きっとずっとそばにいる、幸せの青い鳥
童話の「青い鳥」をご存知ですか?
私は聞いたことがありますが、しっかり読んだことがありません。ベルギーのモーテル・メーテルリンクさん作の童話です。
幸せの青い鳥を探しに旅に出るも見つからない。実は青い鳥は家にいた。
青い鳥とは幸せの象徴のことで、実は幸せは近くにもうあるよ、というメッセージが込められています。
もう少し物語を詳しくそしてざっくり見ていくと、兄チルチルと妹ミチルが魔法使いのおばあさんに、病気の孫のために青い鳥を探すよう頼まれます。
おばあさんは大きなダイヤのついた魔法の帽子をチルチルに被せます。帽子についているダイヤを回すと妖精たちが現れます。その妖精たちと旅に出て、何度か青い鳥を見つけることができますが、連れて帰ろうとすると黒くなってしまいます。
「起きなさい。クリスマスの朝ですよ。」と母親の声がして、チルチルとミチルが気が付くと家にいます。
すると飼っていた鳥が青い鳥になっていました。
青い鳥を探しに旅に出たけど、本当は身近にいたんだと気付きます。
その青い鳥をおばあさんに渡し、おばあさんのお孫さんは快復するという結末です。
魔法でお孫さんを治せないの?その魔法がおばあさんにとっての青い鳥なのでは?と思った私の心は荒んでいるようです。
この物語に由来して「青い鳥症候群」があります。
これは理想と現実のギャップに不満を感じ「この人よりもっといい人がいる」「今よりもっといい仕事がある」「自分にはもっと能力がある」と望み、理想を求めて続ける状態のことを指します。
個人的には理想を追い求めることも大切にしていきたいと考えます。
ただ高望みをして現状に幸せを感じることができなければ、永遠に不幸になりそうです。
今あるものに感謝して大切に毎日を生きると思っていますが、感謝することと幸せに思うことは別のことで、しっかり幸せをすくって感じられるようにならないとなと思いました。
何を幸せに感じるかは人それぞれですが、今あるものに幸せを感じていますか?
青い鳥症候群になっていませんか?
私はなっているのかもしれません。。
今ある幸せに気がつけるかどうかは、人によってスキルに差があるように思います。小さな幸せに気がつける人、小さな幸せに気がつけない人。習慣やクセなのかなと思うので、もし今小さな幸せに気がつけなくても、変えていくことができると思っています。
ネガティブとポジティブの思考傾向でも同じことが言えると思います。全部変えていくことができる。第一歩は気がつくことからだと学びました。
ビジネススクールのカウンセラーさんからいただいたアドバイスに
「自分が何に幸せを感じるのかを観察すること」
とありました。このアドバイスをいただいて、まず自分が何に幸せを感じているのかを知らなかったことに気がつきました。
自分の幸せに対する反応が鈍いことを知りました。この部分を深掘りしてみると、鈍いどころか他人の幸せを自分の幸せだと思っていたのではと思い知らされます。
例えば、私は四葉のクローバーを見つけるとなんだかほっこりしていました。それは一般的にそれが幸せだというからそうだと思っていただけなのかもしれません。
四
葉のクローバー自体に幸せを感じているわけではありません。なかなか見つけられない希少なものを見つけたということが幸せだと思うのか?自分が心から幸せと感じることはなんだろうかと疑問が沸きます。
私は幸せに対してのセンサー反応は鈍いのですが、感謝に対しての反応はほどほどにあるのではと思っています。
というのは「感謝できるようになろう」と心掛けてきたからです。もともとは当たり前のことに感謝ができない人間でした。感謝ができないので今以上にネガティブでした。
長年に渡り時間をかけて自分が思い出せた時に、ひとつずつ感謝しました。そうすると世の中にはありがたいことに溢れているなと感じることができます。
例えば、電気です。
昼夜問わず自由に生活ができることで、電力会社で昼夜問わず働いてくれている人たちにありがとう。
その電気を家へ通電してくれる人たちにありがとう。
その電線を作ってくれる人にありがとう。
エジソンにありがとう。
より長持ちして省エネを追求してくれた人にありがとう。
LEDを開発してくれた人にありがとう。
電気を使って様々な便利アイテムを開発してくれてありがとう。
最初の頃は、遊び感覚で心から思えているのかと問われると、心からは思えていなかったかもしれません。
当たり前に思ってしまう時もあります。
でも時間をかけて変えられました。
その感謝を自分に対しても向けることで、少しずつ自分にありがとうが言えるようになってきました。
自分を優先に思える時間がほ〜んの少しだけ増えました。
感謝できるようになったのと同じように、幸せを感じることも、今できなくてもできるのでは?と思ってきています。
これまでひどい時は幸せを感じることさえ、いけないことなのではと思ったこともあります。
それがなぜかは分かりません。
それが自分のボトルネックなのか?と新しい仮説が見つかりました。
では、今ある幸せとはなんでしょうか?
日常の中で自分がどんなことに幸せを感じるのかを観察してみました。
観察をし始めた頃は、幸せなんてないよと思っていました。
それが少しずつ変化し、いくつか感じたことがありました。
まず一番に感じたことは、美味しいものを食べている時です。
幸せな時間だな〜と感じます。いっぱい稼いで、もっと美味しいものを食べれるようになるぞと思います。
それから、笑いながら一緒に美味しいものを食べる人がいるということです。
特別な人というわけではありませんが、友人と笑ってご飯が食べられる、それだけでもありがたくて幸せだな〜と感じました。
それからワンコとの生活です。ワンコが幸せそうにお昼寝している姿を見ると何だか幸せを感じます。帰宅したら喜んで飛んできてくれることに幸せを感じます。
もしかすると、必要とされていると感じるからかもしれません。
自分ひとりで、自分が幸せだと思うことを見つける必要がありそうですね。
これまで無意識だと見逃していたものが、意識をしてみると、少しずつ少しずつ小さな幸せを感じることができ始めました。
まだまだ幸せ探し見習いです。
気を抜けば、欠点や自分が嫌なことにフォーカスしてしまう時もあります。
それでも毎日毎時間、自分の幸せ探しをしたいと思います。
意外と幸せで溢れているのかもしれません。青い鳥のように。
幸せの青い鳥はずっとそばにいる
本日も、お読みいただきまして
ありがとうございました。