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【歩き旅#1】大阪⇒京都まで歩いてみた
「千里の道も一歩から」
「可愛い子には旅をさせよ」
「You have to learn to walk before you run」
このように「歩く」や「旅」に関する諺や教えは多く残されている。
金はないが時間はある大学生諸君。
土日休みを無駄にしている社会人諸君。
今こそ旅に出よ。行脚せよ。楽しいを作りに行くのだ。
実施の経緯
幸いなことにアクティブな友人に囲まれている。
アクティブが集まれば、アクティブな遊びが生まれる。
それはダ・ヴィンチが絵を描くように、シェイクスピアがペンをとるように当たり前のことだった。
ルート紹介
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1日目
始まりの地
6:30AM。茶屋町のマクドに集合し、朝マックをしたためるところからスタート。登山仲間であるNすけがいつも食べている朝マックのセットを注文しようと毎回試みるのだが、商品名を覚えておらず、他のセットを頼んでしまうのが恒例になっている。
そして、なぜ関西人はマクドナルドのことをマクドというのに、朝マクドとは言わないのか?という疑問を抱き、旅は始まる。
与謝蕪村誕生の地・句碑
かの与謝蕪村が誕生した土地だ。
名前は知っているが、蕪村が具体的に何をしていた人かを知らない人もいるのではないだろうか。少なくともしゅんざぶろうは知らなかった。
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蕪村は俳人で、この蕪村公園には、蕪村が詠んだ俳句が句碑となり、残されている。
友人の一人であるYぽんの一言で思い出したが、須磨浦公園から須磨アルプスへ登る途中にも蕪村の句碑がある。
ちなみに「句碑(くひ)」という言葉は初めて聞いた。
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イタセンパラ発見の地
イタセンパラ?windows11の予測変換にも出てこない。
どうやら淡水魚の一種で、天然記念物であり、旭区の区の魚でもあるらしい。さかなクンしか知らないだろう。
その後は淀川の堤防を歩き続ける、、、
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ラウンドワン東淀川店
ここまで約9km。ここで休憩がてらダーツをかますのを勧める。
この旅攻略のコツは疲れる前に休むこと!
ちなみに我々はダーツ大会を開催した。優勝者は「Kちゃん」。なんともレベルの低い争いだった。
はま寿司東淀川南江口店
到着は確か11時ごろだった気がする。ここで1回目の昼休憩を挟む。
はま寿司に行くのは初めてだったが、大変美味しかった。
いや、疲れが寿司を美味しくさせてくれている?
新幹線公園
摂津市にある公園。とても魅力的な名前だ。
新幹線公園は安威川(あいがわ)とJR貨物ターミナルの間に位置する。
名前の通り、園内に新幹線があるのだ。その他にも電気機関車が公開されており、一部指定の時間には内部公開までされているらしい。
新幹線公園を過ぎ、安威川(あいがわ)に沿って歩みを続ける。
安威川沿いは少々治安が悪い匂いがしたので夜間は注意の可能性あり。
魚べい 寝屋川店
ここにきて2回目の昼食。
はま寿司に続き、魚べいも初めてだ。魚べいは変化球が多いように感じた。いわゆる邪道だ。他の回転寿司に比べると値段も少々張る。
しかし、美味しい。ガリが好きなのでたくさん食べてしまった。
体力満タン Let's Go again!
HIRAKATABASE
時刻は7:00PM。ついに宿に到着!ここまで遠かった~~!
疲れを癒す宿は「HIRAKATABASE」だ。Airbnbで予約し、5人で40,000円ほど。
到着後、徒歩10分の距離にあるサンディに食材を買いに行く。
鍋と辛ラーメンは体に染みわたる。食事は疲れを癒す至極のひととき。
やっぱり疲れるって最高だ。おれが社会人になり、ランニングや登山にはまっているのは、平日に疲れないからだと思う。仕事は1年目でもちろん大変な部分もある。でも、仕事の疲れは現代社会が生んだ疲れだと思う。
本来人間が本能的に求める疲れでは絶対にない。仕事の疲れは睡眠を気持ちいいものにしないし、食事も美味しくしてくれない。
おれは人間らしい疲れが好きなんだ。
アパートの六畳一間には満足しているが、こんな素敵な家に住めるなら住みたい。(でも家にお金払うのも、と考えてしまうのは貧乏性だろうか)
「おやすみー」と電気を消した3秒後にいびきが聞こえてきた。
この2日間で一番驚いたのはこの瞬間だった。
2日目
6:00AM、アラームの音が鳴り響く。早すぎる。
まず昨晩回した乾燥機の様子を見に行ったが、洗濯物は完璧に乾き、甘い香気が漂ってきた。乾燥機が欲しくなった。設置場所は確保できないけど、、
その後出発に向け、朝食を食べ、支度を進める。
足は少し重いものの筋肉痛はない。流石にランニングが日課なだけある。
7:00AM、出発。こんな素敵な宿だが、滞在時間はわずか12時間(うち睡眠6時間)。名残惜しさなんぞ微塵も感じず、再び歩き旅はスタートする。
