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餃子で振り返る私の人生

お肉も野菜もたっぷり取れる完全食品、餃子。
温かくて栄養満点で、ひとくち頬張ると幸せあふれるこの食べ物が私は大好きだ。思い返してみると、餃子を食べている時はいつも幸せな思い出が詰まっている。

餃子と聞いて思い出す一番古い記憶は小学生の頃だ。
母や弟と並んで立ったキッチン。母が皮に具を分けてお皿に並べてくれて、それを私と弟が包んでいく。小学生の私たちが包む餃子は不恰好で時間もかかる。皮についた粉を弟と飛ばし合って怒られたりしながら時間をかけて包んで父の帰りを待っていたっけ。帰ってきた父と全員で食べる焼きたての餃子。お腹いっぱいになってすぐ寝てたけど、母は片付け大変だっただろうなぁと30代になった今の私は痛感する。

社会人になり、一番の楽しみはお酒になった。
居酒屋に行くと焼き餃子、水餃子、揚げ餃子…
色んな種類の餃子があって、しかもそれらはお手頃な値段で楽しめるからつい色々頼んでしまう。会社で嫌な事があっても、餃子の肉汁と冷えたビールがあれば「明日も頑張るか!」と思えた。
そして、”ちょっと良いかも”と思っている人と食事する事になった時。
「なに食べたい?」と聞かれて「美味しい餃子が食べたい!」とリクエストする位、私の餃子愛は深い。色気が無いだろうか?笑 でもこれが意外と面白いのだ。一言で餃子と言っても人によって選ぶ餃子の種類やお店は全く違う。何個でもパクパク食べられる焼き餃子の美味しいお店を選ぶ人もいれば、「本当にここに餃子が…?」と思うお洒落空間で、お皿にちょこんと乗った水餃子と対面した事もあった。どんな種類でもシチュエーションでも、やっぱり餃子は美味しい。これだけは変わらない。

そして現在。
今付き合っている彼と初めて一緒に作った料理は餃子だ。料理上手な彼を前に、私一人で手料理を振る舞うのは緊張したので「一緒に餃子つくろう!」と言った。小学生の時から包んできたので、餃子を包ませると”めちゃくちゃ料理上手な人”に見えるのだ。笑 そうして彼と一緒に餃子を作っていると、肉ダネに入れるものや味付けに使う調味料がほぼ一緒だった。出来上がった餃子を頬張っていると「子供の頃こうやって家で餃子作ってたなって思い出した。兄貴と2人でぐちゃぐちゃにして怒られてたけど」と彼。この人と家族になったら美味しい餃子を作り続けられるかも、と想像する今日この頃の私だ。

私の餃子の思い出はいつだって温かくて美味しくて満たされる記憶ばかり。
だからこれからも、「なに食べたい?」と聞かれたら高確率で「餃子!」と答えるだろう。ちなみに最近ハマっているのはタネにキムチとチーズを入れたもの。美味しく腸活できておつまみにもぴったりです🫶

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