「平安後宮の薄紅姫〜物語愛でる女房と晴明の孫」遠藤 遼 富士見L文庫 2020年4月15日感想
おはようございます!
素人の個人の
読書感想及びその連想などのメモです
この考え方が絶対に正しいと
押し付ける趣旨ではありませんことを
ご理解いただけますと助かります
多少のネタバレはありますが
ストーリーの全てを正確に詳細に
お書きするわけではありませんことを
ご理解いただけますと助かります
書店の棚の列を
歩いていて
「晴明」
という文字が飛び込んできた
安倍晴明
とか
詳しいことは学んだことがありませんが
いわゆる
陰陽師で
有名な方ですよね
と
魅力を感じて立ち止まる
そして
手にしたこの物語
「平安後宮の薄紅姫〜物語愛でる女房と晴明の孫」遠藤 遼 富士見L文庫
冒頭
メイン登場人物として
薄紅の姫
と
安倍晴明の孫である奉親(ともちか)
が読者に紹介されます
薄紅や奉親(ともちか)たちの出くわす
出来事と言いますか
謎解きと言いますか
騒動と言いますか
その物語であることが
紹介されつつ
滑り出していきます
奉親(ともちか)
は
今は亡き祖父である安倍晴明の孫
と
認識されることを
やや
持て余しつつも
その祖父の名声を辿って
様々な相談事が寄せられてくることに
慣れている様子です
読者である
私としても
書店の本棚に並ぶ
背表紙に記載された
「晴明」
という文字で
手にしているのですから
「晴明」
という名の
威力
半端ないですね…^^;
ここからは
個人の
好みの話です
「晴明」とか
「陰陽師」
とかいうと
いにしえの
神秘的な時代の
ちょっと賢そうな
しかし
妖に上手く対応する
魔術的なものも扱える
ちょっと
渋めのかっこよさがあるのですね
近寄りがたい
遠くから
眺めて
ステキ
と
呟く感じ…^^;
そのちょっと冷徹な
でも風流な感じを味わいたくて
手にしました
実際
期待通りに
奉親の怪しい
そして
賢い感じを
味わえましたし
登場する
「薄紅」
という宮仕の女性は
菅原道真の血筋で
お父様が
道真様の書いた遺物に
勝手に
何かを書き加えて
周囲の顰蹙を買ったこともあるという
その娘である女性
そして
そのご本人は
叔母からもらった
源氏物語の
全集に感銘を受け
お妃の位よりも
このような素晴らしい物語を
読めることこそ
究極の幸せ
と
仏様にも
物語をたくさん読ませてください
と
祈願してしまう
筋金入りの
文学少女(このお話の時点では30歳代とのことです…^^;)
源氏物語に限らず
古今東西
手に入る
書物は
全て読みたい
という
「オタク」ぶり
いいなあ
後宮に出仕もするものの
自由な時間は
大好きな物語や
書物という書物を集めまくった
自分のための
小さな屋敷を持っていて
(実家とは少々離れている)
それに没頭させてくれる
親があって(中流だけど平安貴族)
お付きの女性もいて
用心棒もいて
そのお付きの女性も
用心棒も
源氏物語などを共に読み合っていて
その感想を
語り合いまくっているという
同人状態…^^;?
って言っていいのですか?
最初はそこまで書かれていないのですが
最終的には
実は
この
薄紅の姫さまは
源氏物語などをもとに
二次創作的なことにも
励まれていることが
わかってきますので
当たらずといえども
遠からずかな…^^;
設定も楽しく
出くわす物語もそれぞれ味わい深く
最後に
大きな事件へと
繋がっていく盛り上がりが
大変楽しめました
いつもおつきあいいただき
ありがとうございます
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ではまた!
まきのしょうこ