セブンイレブン枚方田口2丁目店
ここで友人の「Nすけ」が参戦。
交北(こうほく)公園
長い滑り台がある。大人でも十分に楽しめる。
石清水八幡宮
HIRAKATABASEから10kmと少しを歩き、最初のスポットである石清水八幡宮に到着。多くの人が「矢」を持っていた。この矢はどうやら「八幡御神矢」というらしい。
八幡大神様の用いられる御矢は、破邪顕正・一発必中(邪悪な敵をうち払い、正しきを守り、狙った的に必ずあたる)の霊験(れいげん)あらたかな御神矢(ごしんや)として様々な奇瑞を顕し、多くの古典にも登場します。その故事にちなみ、当宮では八幡大神様の御神威がこもった厄除開運・必勝・家内安全・商売繁盛の「おふだ」として授与しています。
お昼は境内にある石翠亭でいただいた。いい感じの店員がいた。いい感じの店員だ。この表現は適切だと思う。タイミーLv100。
木津川御幸橋を渡る。ここら辺はずっと古今東西ゲームをやっていた。2日間であまりにも古今東西ゲームをしすぎてお題を忘れてしまったが、実質大喜利だったのは覚えている。
さすてな京都
石清水八幡宮から約10km。次の目的地はさすてな京都。
「さすてな京都」とは,京都市南部クリーンセンター環境学習施設の愛称です。
最先端の「さ」,素晴らしいの「す」,展望台の「て」,南部クリーンセンター「な」の頭文字と,「持続可能な」という意味の「サステナブル」から取りました。
由来に関しては誤解を招きそうな表現だが、環境学習センターである。ごみ処理施設の見学は、小学校の校外学習以来。スケジュールの都合上、あまり見学する時間は取れなかったが、それでも充実で幸せに包まれる時間を過ごせた。
何がそうしたかは行けばわかる。ぜひ大阪から歩いていってくれ。
国道1号線に入る。こいつは東京から大阪まで繋がっている。いまこの瞬間、国道1号線上にはどれくらいの人がいるのだろうか?仕事中の人もいれば、初デートでドキドキしている人、悲しみに明け暮れる人。色んな人がいるだろう。
そんなことは考えていない。足を進める。。。
スシロー 京都伏見店
3回目の寿司。あきんどは飽きんど!自分は一人で食べるのが好きだとは思うが、今だけは違う。疲れた体に対し、みんなで話しながら食べる寿司。これより至極の時間はないよ。ときたまランチでいく杉玉よりよっぽど美味しい。
吉祥院天満宮
朱雀天皇が菅原道真を尊崇して勅祀した初の天満宮。春季大祭の4月25日・夏季大祭の8月25日には六斎念仏が奉納される。
建立は934年。平安時代。どうやら菅原道真生誕の地とのこと。
菅原道真全国各地で祀られすぎ問題はそろそろ夜ふかしが取り上げると思うので、ここでは置いておく。
ここには菅原道真のへその緒を埋めたと言われる「胞衣(えな)塚」がある。個人的にはあまり盛り上がらなかったが、友人の一人「Yぽん」はすごい嬉しそうだったのが印象的だ。
ゴールが近づいている。
羅城門遺址(いし)
平安京の正門らしい。それ以上の情報はない。
気になるなら調べてください。
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東寺
確かライトアップされており、非常に綺麗だった。記憶があやふやだ。
JR京都
19:00PM、ついに到着!中国人観光客に写真を撮ってもらう。ありがとう。
感想
移動距離にして60km、徒歩時間にして15時間くらい。
非常にタフな2日間になることは間違いない。
しかし、所詮は歩きであるため、この『歩き旅』の対象年齢としては、10代から30代後半にかけて、または40代から50代ないしは、60代から70代といったとことだろうか。
『歩き旅』をする理由
なによりも選択肢が増えたことだ。学歴が人生の選択肢を増やす手段であるように、この『歩き旅』は私たち6人の人生において、選択肢を増やしてくれた。これから京都に行く手段は、「電車」、「車」に加え、「歩き」が増えたのだ。
また、友人と何も余分なことを考えずに話す機会を与えてくれるのも、歩くことのメリットだ。特に我々若い世代はデジタルネイティブで、中学校くらいの頃から常にインターネット環境が手元にある。SNSで友人の様子をすぐに確認でき、気になったことはものの10秒で調べられる。便利な世の中になったことは間違いないが、その便利さが私たちの生活や人間関係に影響を与えすぎているのも事実だ。
歩いていると無理に話題を生まずとも、自然に会話が生まれる瞬間が多い。それぞれが歩幅を合わせ、歩くという行為が自然と心の距離を近くする。
ちなみ我々は真剣な話などは一切していない。基本、くだらない大喜利をしていた。
総括
スガシカオが言っていた。
ぼくが歩いてきた 日々と道のりを
ほんとは"ジブン"っていうらしい
2日間で歩いたこの60kmをこれからは"ジブン"と呼ぶことにしよう。
最後に
最後に『歩き旅』を一緒に企画してくれたYぽん、Nすけと参加してくれたKちゃん、Tるん、Kちゃん、ありがとう。
そして何よりも感謝したいのはChilli Beans.のみなさん。僕意外の5人はChilli Beans.のことをなぜか知らなかったようだが、2日間歌い続け、ずっと元気をくれた。これを機に彼ら・彼女らにもChilli Beans.を是非聴いて欲しい。