機内映画、結末まで観れないがち
久々に飛行機に乗った。
飛行機に乗る時はいつも、座席備え付けのモニターで映画を鑑賞する。
ただ国内線だと2時間くらいで到着してしまうため、2時間を超える映画だと結末まで観れないことがほとんどだ。
家でわざわざ最後の数十分だけを観る気には中々なれず、そのまま忘れてしまう。その結果「結末だけがぼんやりしている映画」が私の中でたくさん存在している。
航空会社によるだろうけど、機内で観れる映画って少しマニアックというか、あまり知られていない作品が多い気がする。機内なのでネットの評判も見れず、適当に選んで視聴するからタイトルすら思い出せない作品も多くある。頭の中にはそういうぼんやりした映画がたくさん浮かんでいる。同じ映画をたまたま観るなんてことは滅多にあり得ないだろうし、もう改めて視聴することはないんだろうな。
そういうぼんやりしている映画をどこかのタイミングで回収できないだろうか。死んだ時とか。人生のリザルト画面に「ぼんやり映画リスト」が流れてきて、一つ一つ観返していきたい。
人生の「こんなのあったな!!」を全て回収した上で成仏したい。可能なら。
今回は「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」を視聴した。他に有名タイトルが無かったからか、周りの人も全員「翔んで埼玉」を観ていてなんか良かった。私が笑ったシーンで前の席の人も笑っていて、なんだか嬉しくなった。「そこ面白いですよね!」と思わず話しかけたくなる。機内に一体感が生まれていた。
「翔んで埼玉」は、よくある「都道府県いじり」が大真面目になっている世界を描いたコメディ映画だ。第1作では埼玉県民が東京都民に迫害されており、続編である今作は滋賀県が大阪に植民地化されそうになっていた。
作中の滋賀県は、琵琶湖の周りに荒廃した大地が広がっているだけで、「琵琶湖以外何もないのか」という揶揄を大真面目に再現していて面白かった。
「換金して逃走資金に充ててくれ」とボロボロの平和堂のHOPカードが手渡されたシーンで、めちゃくちゃ笑った。HOPカード出したかっただけだろ。滋賀県民でない私がこんなに笑えたのだから、滋賀県民が観たら「分かる〜〜〜〜〜〜」と言いながら爆散するんじゃないかな。
あと、滋賀県民が言いがちな「琵琶湖の水止めたろか」をマジでやってて良かった。
めちゃくちゃ面白かった映画だけど、例に漏れずこの作品も結末だけ観れていない。最後の最後、大事なところだけ観れていないけど、「視聴済み」にカウントしてももういいよね…?きっと大団円で終わるんだろう?
いや、ちゃんと最後まで観よう。Netflixにあるのかな。探して最後まで観ます。これ以上ぼんやり映画は増やしません。