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夢みるドノバン

「夢の花園」ドノバン

中2くらいで、ボブ・ディランに目覚めた頃
たまたまFMで、ドノバン特集。
CBSソニー時代のヒット曲集で、サンシャインスーパーマンから「オープンロード」のケルティックロックまでの主な曲を、今から思うと見事な選曲でした。
ディランよりポップでわかりやすい曲調。
すっかり気に入りました。

しかし、金のない中学生。
レコード屋で、ジャケットを眺めるばかり。
一応、「サンシャインスーパーマン」から買い始めるのだが、なかなか、これが、……。
そんななか、いつか記憶ないが、高校入ってからだな、新宿のレコード屋に遠征にいき、見つけたのが二枚組の邦題「夢の花園」
日本のより安かった。
箱入り、一曲ごとにイラスト付きで歌詞カードが。当然、和訳はないが、辞書引っ張りなんやかな。
好きな「天国の愛に包まれて」みたいなめちゃくちゃポップな曲も入っていたが、基本 お伽話みたいな曲が主体。
二枚組が単体でも売られたようだが、そのヒット曲が入ってないほうは、まんまお伽話みたいな曲や
弾き語りでのメランコリックな曲とかも。
まさに吟遊詩人。

ドノバンって、ポップな曲の人ってイメージはアルバム単位で聴くと違ってくる。
LPとしての「サンシャインスーパーマン」も各面一曲目のヒット曲以外は、確かに情景豊かではあるが、わかりやすいポップさは無かった。

ドノバンの多面性のなかの吟遊詩人ぶりに改めて触れて、さらに大好きになったアルバムでした。

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