適正な引継期間とマニュアルの粒度
PJを変わることになり、年末までに後任者に全てを引継ぎをすることになった。
自身の今の仕事は、情シス業務全般。
発注や費用支払の事務作業もあれば、アカウント作成から機器のキッティングまで行う。
そして、ユーザーの問い合わせ対応と申請書による業務(メーリングリスト作ったりとか)なんかもやる。【作業】特化なので覚えてしまえばどうということはないが、洗い出してみたら結構なマンパワーとワーキングメモリの要る業務だった。
自身はActiveDirectoryやMicrosoft関連の管理者作業、PCのキッティング業務は、3つ前のPJで半年ぐらいかけて覚えた。PJ用のしっかりしたマニュアルがあってすら、一人でソツなくこなすのにはそれくらいかかった。(皆さんは、どのくらいで習得するもんなんですかね…)
今度来た人は、これらの初心者だ。
新人ではなく社会人としてはベテランなので未経験でも概念は理解している初心者だ。
果たして二ヶ月で習得してもらえるのか?!
一通りの手順書は作ってあり、自身もこれを見ながらやる。だけど、MicrosoftのUIはすぐ変わるし、PCだってOSのバージョンで動きが変わるから、手順書通りでないことはよくある。
サーバーの接続、切断手順なんかは、知っている前提で手順書には含めていない。
真面目な人ゆえかもしれないが、PCの初期化をしてもらったところ、起動後にメーカーが自動起動させてくる説明書的なテキストファイル(無視でいいやつ)の事が手順書に書いてないので、固まっていた。
何度かそんな事があって、手順書に書いてないことは対応できないのだろうか、と少し不安を覚えた。
サーバーの接続手順は、初心者には必要だ。
自身も昔は知らなかった。
今の自身には、ホットケーキを作るため、冷蔵庫から卵を取り出すのに冷蔵庫の開け方が手順に含まれているぐらい不要な手順だ。
手順書は、使う人の知識やスキルに合わせた粒度でないと駄目だと言うことは理解しているが、実務の差というのは思った以上に大きい。
これでも前任者から引継いだ手順書より相当詳細にしたんだけども。(そのほうが自分がスピーディに作業できるからそうした。)
足りないところはご自身で補完してもらおう。
人事考課目標に「引継ぎを遺漏なく行う」と上司から言われ書いたけども、遺漏がないかどうかは引継ぎ先の人の仕事ぶりも無関係ではないはずなので、コントロール出来ない事に対する目標を据えられて納得行かない気分になっている。今期の評価はあきらめざるを得ないのかと少し凹む。
相手がどんなに習得できなくても、マニュアル完備でマニュアル・業務一覧(頻度やタイミングも記したやつ)引き渡しました!で評価もらえるなら、自身の引き継ぎはもはや完了だ。
ちな、自身の見積もりでは経験者で1ヶ月、未経験なら3ヶ月は引継期間はほしかった…。
こういうところ費用面での不景気を感じる。
仕方ないから、同僚のおじさんに後の面倒は見てもらうつもりでやるしかないな、と思った引継ぎ数日目であった。
というのを月初に下書きしていたのだが、3週間見ていて、物覚えが良くて作業精度の高い人だったので安心した。
それよりも、問い合わせのログを読んで「私、一つも対応できそうなのありませんでした。」と言われた。想像できる。
こればっかりは、知見と経験値だから期間内の引継は無理。(´・ω・`)
どうか頑張ってほしい!!
ちな、自身も含めてこのPJに来る人はメンタルやられた歴のある人で占めている。
お客さんが優しい人たちばかりなのでリハビリPJと化している。本当にいい職場💖☺️