『去年マリエンバードで』小難しい映画
タイトルからして、かなり攻撃的ですが(笑)
いつも映画については、できるだけフラットな気持ちでジャンルやハリウッド大作、ミニシアター系問わず今まで数え切れない程の数を観てきましたが、今回は良いんだか、悪いんだか、そもそもよくわからなかったこの映画について書きます。
・去年マリエンバートで(1961年公開/仏・伊合作)
はぁ~っとタイトル観るだけでため息が出てしまいます。
そもそも10代の頃、私の好きな女性歌手に“早瀬優香子”ってアーティストがいまして、彼女の曲にこの映画そのままのタイトル曲があるんですよね。
大好きな曲だったので、興味本位で基になった映画をずっと観たくて探していたのですが、当時はレンタル屋さんに行ってもなかな置いてませんでした。
ですが、10数年前にDVDが発売されると聞き、発売日に予約して、やっと観ることができたのですが…..
やばいですこの映画は…..
ストーリーを少し書こうと思ったけど、どう書いていいのかわかならい
っていうか書く気が失せる….
ざくっと話が近い作品を挙げるするなら、黒澤明監督の『羅生門』でしょうか……多分(笑)
『羅生門』は複雑な時系列を、観ている誰もがわかりやすくまとめていて、更に画面にも迫力があり、それこそ名作だと思いますが、
それに比べてこちらはフランス語の退屈なセリフが延々と続き、突然の場面転換、複雑な時系列も説明不足、それに加えて静止画のような淡々としたモノトーンの画面。
初見は訳わからなさすぎて、途中で爆睡。
それ以来何度も観るのを試みましたが、その都度、途中でやめたり、眠ってしまいました。
そのうちやっと最後まで観れた時に気づいたのですがアート系の映像作家に大きな影響を与えたと云われている作品らしく、この映画は話を楽しむとかではなく、スタイリッシュなモノトーンの画面や登場人物のファッション(デザインはココ・シャネル!)、メイク、表情などを楽しむ映画なんだと理解することで自分自身に落とし込みを無理矢理完了させました!
と言いつつ、いつか本質が理解できるかもと今だDVDを捨てられない自分もいたり(笑)
まぁ、正直個人的にはこの映画を絶賛する人とは余り仲良くなれそうな気がしませんねー
評論家筋ではかなり評価が高い映画なんでしょうけど。
一般人の私はそのような理解まで辿り着けませんでした。
同じ監督の“アラン・レネ”さんの他の作品『二十四時間の情事(Hiroshima, mon amour)』は同じようにセリフ主体のモノトーン映画なのですが日本を舞台にしている所とストーリーらしきものがまだあるので、それなりに良い映画だと思いましたけどね。
うーん
この映画に比べれば、ジャンルは異なるけど難解と言われている、デイヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』なんかは個人的には余裕でクリアですわ(笑)
他にもこのような作品はいくつかありますが、やっぱミニシアー、ヨーロッパ、アート系の作品が多いですね(笑)
ただ、この系統はハマるとずっと何回も観てしまう面白い映画もあるので
またの機会に元気があれば紹介します!
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