クラウンの小道具について考えてみた。
「クラウンの小道具について何か書いてくれない?」とクラウン・カレッジ・ジャパンの同級生からメールが来た。「クラウン」の小道具かぁ…何も思い浮かぶ所ないけど「まぁ考えてみる」と返信した。
さて、書き始める前にと自分のクラウンショーのトランクの中を確認。中にはクラブ、シガーボックス、リング、シェイカーズカップ、テーブルクロスとコーヒーカップ。それからマジックバルーン。赤いスカーフ。糸で繋がったトランプ。 マジックハンド。ぬいぐるみ。
次は押し入れを見ると今は使ってないジャグリングナイフ。トーチ。スケートボード。万国旗。貰ったばかりのウサギの着ぐるみ。と、ここまで書き出してみて「『クラウン』の小道具ねぇ…」これらはクラウンショーで使ってはいるから「クラウンの小道具」なんだろうけど「クラウン」の小道具というのはちょっと違う。それらはジャグラーの、マジシャンの小道具であり、オモチャである。スケボーとウサギの着ぐるみと万国旗にいたっては分類すら分からない。
話は逸れるけどスケボーとウサギと万国旗を一辺に装着すると「何か変なネタが作れそう」と今思ったけど、それはまた今度考えるとして話を戻す。自分が持っているのは「クラウン」の小道具ではなくて「クラウンの小道具」であると言う事。
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持ってないのなら記憶を辿ろう。30年ほど前クラウン・カレッジ・ジャパンに通ってた頃の記憶。そこには「プロップルーム」なる小道具の保管場所があった。まず思い出したのはハンマー。でっかいハンマー。これはでかい。今これを読んでる人が想像したよりも2まわりも3まわりもでかい。持ち手の部分以外は柔らかく出来ていて、いかにもクラウンチックなもの。使った事ないけど…。
次に「スラップスティック」。これはもう完全に「クラウン」の小道具だ。
使い方を簡単に言うと叩くと痛くないが大きな音が出る。ハリセンや一斗缶など同じ効果がある。
今度はルーティンギャグの授業を振り替えってみる。「ボクシングギャグ」を習った時に使ったグローブ。前記と同じ様に叩かれた時に大きな音を鳴らす様に作られていた見た目は平べったく大きい、いかにもクラウンらしくコミカルなデザイン。
「腕相撲のギャグ」では柔らかく作られた長い腕。オチで伸ばして結んでしまう物。
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自分の話で申し訳ないがクラウン・カレッジ・ジャパンを卒業して現在までの30年の間にいつの間にか、何かフワッとしたクラウンショーを作ろうという考えに縛られていた。ジャグリングナイフとトーチを外して、拍手を促さず、怒る叩くなどを演じずに。
今日、いろいろ思い出した事を機に原点に戻ってみる事にしよう。
でもまずは、スケボーとウサギの着ぐるみと万国旗で「バカッぽい」作品を作ってからだ。
今回記事を書いてくれたのは・・・・
■リキ
クラウンカレッジジャパン三期卒業生。郡山市在住。
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◇クラウンマガジン編集部 担当 まるせい
うさぎの着ぐるみの写真は、とあるクラウンのフェスでの一コマです。ウサギの着ぐるみの授受のシーン見てました。誰が渡したか、それも知ってます。そのうち語ります。
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