もしブランキーのアナログ版ベストを自分が選曲できるとしたら(1枚目 EMI編)
全くの個人的な思い入れを基準にした選曲に
なりますね。
アナログ(レコード)2枚組を想定しての選曲。
EMI編で1枚
ポリドール編で1枚
また、アナログで安定した音質が得られるのは
ギリギリ片面で25分位と考えるので
曲数は少なめ(それでも余裕で超えていると思いますが(笑))
という条件で選曲してみました。
長くなるので記事は2回に分けますね。
【1枚目(EMI編)】
A面
1.お前が欲しい
“LAST DANCE”でもイントロダクションとして
使用されてましたね。
短い曲ですが、ジャズ調に始まり、途中激しい
ロックに変わっていき、最後はベンジーの
“I LOVE YOU”の雄叫びで終わるとこがたまりません。
2.PUNKY BAD HIP
やっぱり本格的なスタートはこの曲かな。
ワイルドな風景と個性的なバイカー達の姿が
思い浮かぶ歌詞、曲の疾走感に否が応でも
テンションが上がります。
“俺たちの国境は地平線さ!”
3.SKUNK
出だしのリフ、こんな複雑なのをさらっと
歌いながら弾いちゃってる、ベンジーは
ギタリストとしても凄いです。
その後の達也のドラムと照ちゃんのベースが
入ってからのなだれ込むような爆発力は
たまらないし、動物愛護を匂わすような歌詞も
ベンジーらしい。
先日の大阪のソロライブでも演奏されて
皆の大合唱が起きました。
4.冬のセーター
衝撃的な歌詞ですね。
曲自体はハードだけど、少しポップな要素も
あるかな。
サビの“おばあさんが編んでくれたセーターを
着なくっちゃ”って歌詞は曲調とアンバランス
に思えますが、ブランキーが演るとなぜか説得力があります。
5.15才
ベンジーが時折作る、ピュアとしか言いようの
ないスローチューン。
歌の主人公の心情と流れていくような風景が印象的ですね。
メロディが美しく、未だにベンジーがライブで
演奏するということは、本人もお気に入りの
ナンバーなのでしょうね。
6.D.I.J.のピストル
はい、皆さんご存じのDokidokiI(するような) Ikareta Jinseiのピストルの歌です。
結構、リフがツエッペリン的とも言われてますが、私は全然そうは思いません。
そもそもブランキーの面々のルーツは
パンク、NWの流れにあると思うので、たまたまそれっぽくなっただけと思います。
なんといっても代々木のフリーライブでの
演奏が現場の混乱と併せてめちゃくちゃロック
ですよね。
B面
1.RAIN DOG
私が初めてブランキーに触れた1曲で思い入れが強いです。
歌詞はわかったような、わからないような感じですが、ダークで幻想的な雰囲気がカッコいいですね。
冒頭のハープも含めて、演奏にも疾走感があって
これぞ、ブランキーって感じの曲です。
2.僕の心を取り戻すために
ファーストアルバムに入っている
スピードナンバー。
この頃の歌詞はフィクション的な要素は
まだ薄くて、割とベンジーの心情がそのまま
歌われているように思います。
“オレンジジュースに透かして景色を見る”の
表現がとても好き。
曲はロカビリーの影響を強く感じます。
(特に終盤あたり)
3.ライラック
これも“15才”と同じく、ベンジーらしいピュアな歌詞ですね。
ほんと、この人は少年の心をずっと思っているのでしょうね。
特に好きな箇所は“俺は嬉しすぎて 道路標識を蹴っ飛ばすほどさ”ってとこですね。
私もやったことあります(笑)
曲の方はテンポは速く、アコギがキレまくって
ます。
‘’ライラックてどんな花だろ?‘
’私も未だに知りませんし、知らないままで
いたいと思います。
4.いちご水
確かこれはシングル”風になるまで”のB面曲だった気がします。
A面曲も素晴らしいですが、これは更に良い曲だと思います。
メロディがキラキラしてるんですよね。
ラブソングなんですが、全くベタベタしてないところが清々しい。
“いちご水”ってどんな飲み物か想像がつかなかったのですが、どうやら“赤毛のアン”に出てくる
飲み物らしいですね。
その辺もベンジーらしい。
5.ディズニーランドへ
歌詞が衝撃的でしたね。この人は何の躊躇もなく人間の本質を歌うことができる、純文学的な人だと思いました。ロッカーなのにね。
この文学性はブランキーの特色のひとつだと
思います。
展開が少ない曲調の中で、最後まで集中して聴けるのは、照ちゃんと達也の演奏の力にもあると思います。
6.METAL MOON
昔、椎名林檎がブランキーで一番好きなアルバムは、この曲が入ったミニアルバムだと書いてたような気がします。
そのタイトルチューンがこの曲。
ドラマティックな長尺チューンですが、
歌詞をずっと追って聴いていくと、最後の方で
テンションが上がりきって、暴発する場面が
めちゃくちゃカッコいいです。
基本的には反戦の歌だと思いますが、1兵士の
心情に焦点をを当てて描いているところが
それもまたベンジーらしくて、素晴らしい。
~2枚目ポリドール編に続きます~