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『鎌倉幽世八景』で遊ぶ

藤沢周さんの『鎌倉幽世八景』が10月に上梓された。本屋で平積みされてるのを見て購入。最近はなかなか本屋にも出かけなくなっていたが、やはり時々うろついてみるのは良い。思わぬものに出会うことがある。

まだ二編しか読み終えていないが、小説の趣向を理解したところで、年末年始の遊びを思いついた。ベタに鎌倉幽世八景巡り。歳の瀬をまたぎつつ、小説のように現世と彼岸、現在と過去を行きつ戻りつするように遊ぶのは楽しそうではないか。そもそも鎌倉遊びの愉しみは、古の時に心を遊ばせること。目には見えない気配を感じて髪の毛が逆立ち気持ちがざわつく人だけに許された遊び。中世の空気が成仏せずに残っているのを発見しては妄想を膨らませるだけの悦び。常住と無常のどちらも感じることが出来ればそれが最上の愉楽。

化粧坂から行こうかな。


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