のんびり乗り鉄の旅…ときどき立ち寄り♨&駅そば&鉄印② <2024年8月 鳥取→因美線→若桜鉄道→因美線→智頭急行→山陽本線→東西線→北新地>
8月19日(月)
◎因美線・鳥取発07:19 普通→郡家着07:35
2日目、ホテルにある午前6時オープンの人工温泉で汗を流して鳥取駅へ。あらかじめチェックしていた駅ビルの「砂丘そば」が6時半開店なので、店名と同じ「砂丘そば」(430円)で朝食をとりました。
アゴのちくわと刻みネギの見た目はシンプルながら出汁が絶品で、塩分は自制しなければとわかっていても我慢できず「あと1口」を繰り返してしまいました。器を下げる時、お店の方に「おいしかったです」と声をかけて、つい味の極意を尋ねてしまったら、「企業秘密です」と笑顔で応じてくれました。
ホームに上がると、因美線の智頭行きキハ47系が雄姿を見せていました。4両編成なので座れるだろうと高をくくって、例によってカメラ片手に右往左往していると、反対側のホームに到着した米子方面からの普通列車から降りた高校生で、あっという間に席が埋まってしまいました。
高校生は、地域の鉄道に支えられつつ、一方で地域の鉄道を支える大きな存在なのだとあらためて実感しました。
◎若桜鉄道・郡家発07:43 普通→若桜着08:16
郡家(こおげ)駅で若桜鉄道に乗り換えました。目的は「鉄印」です。2両の車内は引き続き高校生でいっぱいで、首からカメラをぶら下げてリュックを背負ったおじさんは、完全に浮いた存在でしたが、1つ目の八頭高校前駅でみんな降りてしまったので、終点まで同じ車両に乗っていたのは私を含め3人でした。
◎若桜鉄道・若桜発08:25 普通→郡家着08:57
車内で1日フリー切符(760円、ちなみに往復の運賃は880円)を買って一路若桜駅へ。折り返し列車の出発までは9分しかないので、この間に「鉄印」をもらい、終着駅の車両も撮影するという短時間勝負になります。
昨年11月、兵庫県の北条鉄道北条町駅で「7分」をクリアしたのが過去最短の記録ですので、今回はプラス2分の持ち時間があります。ただ、もし私以外に鉄印帳を持ったお客さんがいて後塵を拝すると3~4分のロスが生じてしまいます。
こういう時に脳裏をかすめるのが以前、岩手県の「IGRいわて銀河鉄道」青山駅での経験です。持ち時間は「17分」もあったのに、私の前に窓口に並んだ鉄印ファンが驚くことに1人で3冊も鉄印帳を持っていたのです。駅員さんは直筆で日付を1枚1枚丁寧に書いていくので時間がどんどん過ぎてしまい、危うく電車を逃しそうになったのでした。
とはいえ鉄印帳を手に、あまり早くから降車スタンバイするのも、なんとなく気恥ずかしかったので、若桜駅が運転席の向こうに見え始めた頃合いで、さりげなく立ち上がり、景色を見るような感じでドアまで近づいて態勢を整えました。
結局、「鉄印」を購入したのは私だけで、残り時間を使って思う存分に駅の風景を撮ることができました。
通学時間帯の重要な使命を終えた先頭車両は切り離されて帰りは1両だけに。途中駅の「隼」にちなんだラッピング列車でトコトコと戻ったのでした。
◎郡家発09:03 特急「スーパーはくと4号」→上郡着10:01
時間が許せば因美線の普通列車で智頭まで行って、そこから智頭急行の普通列車にしたかったのですが、午後、大阪で仕事があって、4分の待ち合わせで特急「スーパーはくと4号」に乗り換えました。
郡家駅の停車時間は短く、なんとか1枚だけ写真を撮って飛び乗ると、ピシッと音を立ててドアが閉まりました。
全車指定なので、事前に調べたところ、先頭車両の前半分あたりまでは前面展望のパノラマが楽しめそうだとわかりました。空いている席が残り少ない中、できるだけ前を選び4列目が取れました。
山間を縫って走る列車は揺れも少なく、滑るような乗り心地で、車窓の景色がぐいぐいと後ろに飛んでいきます。車内の電光掲示板に流れるご当地情報を参考にしてキョロキョロしているうちに、すぐ1時間は過ぎてしまいました。
◎上郡発10:12 普通→相生着10:24
上郡駅で特急を見送り、きょう2つ目のミッション、智頭急行の「鉄印」をもらうことにしました。
次の電車までの持ち時間は11分でしたが、若桜鉄道の成功体験もあって、ちょっと油断していました。特急は大阪行きなのでJRの上りホームに着きます。改札を出れば、その近くで「鉄印」が買えるだろうと勝手に思い込んでいたのですが、目の前の自動改札はJR専用で、智頭急行は別のようです。
「鉄印」はどこで買えるんだろうか。ちょうど乗務を終えた智頭急行の運転士さんに尋ねると、なんと跨線橋を渡って反対側のホームに出なければならず、そのずっと先に控えめに「のりば」の看板が見えました。まずい。この時ばかりは恥ずかしげもなく、階段を駆け上がり、走って窓口へ。ところがカーテンは閉まったまま…、一瞬、途方に暮れかけたところに駅員さんが姿を見せました。
私 「すみません、鉄印を買いたいんですけど、ハアハア」
駅員さん 「しばらく待ってくれないかね」
この後の11時6分発では、大阪での仕事に間に合わない。
私 「24分の相生行きに乗らないとダメなんですが」
「それならば」と、駅員さんは事務室に入りカーテンを開けて対応してくれたのでした。
無事、間に合った相生行きは、東舞鶴で乗れなかった115系でした。相生で乗り継いだ姫路行きも赤穂線経由で来た同じ115系で、今回の旅の目的は、最後にすべて果たすことができました。
姫路から新快速で大阪の中心部へ。この日の走行距離は250.3キロ、青春18きっぷの乗車日付印に名古屋と鳥取が並びました。(^O^)
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