僕は仲間とともに覇王の道を進む。
公開用基本情報
オネスト大陸マップ
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大陸名オネスト
過去超高度文明があり、イメージの具現化システムとして、ナノマシーンを利用中に管理システム自体が暴走。
これにより、実は浮遊島と地下に避難している。
また高濃度のナノマシーンにより生き物も変異。
モンスターが生まれた。
現在の文明水準は、中世から古代ヨーロッパ。(俗に言うナーロッパ)
ナノマシーンは、現在魔素と呼ばれている。
赤色範囲。隆盛を誇る、パエデラ帝国。
青色範囲。主人公が生活をするアウルテリウム王国。
黄色範囲。パラバジェンス連邦。
グレー範囲。その他の小国家群。
帝国との境界付近イメージ
![](https://assets.st-note.com/img/1708184469116-gE2Sho3fp3.png?width=1200)
カクヨムとアルファポリスでの公開中。
シグナ村で、主人公は育ち、旅立ちを決める。
その途中で、馬車が襲われているところに遭遇する。
その馬車は、友人のところへ行った帰りで、この地方を治める辺境伯ゼウスト卿の物だった。
だが、絶好のチャンスだが、主人公レオンは人が良いだけの少年、特徴は周りに好かれるタイプ。
さて……
天に何かを期待された少年は、運命に従い。
十三歳の今日旅立つ。
その名は、レオン。
両親は、農場を耕すだけの農奴だった。
本来なら、農奴の子供も、また農奴となるのが定め。
だが、この国境では、定期的に敵である帝国がやって来る。
今まで数千人程度の小競り合いで引いていく。
だが、繰り返されるその戦いで、徴兵をされ、父達を含めて、村人は減っていく。
レオンは、母を守り弟と妹を育てるために働いたが、多くは税として取られ手元には残らない。
そのため、冒険者になることを選択をした。
農奴でも、冒険者つまりハンターと呼ばれる存在にはなれる。
ハンターは、国から身分を保護され、魔物の脅威から国を守る。
そのため、特別扱いをされている。
「レオン。無理はしないでね。駄目なら帰っておいで。地道に暮らせば、なんとか生活はできるから」
「分かったよ母さん。では、お母さんも元気で」
母親と、幼い妹と弟。
僕が生まれたあと、母さんは体を壊し、妹や弟とは少し年が離れている。
「稼いだら、仕送りをするから」
そう言って手を振り、出ていく息子を見送る。
「大丈夫でしょうか?」
母親は、父親と仲の良かったシモンに問う。
「そんなに簡単じゃない。徴兵されたとき、仲間も言っていた。ハンターになっても生き残りは三割。その中で、上位にいけるのは、ほんの数人だと」
母であるシンディは手を振り見送る。
シンディのその手は、震えていた。
「駄目なら帰って来こい」
開拓村シグナを出るときに、レオンは母と一緒に見送ってくれた、猟師のシモンさんから、魔物除けの匂い袋を貰う。
「ありがとう。行ってくるよ」
レオンはまだ十三歳。成人は十五歳だから、ハンターとなっても、まだまともな仕事はさせてもらえない。
「おかげで、すぐに、命を落とすことはあるまい」
そう思いながら、友人ラルフの息子、レオンを見送る。
そうして少年は旅立ち、近くの町へと向かう。
アウルテリウム王国。ゼウスト=ヴェネジクト辺境伯が治める領地で、町は領都であるテルミウスオピディウム。辺境の町と呼ばれている。
ここから、流血の渓谷を越えれば帝国の勢力範囲。
明確な国境は無い。
だが商品の流通はあり、山越えの街道が通っている。
谷は深く、山肌に切られた街道は戦時でなくても崩落を繰り返し、人の血を吸う。
時に川は、赤く染まる。
「この街道に沿って行けば、町にたどり着くはず」
レオンは、村からの道を左に折れる。
戦地になるこの辺りは、石は敷かれておらず、馬車の轍が深々と刻まれている。
そうして、約二時間も歩いた頃、少し前に追い抜いていった馬車に、ウルフたちが取り付いていた。
高そうな馬車だが、護衛は少なく、ウルフ達の数とスピードに翻弄されている。
その数は、三十程度。
護衛は五人。
御者は、おびえて、馬車の上に張り付くように立っている。
ただ、馬たちはおびえているが、脚を踏みならし、ウルフを威嚇している。
無手のレオン。剣術も体術も少しは習ったが、たいした事は無い。
だが、様子を見て、見ぬ振りをできる性格でもない。
世の中では、無鉄砲とも言う。
「大丈夫ですかぁ」
そう言って走ってくる子供に、護衛の方が焦る。
「来るなあ。危険だ」
護衛が叫ぶ。
だが、レオンが近付くにつれ、ウルフたちはしっぽを巻き、逃げ始める。
その様子を、護衛達は呆然と見送る。
「一体何が?」
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突然丘の向こう。
つまり平原の方で、天まで届くような火柱が上がった。
夜間の挑発は昨夜もあった。 だが朝一、敵は知らぬ間に谷の方まで撤退。
それを発動したようだ。
超巨大火災旋風。
広範囲殲滅魔法である。
主軸に一つ火柱が立つ。
逃げようとする、その周りを囲うように、その時は、八つ火柱が立ったと言っていた。
生き残りはわずか。
八つの火柱の中にいた者達は、燃えて消えたらしい。
「いくぞ」
あの怪しい魔力は消えている。
カクヨムとアルファポリスで公開中。