自己改善のくせをつける。
なかなか自身の問題発見をしようとしない(目を逸らす、向き合おうとしない)児童が、どの学級にもいるだろう。
生活面や学習面での問題は「まぁ、いいか」から来る。
宿題が終わっていない、まぁ、いいか。
明日はテストだ、まぁ、いいか。
もう寝なくちゃ、まぁ、いいか。
歯を磨いていない、まぁ、いいか。
その「まぁ、いいか」は、自分の心を守るために、無理をしすぎないために、ある。
思考停止。
意図的に(計画的に)行うのであれば、良い。
休むために。
しかし、自分の問題ときちんと向き合うことも必要だと教える必要がある。
だから、現在地を確かめる。
学習面ならば、テスト(問題演習など)をして、発見する。
生活面ならば、チェックリストを作ってできているかを確認したり、時間を計って日々の記録から分析をしたりして、発見する。
そうやって、具体的に道筋を立ててあげる。
現在地が分かったら、次は分析してどうするかを考える。
決めたら、練習したり、またやってみたりする。
それを繰り返す。
そうやって、自己改善をする習慣(くせ)を児童に身につけさせる。
4月から進めてきたこの実践の成果が、少しずつ芽を出し始めている。
生活面では、給食の準備や片付けのタイムは毎回守られているし、掃除の取り組み方も良い。
毎回、反省会で振り返りをして、意見を出し合っている。
全校集会の前後の教室移動も、静かに行えている。
学習面では、授業で教科書を開いたり、取り組み始めるのがとても遅かった子が、クラスメイトと協力して意欲的に課題に取り組んでいる。
自分の問題(九九を未だに覚えていないこと)にようやく向き合い、自主学習で取り組み始めた子もいる。
これからも、問題発見(現在地を確かめる、自分の問題としっかり向き合うこと)の重要性を語っていき、習慣化させていきたいと思う。