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ワーキングメモリの特徴

ワーキングメモリについて

ワーキングメモリとは、得た情報を一時的に保ちながら処理する脳の働きのことです。 たとえば「料理するときにレシピの材料や分量を覚える」「計算をするときに数字を覚える」「読んだ本の内容を理解する」といったように、一時的な情報を記憶し、活用するようなシーンでワーキングメモリが働きます。

弱いについて

読み書きや計算が苦手ワーキングメモリが弱いと、文章を読んでいる途中で前半に書いてあったことを忘れてしまい、意味をつかむことが難しくなったり、計算も暗算したことを忘れてしまい、答えが合わないなど、読み書きや計算に困難が出ることがあります。

低いについて

ワーキングメモリ低い場合に生じる可能性がある困りごと

物事の計画を立てられない

勉強に集中できない

気が散りやすい

読み書きや計算ができない

相手と会話がかみ合わない

聞いた話をすぐに忘れてしまう

物をなくしたり忘れ物をしたりしやすい

複数の物事を並行してこなせない

高い人について

ワーキングメモリの役割

一時的に覚えておくと同時に、優先順位を決めて、不必要な情報を忘れる、という処理を行います。 そのため、ワーキングメモリの高い人は、切り替えが早く、重要な仕事に集中して取り組む力が高いと言えます。 また実際に「仕事ができる人=ワーキングメモリが高い」という研究も多く存在します。

頭が良いについて

ワーキングメモリの能力が高い人は、集中力や自己コントロール能力が高く、仕事や勉強にコツコツ取り組むことができ、記憶力も高い傾向にあります。 まさに「頭のよさ」をつかさどる能力であり、仕事や勉強をする際に欠かせないものだと言えるでしょう。

発達について

ワーキングメモリは重要な認知機能であたまに情報を短い時間(典型的には数秒間)保持することを可能にします。 ワーキングメモリは子どもの時代、成人期に発達し、20-30歳で最大容量に達し、その後だんだんに減少します

うつになると低下について

ワーキングメモリは、抑うつと不安に共通するメカニズムである「思考の反すう」と「思考への囚われ」によって低下します。 また、抗うつ薬でうつ病が寛解した人の40%以上の人に認知機能障害が残っていたとのデータがあります。 つまり、抗うつ薬で「神経認知機能」の改善が妨げられてしまうのです。

鍛えるスポーツについて

ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は、ワーキングメモリの強化に適していると考えられている。

後出しじゃんけんワーキングメモリを鍛える

後出しじゃんけんは、ワーキングメモリのトレーニングに効果的な方法です。 後出しじゃんけんは、相手が出した手の形を記憶し、同時に自分の出す手を考えなければならないため、ワーキングメモリの2つの重要な機能である、情報を保持することと操作することを同時に鍛えることができます。

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