グリーンターラ菩薩とターラマントラダンス
今まで note は小説の発表場としてしか使ってなかったんですけれども、エッセイ的なものも記していこうと思います。
秋分の日に、自作のグリーンターラ菩薩のイラストをFacebookの仲間内でシェアしましたら、予想外の沢山の方に褒めていただきまして、調子に乗ってこちらでも掲載させていただきます。
ちなみに先に描いておりました、ホワイトターラさまはこちら。
年賀状用に描きましたので文字が読めるように背景余白多めです(……と言い訳。)
ターラ菩薩さまを知ったのは、小嶋さちほ さんが主催されている「ターラマントラダンス」にマントラ隊として参加したのがきっかけでした。
観音様が、あらゆる生命の苦しみ、悲しみを嘆き、慈悲の涙を流され、そのしずくが美しい泉となり、蓮の花が咲きいでて、やがて蓮花より輝く女神がお生まれになる。
右目の涙から生まれたのが、白ターラ菩薩さま。
左目の涙から生まれたのが、緑ターラ菩薩さま。
ターラ菩薩は観音様の手足となって、風のように素早く動き、その時々で21のお姿をとって、苦しみ、悲しみ、恐怖から人々を開放するため、生けとし生きるものの救済のために働かれる……
ホワイトターラさまが、慈悲、慈愛、真実 女性性の中の女性性。七つの眼から慈愛の光を放ち、世界の隅々まで見渡し、救済の必要な人へ愛を送る……
グリーンターラさまが、全てのエレメントを動かす風の力。風のように素早く行動して人々の願いを叶える。女性性の中の男性性……
というキャラクターの違いがあります。
ターラマントラダンスとは、働きの違う(その時々に変化された)21尊のターラ菩薩に、女性たちが意識を合わせて、それぞれにオリジナルのダンスを作って修練し、いろいろな聖地で奉納演奏されるというイベントです。
白衣に鮮やかなターラ色の衣を纏った女性たちのダンスは、それぞれの想いが花開くようで本当に美しく感動的で、エナジーのヴォルテックスを可視化したように聖地に舞い降ります。
奉納の場所は厳密に計画されたものではないのに、驚くほどピタリピタリと必要な場所に嵌って、小嶋さちほ さんが別にかかわられているアマノマイ奉納とも不思議なシンクロを織りなすようです。
ダンスはさちほ さんの歌とライアーに乗って行われますが、通底リズムにターラのマントラを乗せて、ティンシャ、ジャンベ等の鳴り物も加えて、音魂を盛り上げるのが、ぼくも幾度か参加させてもらった「マントラ隊」の役目です。
オン タレ トゥタレ トゥレ ソーハー
OM TARE TUTTARE TURE SOHA
この短いマントラの中に「ターラ菩薩に呼びかけて、裡なる恐れを解放し、真の願いを成就させる」という祈念が込められています。
ターラマントラダンスは、聖地で舞いを奉納する事だけではなく、参加したそれぞれが日常の場所に帰って、裡なるターラを目覚めさせ、周囲に慈愛を広めるという事にこそ大きな意味があるようです。
そこはかとなく続きそう……
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