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【シリーズ第18回:36歳でアメリカへ移住した女の話】
このストーリーは、
「音楽が暮らしに溶け込んだ町で暮らした~い!!」
と言って、36歳でシカゴへ移り住んだ女の話だ。
前回の話はこちら↓
友人宅から出て行くことになった私は、シカゴ市のお隣、オークパーク市にアパートを見つけた。
このアパートがブルーライン(高架鉄道)の南側に位置することを知ったのは、契約を終えてからだ。
アパートを見た瞬間に、
「住みたい!!!」
と思ってしまったので、そこがブルーラインの南か北かなんて、考えてもなかった。
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私のアパートは赤いお家のマーク。
ギリギリですが、きっちり南側。
「ブルーラインの南側は治安が悪いから、北側で探してね」
と、友人に忠告されていたのになぁ。
しかも、たったひとつの忠告。
友人には、さんざん迷惑をかけた上に、最後の忠告まで無視してしまった。
申し訳ないとしか言いようがない・・・。
と、本気で反省もしていたけれど、引越しにより、ダウンタウンへ近付く喜びは抑えられない。
友人が暮らしているエリアは、日本人コミュニティがあり、日本企業はもちろん、日本のスーパーやビデオ屋もある。
治安も良いし、日本語学校もあるので、駐在の人や、家族で暮らすには、とても暮らしやすい場所だ。
しかし、私には家族も子供もいない。
学校は行っていたけれど、就職しているわけでもない。
現時点における、私のメインアクティヴィティはシカゴの素晴らしい音楽を聞くこと。
夜遊びだ!
そして夜遊びといえば、ダウンタウン。
間違ってはいない。
アパートの入居は5月だったけれど、
「荷物は運んでいいよー」
と言って頂き、4月半ばには鍵を受け取ることができた。
さぁ、荷造りだ!!!
と、張り切るほどの荷物はない。
日本から船便で送った荷物の4箱のうち3箱が盗まれていた私は、衣類すらなかった。
唯一、届いたCDと、渡米後に購入したわずかな衣類、学校の文具類を箱に詰めたら、準備完了!!
とはいえ、ベッドと机はひとりでは運べない。
こちらは入居日に、友人のご主人が手伝ってくれることになった。
この友人は、私が大阪で暮らしていたときのお友達、あきらさんの幼馴染だ。
あきらさんは、私が渡米する前に、シカゴで暮らす幼馴染に、
「ゆみこちゃんって友達がそっちに行くよ~」
と紹介してくれたのだ。
渡米後すぐに会いに行き、同年齢ということもあり、すぐに仲良く、お付き合いさせていただくようになった。
彼女に引越しのことを話すと、ご主人が、お手伝いをオファーしてくださった。
「仕事が終わってからやけど、手伝ったるで~」
と話すご主人の勤務先は・・・・・・・引越し屋さん🛻
引越し当日、準備万端で、ご主人からの連絡を待っていると・・・
なんと!!!
運命の彼から電話がかかってきた~~~っ!!!
電話に出るか出まいか・・・
もちろん、出る。
私がクラブへ行かなくなってから、2ヶ月が経っていた。
彼の怒りが緩和したのか?
キャンキャン追いかける、小動物的ストーカーがいなくなって、寂しくなったのか・・・?
「今日、引越しやねん」
「・・・へ~」
という会話の後、どんな展開があったのかは記憶にないけれど、
「引越しが終わったら、会える?」
と、問われた。
英語で失敗することにも、彼に誤解されることにも、怒った彼の怖~い顔にもうんざりしていたはずなのに・・・気付いたら、
「うれしい~~~~っ!」
と叫んでいた。
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今回は、キングストン・マインズの外で待ち合わせだ。
この女とにぎやかな場所で待ち合わせをしたら、ロクなことはないと、彼も学習したのかも。
深夜、友人夫の協力で、無事に引越しが終了した。
部屋をピカピカに掃除した後、シャワーを浴びて、私もピカピカになった。
出動だーーーーーーーっ!!!
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