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発達障害に似た何か…

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。

名前とは、恐ろしいもので
名前を付けることで、この世の中に新しい意味を持つものが生まれてしまいます。
始終の坊主でございます。

標記にもありますが、発達障害という言葉が周知していくことは、その障害を抱える人たちにとっては人々に自分の状態を知ってもらい、より良い付き合い方を探るきっかけとなっています。


その一方で心配するのが、雑誌や、ブログ等で、発達障害についての情報が飛び交っている中で、その内容に当てはまるケースがあると、ついつい自分の子や他人の子、自分自身を発達障害ではないかと疑ったり、決めつけてしまい間違った関わり方をしてしまう人がいるのではないかと思います。

本来、発達障害を判断するには、ある程度の年齢に達すること、専門の医師の診断が必要となってきます。
ですので、それっぽいからと、発達障害であろうと判断して、その子に関わろうとしても上手くいかないと思います。

しかも、発達障害とよく似た行動をとってしまう子どもは、実際に存在し
なぜそうなったかを考えず「発達障害」という言葉で思考停止し、環境改善することで、救える子どもたちが、間違ったレッテルを張られた生活を過ごしてしまうことになります。そしてどんどん行動がひどくなってきてしまう…

ですので、今回は、「発達障害」ではなく、ほかのことが原因で起きてしまう「発達障害に似た何か」を2つ紹介します。

① 睡眠不足

【子ども4・5人に一人が睡眠問題を抱えている】
日本小児保健協会が行った乳幼児期の睡眠習慣に関する調査によると、1歳6か月・2歳・3歳・4歳・5・6歳児までのカテゴリーのすべてにおいて22時以降に就寝する割合が増加しており、子供の生活リズムが年々夜型傾向にある。 4歳6か月時点で最も多い就寝時間は21時台、次に22時台が続き、21時までに就寝している子どもは5人に1人以下しかいない。

【寝不足の症状が発達障害と間違えられる?】
日本の小中高校生は世界的に見ても、最も夜更かしをしていることで有名です。
睡眠時間が短いと、朝起きてもボーっとしたまま朝食も取らず日中には強い眠気のためにもうろうとして、学習障害や注意欠陥多動性障害などの発達障害と間違われてしまったケースもある。
子どもは寝不足を週末に解消します。平日に比べて週末に3時間以上遅くまで寝ている子どもは、睡眠不足があると考えてよいでしょう。

厚生労働省 「e―ヘルスネット」より引用

②愛着障害

【特性】愛着障害は発達障害と混同されがち

近年、発達障害という概念が広まったことにより、愛着障害としてのケアが必要なのに、発達障害という診断と支援を受けていることがよくあります。

実際に私が出会ったケースを例にして、お話ししましょう。「集中力がない」「忘れ物が多い」などADHDのチェックリストを満たす子がいたので、家庭環境をお伺いしました。その家庭では、子供の前で父が母を罵倒し、時には手が出ることもありました。子供の目の前で夫婦間暴力があることは、心理的虐待にあたります。近年、心理的虐待がすごい勢いで増えているのは、DVに警察が介入した際、児童相談所に通報し、表面化してきたからです。けれども「DV」と「心理的虐待」を繋げて考えている先生は、まだ少ないようです

小学校教員のための教育情報メディア「みんなの教育技術」by小学館
発達障害と間違いやすい「愛着障害」の特徴|臨床心理士が解説 より引用


言葉だけが独り歩きをし、本来の原因を見失うことで、本当の解決方法から遠ざかってしまうと、終わりのないアプローチと本人の生きずらさが続くだけとなってしまします。

まずは、子どもに何がしてほしいのか、自分自身が何がしたいのかをじっくりと聞き取ってみてはいかがでしょうか?

聞き取るための、心の持ち方は「ビールで心を整える(座禅方法)」を
参考にしていただけたらと思います。

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