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クイーンの「Liar ライアー」は、私に取り、クイーンの代表曲です
「ライアー」(Liar)は、クイーンのかなり上位の代表曲である、と私は思う
なんとなく
久しぶりにクイーンのデビューアルバム『クイーン』1973年
を聴いた
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というのは
1979年の日本のバンド、ムーンダンサーMOONDANCERの LPレコードを久しぶりに聴き、リーダーの厚見麗さんが「ツェッペリンを母に、イエスを父に、ビートルズを祖父に」というコンセプトでバンドを始めたと改めて知り
それは、まんまクイーンの出現に感じた我々世代の思いだった、と思ったから
クイーンのデビュー
ツェッペリンのデビュー時をリアルタイムではあまり知らない世代には
ツェッペリン➕イエスの味わいがあったクイーンは
実に新しく感じ
我々世代のバンドが登場した
という感覚があった
久しぶりに聴いた
やはり、好きだあ
LP発売より先に聴いたシングル「Keep Your Self Alive」も大好きですが
B面一曲目
この「Liar」
ダイナミックな展開が気に入り
これは、クイーンにとって、特別な曲になると感じたものでした
そして、やはり
1974年のロンドンでのコンサートでも
終盤の大事なクライマックスに演奏する曲となっている
しかし
「キラークイーン」がヒットし
さらに
「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットし
さらに、様々な曲を発表し
ビッグなバンドに成長していくと
コンサートの題目からはずれ
クイーンも、また
ハードロックバンドとは言えなくなっていったわけだ
「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒット以後に、ハードロックバンドではなくなっていった流れで
私みたいな初期のファンは
その「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットを逆に痛いターニングポイントに感じ
あのままハードロックバンドとしてのクイーンであって欲しかった、という感覚もあった
我々、初期のファンは
「クイーンⅡ」が最高傑作とする者も少なくなかったりする
そんなファンには
「Liar ライアー」は、ハードロック期の代表曲として、大切な曲でもあるわけだ
やっぱり
このダイナミックな展開
たまらない
さて
ここからは
私的な思いを書きます
クイーンのファンは
ここから読まないほうがよいかも
クイーン
「ボヘミアン・ラプソディ」が入った『オペラ座』から、ハードロックの範疇から飛び出していくわけだが
クイーンは、ハードロックバンドとしては致命的な弱点がある
それは、リズムセクションの軽さ
その軽さで
重心が高く
ハードロックバンドとしては
軽量級で
ハードロックバンドだが
ヘビーロックとは言えない感じ
ツェッペリンにある圧倒的な重さがない
軽い
ドラムのロジャーの身体の小ささか
ベースのジョン・ディーコンの線の細さか
例えば
フリーのサイモン・カーク、アンディ・フレイザーにあるものが
クイーンにはない
だから
ハードロックバンドとして長くやるわけにいかず
幅広い分野の曲をやるバンドになっていかざるおえなかったような
かといって
ロジャーとジョンのリズムセクションでなければ
後のようなバラエティに富んだ持ち曲に対応出来ず
ビッグなロックバンドにのし上がるには、このコンビで良かったんだろな
とも思う
まさしく
リズムセクションで、バンドはキマる
ムーンダンサーも
フロントの厚見さん、沢村さんはそのままで
渡米で知り合った外国人のリズムセクションと組んだから
ムーンダンサーでなく
タキオンというバンドにしたわけだね
聴くと、全く違うバンドだもんな
タキオン時のリズムセクションでは
ムーンダンサーの華やかでかろよか
な感じはなく
あくまで、ムーンダンサーでなく
タキオンというバンド
クイーンの初期
ツェッペリンのデビュー前からいろいろ聴いていた方々にはあまり評価されなかったのは、
フリフリのコスチュームで貴公子然とした感じではなく
リズムセクションの致命的な軽さにあったように思う
漫画『巨人の星』で
星飛雄馬は、正確無比なスピードボールが武器だったが、致命的に球が軽く、挫折
それで
革命的な変化球である大リーグボールを各種編み出していく
そんな例え
あり?
思うに
イエスには、ヘビーなドラマーはいないが
強靭なベースを弾くクリス・スクワイアがいた
わりと軽量級のイアン・ペイスのディープ・パープルには、ゴリゴリに弾くロジャー・グローバーがいた
ドラムかベース
どちらかでも、それなりの人がいれば
重心が低くくなるようだ
と、持論を展開しましたが
クイーンの「Liar」が大好きであることは
間違いない
ほんと、かっこいい曲!
ドラマチックで
終盤か
ジョン・ディーコンのベースがハイポジションに駆け上がるとこ
実に良いセンス
ロジャー・テイラーのドラムも要所要所で効果的に囃し立てる
こういうの
うまいんだよね
「Keep Your Self Alive 」でのコンパクトなドラマソロなんて
センス、抜群
と、いまさらながら
ジョンとロジャーを褒めたりして