いけばな歳時記 ヒオウギ
ヒオウギは東アジア原産のアヤメ科の宿根草。オレンジ系の一日花を咲かせます。重なり合った剣形の葉が、広げた扇を思わせ、自然の曲がりを使って生花の型に作る流派もあります。咲いた花はすぐ終わりますが、花ガラを取ってそのまま使い、湾曲した花葉の独特の表情を生かす工夫をします。
上作例は花を取り去り、クルクマとパイナップルリリーを組んで、左右に翼を広げた鳥のように葉を使いました。
上左右 グラスにアルミワイヤを絡ませ、それを支えにしてヒオウギを入れています。植物以外の素材を混ぜた構成→広瀬テキスト79p
上右は花器を重ねて使い、アルミ線で切った上下前後二方向に株分けしています。主材とその方向性→広瀬テキスト48p
上左 ハランとヒオウギによる、デザイン演習、リズムによる構成(流線)。リズム(流水)→広瀬テキスト64p
上右 ガラス花器にノバラを絡ませ、交差したヒオウギを支えています。主材とその方向性→広瀬テキスト48p
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