鬱病克服から東京マラソンまで①
東京マラソン2023を完走出来ました。
コロナで中止になった2020年の完走メダルと2個のメダルは今回の体験の記念として大事にしなければならない。
コロナと頃を同じにしてうつ病を発症した自分にとってこの3年間の軌跡は、のほほんとサラリーマンとして35年あまりを過ごして、のほほんとあと2年余りが過ぎて定年を迎え、年金を貰うまでの5年間をアルバイトか何かでまたのほほんと過ごそうというぼんやりとしたお気楽なプランを瓦解させた。
発症したのは世間一般で多く語られるような「会社で営業の役職を解かれ、閑職の事務部門先でパワハラを受けた事」となるが、話はそう単純では無い。そもそも今の時代の金融機関に閑職などは存在しない。事務はシステムで全てが完了する様になっており、人の手が入るのはあくまで例外部分である。専門の知識が欠かせない相続の分野と、後はわがままな対応を望んで来る声の大きな小金持ちへの対応のみである。(本当のお金持ちは特別な対応など望まない)
その2点に事務部門は集約されて、それを少数の事務員でこなすわけだが、相続は金融機関同士のやり取りとなり、それぞれで書類も違うのでマニュアルなども存在せず、経験の長い人の独壇場である。その他のわがままな小金持ちへの対応はどうでも良いことを書類で欲しいと言ったたわいもない事だが、これも人対応なのでマニュアルなど出来るわけはない。よって引き継ぎなどと言うものは存在しない。強いて言えば、伝承の世界である。
そんなところへ58歳の営業マンがいきなり放り込まれた。