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略されすぎてついていけない
誰だって、長い名前のついているものは呼びづらいし、そもそも長いと名前そのものが覚えられない。
だからきっと、メーカーから新製品が出る時には、製品の名前って大事で何回も会議が行われたりして、案が絞られていくのだろうなぁ、と勝手に思う。その時に、こう呼んだら呼ばれやすい愛称やニックネーム的なものも一緒に考えられるのかな。
そして長すぎる、短縮して呼んだ方が分かりやすい単語はどんどん短縮されてゆく。パーソナルコンピューターがパソコン、は分かる。だけどPCとなると、一瞬何だっけ?となった。
ファミリーレストランがファミレス、分かる。ジョリパ、サイゼとなると、一瞬何だっけ?となった。もう、2文字しか短縮してないんじゃん。そこは、略す方に慣れなくて、今でもジョリーパスタ、サイゼリヤのまま過ごす。
先日読んだ、ふかわりょうさんのエッセイ「世の中と足並みがそろわない」にも、自由が丘を「がおか」、三軒茶屋駅を「さんちゃ」と略せないと書いてあった。分かる、その駅名は略して呼んだことがない。なんか、気恥ずかしくて。その地域に慣れてなくて。
それから略されすぎて覚えられない名前が、韓国グループの面々。アルファベットに記号までついて。一体どう読むの?怖くて声に出せません。名前の由来についてテレビで説明していたが、いくつもの英単語の頭文字を合わせていて、それはもう覚えられる気がせず、クラクラしてきました。
先日、「長すぎて名前覚えられないから紙に書いていって、お店で注文の時に読み上げちゃった〜」と同世代の方が笑いながら教えてくれた。なんでも、推しメンが飲んでいたという、スタバの飲み物。
スタバですよ、怖くて、注文の時はメニューの指差ししか出来ませんよ。もしくは、限定とうたっている看板を指差すか。「あれ下さい」としか。とにかく、サイズも名前もうまいこと言える気がしない、若者のお店。
そこで、「ゼンクラウドウーロンティラテ、ホワイトモカ、シロップ変更、全ミルク、1ポンプ多め」なるものを、メモ紙を見ながら注文したそうです。全くどんな飲み物になるのか想像出来ませんが。
カウンターに立つ若いイケメンもしくわ可愛い店員さんの前で、メモを手に持ち棒読みするおばさん。そう、聞き取れません、「もう一回お願いします」と、呆気なく聞き返されたそうです。そしてもう、紙ごと見せて、見事カスタマイズされた飲み物を注文できたそうです。
きっと午後からのバイト仲間では、「聞いてーさっきおばさんがさ、メモ読みながら注文してんの!」と語り継がれた事でしょう。
世の中、略されすぎても、長くなりすぎてもついていけません。「ゼンクラウドウーロンティラテ、ホワイトモカ、シロップ変更、全ミルク、1ポンプ多め」は、甘くてとても美味しかったそうです。私も、メモ紙がなければ注文できません。