ダケミン そのろくにん!ななにん! 佐藤物産館 善彦さんと美希さん
私がしょっちゅうお邪魔している佐藤物産館にインタビューをかけにいくことにした。こんなに身近にあるのに、むしろ遅すぎたくらいな気もする。
今回は佐藤家に嫁いでいく年月の、何かと頼もしいアネゴの美希さんにインタビューしようと思っていたら善彦さんもいらったしゃったので、夫婦そろっての岳民にした。
前回のチーズケーキ工房 風花ともりのこうぼうの花梨さんと和樹さんに続いてのダブル・ダケミンということで、無駄に緊張するが、まあ無駄なので緊張を落ち着けた。
ちなみに今回はバンちゃんは所用で欠席。しゃ〜ない。
それではいってみよう!
ニコニコ共和国人とナウシカちゃん
―お二人はどちらも二本松ですか?
善彦さん:ニコニコ共和国全盛期のころに生まれました。1983年だね。
美希さん:ニコニコ共和国が82年だっけ?ニコニコ共和国暦2年生まれだね。
―あ〜じゃあ日本国生まれじゃないんですね!
美希さん:ニコニコ共和国人(笑)
善彦さん:祭り騒ぎの間生まれました。バブル全盛期の頃に。
俺はあんま家にいた記憶がなくて大叔母の家に預けられて、そうこう行き来しながら「いやなんか今日も忙しいなぁ」って思ったり。
―子供のころはどういう遊びしてたんですか?
善彦さん:なんか想像力を働かせる遊びだよね…仮想敵国を作ったりとか(一同笑)
美希さん:それってどういうこと?(笑)鬼ごっこみたいなことしなかったの?
善彦さん:もちろんしたんだろうけど、俺が覚えてるのはやっぱ子供も多かったんだよ。みんなで集まって今日は何するー?みたいな。隠れん坊とかもそうだけど道具がなくても成立する遊びで「仮想ヒーローごっこ」。
―「仮想ヒーローごっこ」ってなんですか?
善彦さん:仮想の敵を作って想像上でそれを倒すとかさ。
美希さん:みんなヒーロー。悪役は透明。イメージだからね。
―楽しそうですね!
善彦さん:今みたいにものがある時代じゃないんだよね。
―お次は美希さん
美希さん:美希さんは実家は松岡(二本松市)です。はい(笑)
―この間の松岡の若蓮衆が岳温泉で提灯祭りのセレモニーをやってた時に踊ってましたね。
美希さん:太鼓台のね!血が騒ぐんです。太鼓台のお囃聞いちゃったから(笑)しかも松岡が来たから。
―「わっしょいガールズ」(太鼓台の後ろで踊っている女の子たちのこと)だったんですか?
美希さん:私の多分2、3コ上の先輩たちからワッショイガールズが始まってて歴史が浅いので、ほんとに初期の頃には「わっしょいガールズ」をしておりました。
―それは貴重なご経験ですね
子供のころはどうでした?
子供の頃は兄が二人いて周りも男の子ばっかりだったので、男の子達とそれこそポコペン(缶蹴り)とか。
あと実家が二本松神社の裏手なので山なんですね。
で山だからもう本当野原を駆け回る少女って感じです。
―健康的ですね。ナウシカみたい。
美希さん:ナウシカでした(笑)
ファミコンもやってたけど、でもやっぱ秘密基地作ったりとか。本当楽しかったよ!
それこそ山菜とかもね覚えて子供の頃からずっと遊んでるから、その辺の草食って遊んでたんで。だいぶ野生児でした(笑)
うん。二本松駅徒歩五分でそんな野生があるんです。
―素晴らしいですね〜。
ニコニコ共和国はどうでした?
美希さん:ニコニコ共和国は特別で。やっぱ変わった雰囲気があったから。国旗がバーっと垂れ下がってる感じで、ゲートがあったのも少し覚えてる。
何か特別なところっていうイメージ子供ながらに思ってました。
ゲレンデマジックからの〜
―馴れ初めはゲレンデマジックでしたっけ?
善彦さん:王道。
―めっちゃカッコいいらしいですね。
―それで惚れちゃった?
美希さん:なんかね〜。スノボ上手いんス(笑)
この間子供を連れてスキー場行って、久しぶりに滑ってるのを見たらやっぱかっこいいなーと。スノーボードしてるのが一番いいと思う(笑)
―もともと友達だったんですか?
美希さん:いやもともと私が農業関係の団体にいて、そこの農業女子が共通の友達だった。ちょうど友達がスノボを始めたばっかりで一緒に行こうみたいな感じで誘われたのがきっかけ。
―いつ結婚されたんでしたっけ?
