レッド・ツェッペリン「聖なる館」1973年の音楽誌の評価
レッド・ツェッペリン「聖なる館」1973年
当時、1973年、私は高一
「聖なる館」は、音楽誌では、低い評価でした。
サブスクも
YouTubeも
レンタルもない時代
音楽誌のレコード評は
買うか、買わないか
大きな判断の基になります。
ミュージックライフ誌でのレコード評
パンダマークは、五段階で、最低の「一」じゃなかったかな。
書いてある内容も、ひどい。
そんななか、NHK-FMの夜の放送で
LPまるごと放送。
しっかり、カセットテープをカセットデッキに入れ、チェック。
放送もリアルタイムで聴きました。
いきなりギターが走り出し
しかも何本も走り出し
うぉっ、と期待高まって
思い切り金切り声でロバートが!
そこからの展開
驚愕の展開。
緩急、強弱、
ドラマチックとしかいいようのない展開!
初めて聴いたときの驚きときたら
たまらない!
こりゃあ、すごいと感じた記憶はいまだに鮮明に頭ん中に残っている。
私にとって
リアルタイムで聴く新譜でのツェッペリン。
ツェッペリンの凄さを知ったときには
2回の来日公演も終わっていた。
待ちに待った新作を初めて聴くのが
この「聖なる館」
既に聴いていた今までの4枚とはまた違う変幻自在とも言える展開に
ただ、ただ驚愕。
しばらくは、カセットデッキには、そのエアチェックしたカセットを入れっぱなし。
気に入りました。
A面のめくりめく展開に、くちあんぐり
後に、音楽誌で解説されたヘビーなファンクリズムの曲のドラムにしびれたし
ミュージックライフ誌のシングル評価も悪かったロカビリー風の曲もアクセントとして、気に入った。
メロトロン導入した幻想的な曲も夢見るようで気持ち良く。
最後のきちっとしたギターリフの曲も、さすがツェッペリンと気持ち良い。
ドラムの間が、さすがボンゾ、気持ち良い。
今は壁に飾ってしまったが
ちゃんと、LPも買いました。
ジャケットが、また幻想的でいいからね。
しかし
ミュージックライフ誌での評価
なんで、こんな悪いのか?
同じ誌面には、
アリス・クーパー「ビリオン・ダラー・ベイビーズ」
トラフィック「シュート・アウト・アット・ザ・ファンタジー・ファクトリー」
とか、「うさぎ」マークだから、星五つのうち四つの良い評価。
T.Rex 「タンクス」は、「亀」だから星三つ。
パープルの「紫の肖像」も「亀」
最高評価の「ライオン」マークは
フリーの「ハートブレイカー」だったりする。
当時は、音楽誌の評価は
買うか、買わないか、大事な分岐点。
責任重大だよね。
「壁にぶち当たってる」と書かれた「聖なる館」
私は、FMで実際に聴いて
実に素晴らしいと。
その時は、ファンクの導入とかの音楽知識もなかったが
聴いていて、実に楽しかったから。
壁にぶち当たってる?
いや
新しい境地だよ!
聴く前の音楽情報誌の評価と
自分で聴いたときの感じと
後々にわかる評価と
けっこう違ってたりしたね。
まあ、しょせんは、他人の評価
そんなもんさ。
自分で気に入れば、いいんだ。
そうわかった「聖なる館」でした。