月と太陽。
心マトリクスでは、「月」が自分軸(考える・動く)で、「太陽」が他者軸(思いやる・信じる)である。
教師は、「太陽」で頑張る人が多い気がする。
よく、「学校で一枚岩になって」や「協力して」や、「足並みを揃えて」などと語る。
それはそれで大切なのだが、足並みを揃えることばかり考えてしまい、出る杭は打たれ、個人の努力や創意工夫が報われなくなってしまう場合が出てくる。
むしろ、足並みさえ揃っていれば考えなくてもいいので楽だ、とさえ思ってしまい、責任感の欠如につながってしまう。
つまり、欠けているのは「考える・動く」なのである。
では、「月」で頑張る教師ばかりではどうか。
それも「思いやる・信じる」ことに欠けていて、うまくはいかないだろう。
自分が圧倒的に勉強をしており、論文を寄稿したり、研修する立場で、考えたり動いたりして頑張れているから、頑張らない人に対して苛立ったり、他者を使って間接的に攻撃をしたり、和を乱さなくても集団の雰囲気は悪くなる。
だから、両方共が大切。
心マトリクス上では「星」の状態。
この「バランスをとる意識」がものすごく大切で、例えば仲間と過ごし過ぎると自分で物事を考えなくなってくる(自分の意見がなくなる。周りの意見を聞かないと動けない)というのは誰もが経験したことがあるはず。
また、一人でやり過ぎると行き詰まるのも、経験があることだろう。
自分がどういう状態か、バランスはどうか、を確かめるためにも、このようなメタ認知をする機会を自分も、児童にも、日頃から設けたいと思う。