美希さん:いやでもそんな2015年だから最近だよ。
お二人の(さらに)若かりし頃
善彦さん:もともと料理人を目指してたんだよね。兄弟三人みんな店継ぐ気はなくて
―どうして善彦さんが継ぐかってなったんですか?
善彦さん:俺1回東京に行ったんだよね。
就職で結構あの有名なとこに入れたんだけど、その分キツいからついていけなくて挫折をしたんだよ。それで帰ってきちゃった。その後に親父が社長だったんだけど亡くなっちゃって。よろしくないじゃん。まあそれで腹決めて「じゃあやるか」って。
―美希さんは以前はどんなところに?
美希さん:色んなところに。
善彦さん:流浪の民だった(笑)
美希さん:仙台にもいたし青森にもいたし宇都宮にもいたよ。2013年に千葉から二本松へ帰ってきた。
コンパクトシティDAKE
善彦さん:事業としては温泉に特化した商品を作ろうとして、そしてま、作ってます。
―美希さんはそれを支えてる感じで?
善彦さん:むしろそっちに全部投げたいんだけどまだ育ってねぇ。従業員でもあるっていうか、まあ俺社長だから。一応。
善彦さん:十年前でやっぱ駄目になったんでね。1回ここら辺ももう完全にあの避難者とかも入って来るしどうしようかなと。
ところでじゃあ卵を岳温泉以外でももっと売ろうとなった時に、じゃあどういうパッケージにしようかと思って。
それで出来上がったのが「とろんたま」。売れる確証がなかったんだけど、やってみたら意外とうまくいった。
美希さん:お土産を買うところが今はお土産屋じゃなくて道の駅とかサービスエリアに時代が変わっててそこにはまって売れるように設計したらうまいことはまってくれてって感じですね。
本当に福島県全域で売りたかったからまあそういうパッケージに作り変えたんだよね。
善彦さん:あと岳温泉は、非常にコンパクトにまとまってるっていうのが一つある。
アウトレットモールとかのレベルでこうまとまってんじゃん。
普通の温泉地ってもっと入り組んでたりするけど、岳は非常にコンパクト。
町が新しいからだからそういう意味でやっぱすごくこう、スッキリとした町並み温泉っぽくないモダンな感じがある。
だからちゃんとコンテンツさえきちんとこう選定して入れ込んであげると、これはいけるような気がしてるんだよね。
―これからも?
善彦さん:これから!これからが重要なんだ!
岳のいいとこ
美希さん:やっぱり温泉の質でしょ!
やっぱりこう芯からしっかりあったまるっていうの?保温時間長いじゃん
疲れた、入りたいなって言って岳からけっこうあっちこっちいろんな泉質の温泉行けるけど、
なんだかんだ岳が一番まろやかで肌なじみがいいね。
温泉の素の開発の勉強も兼ねて、あっちこっちの温泉地行くんだけど、やっぱり岳が一番いいなって思います!
<お気に入りスポット>
善彦さん:俺はスキー場から見る、全景が好きだね。
美希さん:中通りの街の全景ね〜
福島から郡山須賀川ぐらいまで見えんのって、多分唯一安達太良山からだけだと思う。
吾妻山から郡山見えないし。
善彦さん:湯守りを少し手伝ったこともあって、源泉のある場所もいいよね。
やっぱ心が洗われるな〜と思って。あとくろがね小屋好きだね。
土地的なものもあるかもしれないけどやっぱりなんか自分がいるここ岳温泉。
プレイス的な場所、自分の居場所っていう意味での岳も好きだけどね。
美希さん:私は霞ヶ城から見る安達太良山が一番好きです。
逆に光雲閣から見る阿武隈高地の眺めも好き。めちゃめちゃ晴れてる日とか。特に雲海が出た日!
大体納品に行ったりする時は、うっとりしながら結構見てる(笑)
―岳ならではですね!
美希さん:絶景ポイントです!
―お薦めしておきます。
インタビューありがとうございました!
今回は人家族の佐藤家が営んでいる岳温泉のお土産屋さんにお邪魔させていただいた。こぢんまりとしているが、温泉卵の「とろんたま」や、あちこちの温泉地とコラボして続々バラエティーを増やしている「福島湯めぐり 温泉の素シリーズ」の独自開発を行っている。改めてスゴいところだ。
わいわいと賑やかにインタビューでき、楽しく過ごさせていただいた。これからも佐藤物産館の発展を願います。
って固くなったけど、まあ、良かったです!面白かった!ではまた!