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「天才ジミ・ヘンドリックスの生涯」1973年


音楽誌のレコード評を読み、買ったレコード。
「天才ジミ・ヘンドリックスの生涯」1973年

1973年、高一の頃
ジミヘンのライブ盤、なんか欲しいな、と思っていた頃
ミュージックライフ誌に、映画「天才ジミ・ヘンドリックスの生涯」の2枚組サントラ盤が1ページに渡り紹介されていた。
読むと、
うん、これだ、名演揃いみたいだ、買うならこれだ。
と、初めて買ったジミヘンのライブ盤がこれ。


「ロック・ミー・ベイビー」の数あるカバーのなか
最高にスリリングな演奏。
ギターリフとか、もはや「ロック・ミー・ベイビー」ではないと思うほどの変形版で、後に別の歌詞を付け、全く別の曲となってしまったほどだ。
そして、あの有名なモンタレーでのギターを燃やす「ワイルド・シング」
たしか、NHKで「モンタレーコンサート」を放映してくれたのは、これ買った後か前かは、記憶は定かではない。

また
「ジョニー・B.グッド」の凄まじい演奏。
これも、数あるカバーのなかで
1番大好きでした。 
でした、と書いたのは
後に、1番は更新され
ジョニー・ウインターの初来日時のアンコールでの「ジョニー・B.グッド」が1番となりました。
この時、東日本大震災のすぐ後、キャンセル相次ぐなかに、ちゃんと来日してくれて
身体が弱り、ずっと椅子に座って演奏してたジョニーが
アンコールで
立ち上がり
ずっと軽そうなスタインバーガーみたいなギターを、あのファイヤーバードに持ち変え
演奏し、歌ったのが「ジョニー・B.グッド」
あのサビ
🎵ゴー、ジョニ、ゴー🎵
は、観客の大合唱で
この時の「ジョニー」は、間違いなく、ジョニー・ウインターのことであり
観客は、マジな気持ちで
🎵ゴー、ジョニ、ゴー🎵
と、歌っていた。
この大興奮のアンコール
これは、生だけに、ジミヘンの第一位を更新することを許してくれるはずだ。 

また
モンタレーでの「ワイルド・シング」でのギターを壊し、火をつけるシーン。
その前に出たザ・フーがギターを壊し、ドラムセットをめちゃくちゃにしたので
ジミは、更に、火で燃やしてしまうという名シーン。
凄かったなあ。


ちなみに
平成元年の関東地区での人気番組
「いかすバンド天国」にて
ギター壊したバンド
それは、私がいたバンドです。
演奏の終盤
ギタリストがストラトのボディを持ち、ネックを床に叩きつけ、壊しました。
審査員の吉田建さんは
「ネックから叩きつけちゃダメだよ
ボディからいかないと」と言いましたが
演奏シーンを収録のとき
予め、ギターを壊したいとスタッフに相談したら
それは面白い、ぜひ、やって。
でも、床を傷つけたらまずいから、ネックを叩きつけて
と言われていた。
「仕方ないだろ!」と、心の中で反論してた。
演奏シーンは、何度か撮り直しても良いのだが
ギター壊すのは一発勝負。
演奏をミスったら、途中で止めていいよ、と言われていた。
そして、演奏を始めたら
自分で、リズムがややマズいと感じ
さらに、自分で書いた歌詞なのに、間違えたりした。
そこで、止めたかったが
ギタリストが、壊し始め
そのまま、収録終了。
やや、私的には、不本意な演奏でした。
なんせ、我々は朝8時からの収録。
早すぎるよ。
今なら、目覚ましなくても
普通に5時前に目が覚めるから
朝一でも大丈夫だが
当時は、働き盛りの30くらい。
サラリーマンの日曜日の朝なんて、身体も気持ちも目覚めてないよ!

放送日、ある新聞のテレビ番組の見出しに「ギターぶっ壊しバンド登場」などとも書かれていたらしい。
この番組、演奏がひどいと審査員が赤ランプをつけ、二つ以上から、演奏映像がワイプされ、赤ランプが多いと映像が、演奏途中で消される。
消されないままだと「完奏」ということになり
それが、ひとつのゴール。
我々は、そのギター壊しシーンがあったからか、一応、完奏。
アシスタントの相原勇が「やったね、完奏!」と言ってくれた時のめちゃくちゃ可愛い表情、いまだに脳裏に。
後に、某横綱との恋愛騒動
勝手に心配したなあ。
めちゃくちゃ可愛いし
めちゃくちゃいい子でした。
また
演奏シーンの後の審査員の話
「カウントの取り方が、身体でリズムとりながらで、最近は見ない感じだし、ある意味、感動的」と言ってくれた伊藤銀次さん
いまだに大好きです(笑)
かたや
おニャンコクラブの某アイドルは
「高まる感情を込めた歌い方が……」
と、歌う私を褒めると、思いきや
「アクションが演歌みたいで、なんか嫌」と。
ズッコケました。
おニャンコクラブのアイドル
大嫌いになりました(笑)

また、「いかすバンド天国」の番組オープニングは、司会の三宅裕司さんの劇団「スーパーエキセントリックシアター」の若手が、ミニコントをやることになっていたが
その日のオープニング
客席に座っていた私を、その若手が手を引っ張り、コントに入れてしまった。
なんと、オープニングでコントに参加。
これを生放送で観てた友人たち
「なんで、お前がコント?」とテレビの前で、ひっくり返ったらしい。
そのコントをやった若手の中には
「相棒」で水谷豊の相方である薫ちゃん役の寺脇康文
そして、今の大河ドラマのヒロインのお父さん役の岸谷五郎がいた。
一応、寺脇康文と岸谷五郎と共演したことに。(笑)


だいぶ
逸れました。

このモンタレーの名演の他
バークレー
ウッドストック
フィルモアイースト
そして
ワイト島 と、素晴らしいセレクト。
レコード4面の最後には、関係者インタビューがあり、その内容はわからず
そこにくると、針を上げてしまったが
ジミヘンの名演をずらっと聴かせてくれる2枚組レコードでした。

なかでも
最後の面に収録された
「レッドハウス」
「嵐の中に」
の2曲を、よく聴いたもんだ。
特に
「嵐の中に」
ワイルド極まりないギターリフに痺れました。
このレコードを買った時点では
既に、ジェフ・ベックの「ベック・オラ」は、「トゥルース」と合わせた2枚組で聴いていて
その中の「ライス・プディング」とリフが似てるなあ、と思った。
どっちが先?
どっちかがパクった?
と、疑問は生まれたが
2人の天才が、たまたま似たギターフレーズを生み出して、かたや歌付きのハードな曲、かたや緩急あるスリリングなインスト曲となったんだろな、と思った。
とにかく
ジェフ・ベックの「ライス・プディング」
ジミ・ヘンドリックスの「嵐の中に」
どちらも大好き。

というわけで
ミュージックライフ誌のレコードレビューで
買うことに決めた、このレコード
よく聴きました。
だって、読んでいると
買わずにいられない内容なんだもん。

また、
ウォーキングで聴こうと
AppleMusic で探したが、ない。
自分で、プレイリストを作り
それ聴いて、
いろいろ思い出しながら
楽しくウォーキングしました。

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