ムーンダンサー MOONDANCERというバンド
MOONDANCER ムーンダンサー 1979年
帯には
『全く新しい感性の集合体- ムーンダンサーが今「時代」の扉を開く
神秘のハード・プログレッシブ・ロック・グループ 鮮烈にデビュー』
Heroと同じ頃
このレコードを手にしたのは、たまにしか行かない大学の生協のレコードコーナーだと記憶している。
アナログレコードの良さは、レコードをジャケットから取り出したり、ライナーを読んだり、店によっては視聴すら出来た点にもある。
シールドされた輸入盤とかは無理だが、日本盤なら、普通に出来た。
まだ、小遣い少なく、レコード買うのが大変なガキの頃は、ライナー読んだり、レコードの曲目にある演奏時間の合計を暗算し、長めのは、お得な気がして、購入に踏み切る重要なポイントであったりもした。
そして、
このMOONDANCER
なんやら惹かれる帯に、ジャケット開いたりして、チェック。
なんと、同世代だった。
ツェッペリンやらイエスとかを聴き
今までのバンドのいいとこ取りしたようなクイーンの出現に狂喜した同じ世代だ。
そういうことか
そういうバンドか
と、聴く前にわかったような気がして
たまらなく期待して、買った。
そして
想像通りの音だった。
ギターもキーボードも華やかで
ハードでプログレッシブな感じ。
で、ポップさもある。
クイーンの登場がリアルタイムだった我々が
クイーンで1番好きなのは、「クイーンⅡ」と言う人が多いのだが
彼らもそうだったのではないかな。
また、この時期のトッド・ラングレン率いるユートピアとも通じる感じもある。
聴きながら
なるほどなあ
こういうバンドが日本に出てきたか!
と、ある種の感動もあった。
同世代だなあ、とも思った。
同じような時期に
同じようなのを聴いていた同世代。
そういうバンドが登場か!
しかし
私には、イマイチ入り込めないものが。
その歌詞の世界観だ。
メンバーは少女漫画が好きらしいが
そんな世界観。
そこがいい
という人もいるでしょう。
当時の私は
スプリングスティーンやジャクソン・ブラウンにまいっていた時期。
王子様やらプリンセスやら、欧州中世辺りとかの世界観にはついていけませんでした。
これが、英語歌詞がまだしも
日本語だと、なんやら気恥ずかしく思えてしまいました。
Heroはライブハウス屋根裏に通ったくらいでしたが
MOONDANCERは、生演奏には行く気にはならなかった。
だから、生は観てない。
今となっては、観てみたかったが。
後に、ボックスセットが発売され
英語詩バージョンとか入ってるらしい。
それ、聴いてみたかった。
普通にその時代の洋楽のように聴けるんじゃないかな。
今回、かなり久しぶりに聴きましたが
やはり歌詞には馴染めない。
音は
後に、Vow Wowに加入したり、復活したカルメン・マキ&OZにも参加してる厚見麗さん始め、皆うまいし、実にかっこいい。
ほんと
カッコいい演奏だ。
この時期
同じ編成の
トッドのユートピア
長沢ヒロさんのHero
そして、このMOONDANCER
ハードでプログレッシブでポップ。
そんな色合いが似てたような気がする。