のんびり乗り鉄の旅…ときどき立ち寄り♨&駅そば&鉄印⑤【紀勢本線完乗1日目と紀州湯浅吟醸醤油ラーメン】
<2024年12月 京都→(奈良線)→奈良→(桜井線=万葉まほろば線)→高田→(和歌山線)→和歌山→(紀勢本線)→和歌山市→(紀勢本線)→紀伊勝浦>
12月29日(日)
◎奈良線・京都発08:16 区間快速→奈良着09:12
青春18きっぷの旅、今回は阪和線を通らずに、京都を起点に奈良線、桜井線、和歌山線と乗り継ぎながら紀勢本線を完乗して名古屋に至るプランです。
新幹線改札口のすぐ隣りに伸びる奈良線ホームに出ると、いまや貴重な205系の城陽行きが停車していました。銀色に京浜東北線と同じスカイブルーのラインが朝日に映える車両をぐるりと一周しながら、雄姿をカメラに収めました。9年前は山手線のウグイス色が残る103系だったのを思い出します。本当は乗りたかったのですが、この先の乗り継ぎを考えると諦めざるを得ず、区間快速221系に乗り込みました。宇治までは快速運転で、そこから各駅に停車して奈良へ。
◎桜井線・奈良発09:43 普通→高田着10:24 ◎和歌山線・高田発10:29 普通→和歌山着12:34
平城遷都1300年の記念事業に併せて高架化されたという奈良駅は古都の玄関口らしく堂々としていて、9時をちょっと過ぎた時間でしたが、インバウンドのお客さんも加わってにぎわっていました。乗り継ぎの持ち時間31分、駆け足で駅前を回り、桜井線のホームへ。やってきたのは、227系1000番台のワンマン運転、2両編成でした。
この型式は、これから乗る和歌山線と紀勢本線でもフルに運用されていました。ただ旅行者の身勝手を承知で言ってしまうと、すべてロングシートで、その分旅をしている実感が薄れてしまうのも本音です。旧国鉄時代に比べて最近の車両からはクロスシートが減っているように感じてしまうのですが…。
高田で乗り換えて和歌山へ。乗客の数は多少増減がありながらも、かなり座席は埋まっていて、沿線の旅客需要は多いように感じました。
◎紀勢本線・和歌山発12:45 普通→和歌山市着12:52
◎和歌山市発13:03 普通→和歌山着13:10
和歌山線に乗っている間に思いついて、和歌山での乗り継ぎが約1時間半あるので、紀勢本線の本来の起点である和歌山市まで往復できるのではと…。時刻表をチェックしたところ大丈夫でした。わずか2駅、片道3.3キロ。やはり227系1000番台でした。和歌山市は南海本線のホームが連なって活気があり、JRは一番端にひっそり止まっているような印象でした。
◎紀勢本線・和歌山発14:00 普通→御坊着15:00 ◎御坊発15:30 普通→紀伊田辺着16:12
◎紀伊田辺発16:51 普通→紀伊勝浦着18:57
お昼はぜひ和歌山ラーメンと決めていたのですが、和歌山市との往復で40分かけてしまったので、なるべく駅に近いところでと、歩いてすぐの「紀州湯浅吟醸醤油ラーメン」のお店に入りました。人気店ですが、運良く席が空いて、お店の方が醤油のスプレーを一噴いてくれた熱々の麺を堪能しました。
うれしかったのは和歌山から御坊までの車両がクロスシートだったことです。1時間ではありますが、列車旅気分を味わいました。
紀勢本線は特急を除くと、和歌山から新宮までの直通列車はゼロです。私が乗った午後の時間帯は御坊と紀伊田辺で次の列車を30~40分待たないと先に進めませんでした。それにしても紀伊半島は大きい。和歌山まで来たので、勝手に目的地はもうすぐのような気持ちになっていましたが、この日の宿の紀伊勝浦まではまだ5時間かかります。
御坊駅に止まっていた紀州鉄道、パンダの顔をした特急「くろしお」、そして夕暮れに向かう太平洋を撮りつつ、夜7時前、ようやく紀伊勝浦に到着しました。
駅前に熊野料理のおしゃれなお店があったので、「ホテルに荷物を置いて40分後に参ります」と飛び込みで席の予約をお願いして、その足でチェックイン。急いで天然温泉の大浴場で汗を流しビールに臨む態勢を整えました。お店に戻って頼んだ料理はどれも絶品で、新宮の地酒「太平洋」は水のように透き通ったのどごしでした。
布団に入っても列車に揺られているような感覚が残りつつ1日目を終えました。