全日本大学対抗テニス王座決定試合

とても長い大会名です。
ここからはこちらでは〝王座〟で…

有明テニスの森で行われた王座の応援に行ってきました。  

長い大会名

夏の関東大学テニスリーグを全勝で優勝した母校〝日本大学〟
夏の全日本学生〝インカレ〟はシングルスの決勝は3年生の日大同士。
4年生ペアはダブルスで準優勝。
インカレ出場者はたくさん
(正確な数字がわからず… 後ほど調べたら10人でした)
シングルス3人が秋の全日本選手権に出場。 
これだけ見ると絶対優勝しないといけません。

決勝は関東リーグで2位の筑波大学となりました。

筑波大学はシングルスのNo1の田中、No2の中村がかなり強敵な選手。
リーグ戦での対決はスケジュールと暑さによる体力温存で筑波大学の2人が1セットを先取したところでリタイア。
でも強敵である事は変わりません。
最後までもつれるとなるとここはかなり厳しくなるであろうと…

そのためにはダブルスでリードすることが最低条件。
よければ2-1、最低でも1-2。
このあたりが今回の日本大学の課題でした。

雨のため日程が1日ずれました。
午前中にレッスンが入っていたのでお昼から観戦&応援。
ダブルスの結果は予想外の3-0。
試合を見れていないので総評は出来ませんが、ここでもうほとんど結果は見えた感じでした。

ちなみに私が(私達が)優勝したのが今から34年前。

私がどこにいるかわかりますか?


カッコつけてバンダナ首に巻いてます


白黒ですが34年前。
早稲田大学に勝ち優勝しました。

話はそれましたが、ダブルス終了後に行われたシングルス。
No6の田岡の試合はストローク戦が続き長い展開。
その間にNo4の小泉が攻めのテニスを貫きストレート勝ち。
No6の田岡は粘り及ばす敗れますが、4年生のNo5の手嶋が接戦を制して5-1で勝利。
これで優勝がきまりました。

そのすぐ後にキャプテンでNo3の石垣くんがストレート勝ち。
その後にNo1と No2の試合が行われました。
勝敗が決まったあとの2試合、これがとてもいい試合だったので、少し振り返ってみたいと思います。

シングルスNo1
高悠亜(日本大学3年)
6-7 4-6
田中祐(筑波大学3年)

正確な事はわからないのですがジュニアの頃からこの2人は戦っており対戦成績は田中のほうが勝ちが多いようです。

高はフォアハンドのハードヒットが武器。
対する田中は左利きを生かしたサービスと下半身を生かしたタイミングの良いストロークが持ち味。

このやや正反対気味の選手同士の戦いは化学反応を起こし素晴らしい打ち合いに。
基本的に攻撃的なショットを仕掛けるのは高。
特に回り込みのフォアハンドは素晴らしい。
それを打たせないために田中は深いボールやバックにボールを集める。
下半身の使い方が素晴らしく、とても安定感のあるストローク。
ストロークのスピードにも負けていない。
フットワークも素晴らしく、サイドに振られてもそつなく返す。

対する高ですが、以前よりバックハンドの両手打ちを多用し(以前はベレッティーニのようにスライスが主流)テンポが速くなってきました。
そして以前よりネットプレイの比率が増える。

スピードやペースを上げていくのは得意な高は田中にやや揺さぶりをかけられて攻めれなくなる事も…
展開をニュートラルに戻すのがやや苦手なのか、少しずつ主導権を握れなくなる…
攻めながらもネットプレイミスなどの細かなミスが続いてました。

豪快なプレイの高に対して、落ち着いてプレイをしていた田中。最後は高のミスもありストレート勝ちでした。
高は決して悪くはなかった。
田中の試合巧者ぶりが目立った試合でした。

シングルスNo2

丹下颯希(日本大学3年)

6-4 1-6 7-6

中村元(筑波大学4年)

丹下はフォアハンドバックハンド両手打ちのハードヒッター。
追い込まれてもとにかく打つ。
グリップチェンジはどうしてるの?
リターンの時はどうしてるの?
そんな事はお構いなしに打ちまくります。

苦手だったタッチ系ショットも試合でたくさん試しているようで、ネットプレイも果敢にチャレンジしています。

対する中村。
彼はこれまた丹下とは正反対の柔らかいテニス。
相手の力をうまく利用して田中力を抜いた打ち方をするいまどき珍しいタイプ。
ややオールドスクール的な球の飛び方で私個人的にはとても好きな選手。

この2人の戦いも見事な化学反応を起こしスイングした試合になります。

決着はファイナルセットのタイブレイクへ。
どんな時も攻め抜いた丹下が最終的に田中のミスを誘いゲームエンド。
最後は足が攣っていて思うように動けなかったものの最後まで踏ん張りましたが一歩及ばす。
そして足が固まってしまったのか、その場から動けず、丹下が歩みより握手、そして抱擁。

会場がシーンとなりました

素晴らしい瞬間。
思わず私ももらい泣き…
この2人、愛媛県の新田高校の先輩と後輩なのです。
そんな2人がが王座の決勝で対決。
こんなドラマチックな事はなかなかないですね。

https://youtu.be/Srf8AKqKWNc?si=kEFIyRRicZrEoYai

この素晴らしい試合はYouTube に上がっています。
ぜひぜひ見てください!

もう勝敗が決まった消化試合ではありましたが、たくさんの観客が固唾を飲んで観戦、応援してました。

日本大学の優勝で幕を閉じた王座。
母校が優勝した事はとても嬉しいですが、共にこんな素晴らしい試合を見れた事に本当に感謝しています。

また来年もここ有明で観戦、応援出来る事を祈っています!

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