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$仏陀伝 単行本 渡邊 亮 (著)


$解説
紀元前五世紀、十六の大国が争う古代インド。社会の急激な変革は古い神々の教えを揺るがせ、人々の心に虚無がはびころうとしていた。
釈迦国の王子ガウタマ・シッダールタは虚無にあらがいながらも生きることの苦しみを悟り、国も身分も家族も捨て、苦からの脱却を目指す。
長い修行の果てに“目覚めし者"仏陀となった彼は、全ての衆生の救済を志すーー。 古今東西の仏教研究・学説を下敷きに、シッダールタ=仏陀の誕生から入滅、それを彩る「虚無の太陽」プーラナら自由思想家、多くの弟子たち、反逆児デーヴァダッタ、釈迦国の滅亡、王舎城の悲劇、殺人鬼アングリマーラなどを新たな解釈で描き出す。
小乗仏教的志向と大乗仏教的志向の萌芽とその対立の中で、仏陀最後の旅を記した経典である大般涅槃経をなぞりながら、そこに隠された仏教分裂に至る原因と思惑を解き明かす最終章は圧巻である。
人間仏陀の偉大なる生涯と挫折を描いた長編歴史小説。

$読者レビューより引用・編集
この本に出てくる仏陀は聖人ではあっても神ではない。まさに悟りに至った「人」。
仏陀の逸話をもとに作者の考えを混ぜ込み 本筋から決して外れることのない文体は読みやすい。
序盤はあっさり過ぎると思ったが言いたいことがそこにないだけなのだろう。
中盤からは引き込まれていく、どうして人間は救いをもとめ悟りをもとめるのか。
悟った状態とはなんなのか、インドのいろんな哲学を混ぜ込み歴史の風を感じながら悟りとは逆の方向への人生を送ってしまった登場人物たちと自分の人生を当てはめて考えてみるのは面白い体験だった。
特に終盤は作者の考察、仏陀感がもろに出ていてうならされるものであった。長いし、結構値ははりますが、読み終わった後にほんの少し心が軽くなる気がしてお勧め。

商品の説明

著者について

1974年生まれ。/同志社大学法学部法律学科卒業。/2006年と2013年にインド・ネパールに渡り仏陀の生誕から入滅までゆかりの地を訪れる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 風詠社 (2022/4/13)

  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/4/13

  • 言語 ‏ : ‎ 日本語

  • 単行本 ‏ : ‎ 790ページ

  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4434302760

  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4434302763

  • 寸法 ‏ : ‎ 13.9 x 4.4 x 19.5 cm


https://research-er.jp/researchers/view/861118





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