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読書メモ 崇高すぎるベストセラー『自然農法 わら一本の革命』

ひとこと書評

残念ながら私はこの本を評するなど到底できない。地方と農にあこがれを持つ、都市住まいのいちビジネスパーソンの理解の及ぶ本ではなかった。正直、著者の福岡さんも少々筆が走りすぎているのではと思う箇所もあるし。しかし、この方の見ているものがその通りなのではないかと根っこのところで感じる。こんどまた、時間ができたら。地方のくらしの準備をし始める時には。もう一度、丁寧に読み、身体を使いながら理解を深めたい。

自分用乱文メモ

私は、実は、国民皆農っていうのが理想だと思っている。(略)一反で、家建てて、野菜作って、米作れば、五、六人の家族が食えるんです。自然農法で日曜日のレジャーとして農作して、生活の基盤を作っておいて、そしてあとは好きなことをおやりなさい、というのが私の提案なんです。(p.119)
➡最近思い描くのはまさにこういうくらし方で。私の場合、米でなく野菜をイメージしているけれど。もちろん、米と野菜ならもっといい。

近代農業になって、(略)経済ベースにのせられて、いちばんふりまわされた姿です。(略)日本の農業というものが、(略)農業の原理をはなれて、商業になってしまっているわけなんですよ。(P.122)

根本的には、技術者は技術者である前に、哲学者でなきゃいけない。人間の目標が何かということをつかみ、人間は何を作るべきかということをつかめなきゃいけない。医者もですね、何によって人間が生きているかということを、まず最初につかんではじめて、方針が決まるんです。人間が栄養配分やビタミンによって生きているんだというものの考え方が、一つの錯覚なんです。(p.127)


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