのビンテージキリムをリメイクしたクッションカバーを買いました。 少し前から、キリムやラグの独特の紋様に妙に惹かれてうっすらと興味はあったのですが、ありがたいことに仕事の関係で、長年バイヤーとして現地の人々と交渉し仕入れをしている人のお話を聞く機会がありました。つくづく出会いの多い職場だと思う。感謝。 キリムもラグも、つくられた地域も年代もとにかく広くて複雑で、私にとってはワインの世界みたいに混沌としたものだったけれど、実は口のすぼま

    • 町屋 二十九歳 女 ひとり暮らし 序章

      そういえば、町屋に住むのは夢でした。 夢、といっても、高校のテスト終わりにスタバで肩肘を付きながら「芝生の庭付きの家で大きい犬と一緒に暮らしたいわぁ」とか何とか言うのとおんなじくらいの、怠惰で不真面目な夢でした。 そんな夢はきっとおませで退屈な高校生のため息の数ほどあったのですが、おおかたすっかり忘れてしまって、たぶん忘れるくらいしょうもないことだったのだと思います。 町屋暮らしの夢も普段は頭の片隅にさえ浮かばないのですが、何故かほんの時々思い出すのでした。幼稚園の時に