欲しい物は沢山あるけど、執着したくはないという矛盾

推しているジャンルの新作発売日だった。どうしても欲しいものだけ通販し、あとは現地に行った時に残っていたものを買うつもり。
グッズ購入がかなり困難な人気ジャンルではあるが、個人売買サイトなんかも一切使わず今のところ満足いく結果に落ち着いている。
知らない人とお金のやり取りをするのはビビっちゃうもんだから。
自分が詐欺師にとっていいカモであることを自覚しての自衛だ。押しに弱く、流されやすく、すぐ相手の要望に寄り添おうとしてしまう性。どこまでも小心者。

欲しい物を買うコツ。まずは規約を隅から隅まで読み、当日の動きをシミュレーションする。目的のものを欲張りすぎない。最低限に的を絞る。
ネット販売開始時間、店舗入場先着予約日、忘れてしまいそうなものは必ずスケジュールに入れて通知予約をしておく。
よく考えてみれば当たり前のことばかりだ。仕事同様淡々と準備する。
本来すごく面倒臭がりなのだが、それ故に準備を怠るともっと面倒な事態になるのはよく分かっているのだ。
それでも買えない時は勿論悲しい。その場合は縁がなかったとする。縁があれば再販とか受注とか、どこかで手に入る筈だし。どうせ次々新商品が出るのだから、もっといいものを買う為に貯金したと思えばいい。
というか、それしか選択肢はない。

救済措置を求めてずーっと企業に怒る人がいるけど、体力があるのだなぁと思う。強い言葉で怒る人がとても苦手である一方、その有り余るエネルギーに感心してしまうことがある。
あんなパワーは自分のどこをどう掘っても見つからない。

在庫不足、当日の立ち回り、告知忘れ、対応遅れ。それに加えて転売や利益目的の代行横行。
界隈では代行詐欺がまた発生したらしい。騙す人間が一番悪い。人間は騙し騙される生き物だから当たり前なんだけど。
顔見知りでも信用ならないのに、顔も知らない人間を信用するという風潮。信用するというのとはまた違うか。
何れにせよ、もう少し何をするにも慎重にならなければならない。
朧げで確かなところがない人の繋がり。簡単にプチプチ切れるのなら、最初から繋がない方がマシだと思うのは自分が臆病な所為。

それにしても人の欲望は留まるところを知らない。一つクリアしてもどこかからまた苦情が出る。
在庫を十分に確保しても、今度はラインナップに。今度は手元に届くスピードに。無茶で自分本位な注文が止むことはない。
便利な世の中になったはいいが、便利になりすぎたのだろうか。誰もが皆、与えられる恵みに慣れきっている。
企業は報われないなぁ、疲れてしまうよなぁと無関係ながら痛む心。きっとこれも杞憂で、向こうは商売だからと割り切っているのだろう。
そうだったら、いくらか気が楽になる。

今日のちいかわ
やっぱり今回はラッコ先生活躍回なのかもしれない。悩むなら実行した方がいいというのは本当にそうで、ウダウダしているうちにチャンスを逃す方が後のダメージがデカい、気がする。
何かそれっぽいことを言いながらただ甘いものを食べたいだけの先生。なーにがむむむだ。可愛いなもう。
美味しいものを沢山食べたいのに行列には並ばないうさぎ。やっぱりあの子が文字通り一番美味しいとこどりで、人生楽しんでるなぁと思う。眩しくて自由で、憧れる。

推し活は楽しい。
楽しいとか嬉しいとか感じる心はある。
だけど、それで何かが変わるわけじゃない。根本的な部分に関しては何も解決する訳じゃないと分かってる。
死んでいくまでの道草。
「〇〇が出る〇月までは絶対生きる!!」
それがきっと正しい推し活の与える光。
今日眠ってそのまま死んだら、ちょっと残念だなと思うだろうか。
いや、自分は大して問題ない。
どっちでもいいのだ。

今日もそんなことを考えて眠る。
おやすみなさい。

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