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グランド・ファンク・レイルロード「クローサー・トゥ・ホーム」

グランド・ファンク・レイルロード「クローサー・トゥ・ホーム」1970年


久しぶりに私が聴いたグランド・ファンクのサードアルバム
リアルタイムで、初めて、これ聴いたりしたなら
いきなり生ギターから始まるので、
ツェッペリンのサードみたいなの?
と、一瞬思うかもしれない。
しかし
一曲目、生ギターから始まるが
途中から、一気にフルスロットルで爆走し始める。
気持ち良いねえ、ここ。

サードアルバムにして
やっと、ドラムが真ん中の定位に。
また、ギターがぐるっと左右に触れたり
ステレオ感が気持ち良い。
メル・サッチャーのベースがさらにまた太い芯になり、ドラムもギターもボーカルも豪快。

さすがにサードとなると
変化球として
オルガン、ベース、ドラムのトリオ状態の曲があったりもする。
ギター、ベース、ドラムにオルガンを加えるのでなく
マークがギターの代わりにオルガンと
トリオのまんま。
ここは、スタジオなんでダビングでもいいのにね。
ライブでも、ギターをオルガンに替えてのトリオ編成での曲もあるから
その感じか。
アルバムの後のほうには、ギターとオルガンの両方鳴ってるの、あるけどね。 

いままでの豪速球のストレートで押しまくるのでなく、チェンジアップとかも加え、幅を広げた感じだね。

かつて
水島新司さんの名作漫画「男ドあほう甲子園」で、豪速球のストレートだけで勝負する藤村甲子園というピッチャーが出てくるのだが
グランド・ファンクって、セカンドアルバムまでは
その藤村甲子園を彷彿とさせるんだよな。
とにかくストレート。
なんなら、バットもへし折る豪速球ストレート。
それがグランド・ファンクのイメージ。
それが
サードアルバムでは、ついに変化球も使い始めた感じだね。
ラスト曲の「アイム・ユア・キャプテン」でのドラマチックな展開も、新たなグランド・ファンクって感じかな。

このアルバム
ミュージックライフ誌のアルバム評が1970年。
ファーストとセカンドは、あちらでは1969年だが、ミュージックライフ誌のアルバム評は、同じく1970年だから
日本では。1970年にファーストから3枚発売されたのだろうか?


ミュージックライフ誌のアルバム評によると
1970年は
日本では、「レッド・ツェッペリンⅡ」
ハンブル・パイのファースト
ジェスロ・タル「スタンダップ」
テン・イヤーズ・アフター「Ssssh」 
レスリー・ウエスト・マウンテン
ジョー・コッカー「心の友」 
サンタナ ファースト
ザ・バンド セカンド
ムーディー・ブルース「子どもたちの子どもたちの子どもたちへ」
プラスティック・オノ・バンド「平和の祈りをこめて」
イエス ファースト
フリー セカンド
ピンク・フロイド「ウマグマ」
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤンク「デジャヴ」
ディープ・パープルは、「ロイヤル・フィルとの共演」「イン・ロック」
オールマンのファースト
ザバスのファーストもだし
ザ・フーのリーズ大学のライブも!
1970年
私は中1
まだ洋楽には目覚めていない。
姉が10歳くらい上で、ビートルズやストーンズの17センチ4曲入りシングルとかは家にあったが
まだ目覚めていない。
だから
リアルタイムでは知らないが
凄い作品が、これでもかと発売された年のようだ。
なかには、欧米で既に発売されていて、日本発売が今ごろ? みたいのもたくさん出たようだ。
ボブ・ディランの「アナザーサイド・オブ・ボブ・ディラン」とかの紹介もあるから、何年も遅れてか、再発か、わからん。

この時代
もちろん、YouTubeもサブスクもレンタルもない。
先輩方は、聴きたいの、たくさんあるが、大変だったろうなあ。



あ、まてよ
このグランドファンクのサードは
ミュージックライフ誌の1970年のに載っていて
ツェッペリンのサードは、1971年のに載っているから
サードアルバムは、グランドファンクのほうが先に発売された? 
グランド・ファンクは、アメリカツアーでツェッペリンの前座で、ウケ過ぎて、ツェッペリンの登場が遅れたという逸話が「ツェッペリンをぶっとばした」という伝説になったが、
この二つのバンド
ファーストとセカンドは同じ1969年
サードは同じ1970年
と、ほぼ同期って言って、よいの?
う〜む
わからん。
日本では、どう受け止められたんだろ?
リアルタイム時、実に興味深い。
昨日、グランド・ファンクのセカンドを聴いていて、ベースもドラムもないなか、ギターだけアドリブ弾いてるとこ、ツェッペリンのセカンドの「ハートブレイカー」のギターソロと同じだなあ、と。
今朝聴いたグランドファンクのサードでは、生ギターが鳴るとこ、やはりツェッペリンのサードに似てるし。
全く違うタイプのハードロックだが
なんか似たようなとこありますね。
いまさらながら
実に興味深い。

まだまだ、昔の聴いても
楽しめるね。





とか
思いながら
ウォーキングしてきました。





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