ジーラスタの副作用がすごかった
皆さんはジーラスタをご存知だろうか。
抗がん剤を投与することにより、好中球(こうちゅうきゅう)という白血球の一種が著しく減少する。
好中球は病原体と戦う細胞で、それが減少しすぎると抗がん剤が続けられない。
そのため、抗がん剤投与の翌日にジーラスタという薬を皮下注射投与し、好中球を増やす必要がある。
私の2度目の抗がん剤投与は1度目から3週間あいたため、ジーラスタは投与しなかった(3週間待っている間に好中球が自然に増加するから)。
しかし3度目以降は2週間おきにやるため、毎回ジーラスタが必要とのこと。
ということで今回、初めてジーラスタを投与することとなった。
ジーラスタの投与方法は2つある。
まずは抗がん剤投与の翌日、再び病院に出向いて注射してもらう方法。
もうひとつは抗がん剤の投与の際にお腹にジーラスタを刺してもらって、そこから27時間後に注入が始まる方法。
私は後者を選択した。
お腹にジーラスタを刺したまま帰宅し、翌日までその状態で過ごすことになるのは若干の抵抗があったが、看護師さんから「こっちのほうが断然ラクだよ」と言われたので。
そして初のジーラスタは装着からきっかり27時間後、ピコピコという点滅と同時に投与が始まった。
投与が終わり、自分でジーラスタを外し、無事に完了。
ここまでは良かった。
ジーラスタは無理に好中球を上げるため、様々な副作用があると事前に聞いてはいた。
しかし実際に体験してみると、これがなかなかしんどい。
まずは発熱。
だいたい投与の翌日とか3日後とかに、37度台後半の熱が出る人が多いとのこと。
私の場合は3日後に37.5度の熱が出た。
もうひとつのメインの副作用は、骨痛だ。
私も骨という骨が痛くなった。
特に上半身がひどい。
これも3日後に起こった。
背骨、腰、首、脇腹、あとは胸鎖乳突筋のあたりもズキズキいたい。
骨だけでなく、すべての関節や筋肉が痛いという感じである。
もうズキズキしっぱなしで、横になってもアタタタタ、立ち上がってもアタタタタ、そのせいで倦怠感も激しい。
そして何よりもひどかったのがむくみである。
ただでさえ太い脚が、とんでもない太さに膨れ上がっていた。
二倍といったら大げさかもしれないが、そう言ってもおかしくないくらいボボボン!とぶっとくなっている。
二本の脚が、ドドーン!ぼよよ~ん!どすこい!って感じである。
よく見たら、手の甲もぷっくりとふくよかだ。
お風呂に入って見てみたら、腕も太かった。
腕全体がぽちゃっとしている。
っていうか、顔がすごく丸い。
パンパンに腫れてボールみたいになってる。
倦怠感の原因は骨痛もあるだろうが、このむくみにもあっただろう。
ジーラスタ投与から3日後&4日後は、発熱、骨痛、むくみにプラスして、倦怠感のせいかやたらよく眠った。
寝ても寝ても眠い。
そして寝すぎて頭痛がする。
もう散々。
ってなわけでジーラスタの副作用は予想を遥かに超えていたが、5日目の今日にはむくみもスッキリとなくなり、骨痛もすべて消えたのでホッとした。
ちなみに抗がん剤の副作用については、2回目は結構軽く済んだ。
吐き気もたいしたことなかったし、それ以外は味覚がおかしいくらいかな?
脱毛はだいぶ進んで、今はもう入浴後のドライヤーもいらない程度にしか生えていない。
なんかウィッグを被るのもめんどくさくて、右胸に続いて髪の毛に対してまで「このままで何が悪いの?」「なんで偽物を装着してごまかさなきゃいけないの?」「私はこのままでも何も問題ないのに」みたいなことを考えている。
胸がなくても、髪がなくても、そのままの姿で堂々と過ごせる世の中になったらいいのになぁ……と改めて思う次第である。