3実家
私の実家はめちゃくちゃ田舎にある。
田んぼと山しかない相当な田舎。
コンビニなし、買い出しにも車で15分は掛かる。
中学生の時までは「田舎だけど、まぁ皆んなこんなもんやろ」と思っていた。高校の時、同級生に住所を教えたところ、びっくりされた。秘境から通学してるやん!?的な。
仕事も限られていることから、高校卒業後は早々に実家から離れてた大学に進学、そのまま就職してしまった。
そんなど田舎の実家に先日帰省したが、いよいよ限界がきてるなと感じた。
日本の各地で起きているとは思うが、高齢化がすさまじい。ほんとうに実感した。
私もその1人だけど、50代以下は就職等を機に都市部に流出している。若者、子供はほとんどいない。60代は都市部への流出派と実家に留まり両親と同居派に分かれる感じ。(私の体感)
私の親はこの60代実家に留まった派。
おそらく地元に残ることがスタンダードだった70代から80代が人口分布の最大割合を占めてると思う。(私の体感)
両親は60代なのだが、地域内では若い部類にカテゴリーされる。そのため、地域内のさまざまな役割を担う事になる。地域の自治体の役員、様々な奉仕活動などなど。
田舎であるが故に上記の様な活動も割と多い。
部外者からみたらやめたらいいと思う様な事も継続している。皆、高齢なこともあってやり方を変えるような気力、体力がないことが大きな理由のように思える。
そんな中、実家の近所に住む親戚(80代)から「倒木をどけてくれないか」と父宛に電話があった。荒天が続いて、倒木が発生したからどけて欲しいとのこと。家と山が近いから倒木があると何かと不便なのだろう。80代が60代に頼む内容か?とも思うけど、うちの父以外に頼める人もいない。行政も休日で連絡できず、そもそも行政にお願いしてすぐ対応してくれるかもわからない。比較的若くて体が動く人で、お願いしやすい人が父しかいない。父は電話を受けてすぐ倒木の現場に向かった。
結局、1時間程かけてチェーンソーで倒木を切断し一人で取り除いたらしい。
(田舎の家にはいろんな道具がある。チェーンソー、ツルハシ、一輪車、草刈機etc)
父もさすがに疲れていた。
こんな調子で地域全体が老老介護みたいになっていて、それも限界が近いのではと思った。支える側が圧倒的に少なく、今にもバランスが崩れそう。
これがおそらくあちこちの地域で起こって、日本全体にジワジワ広がるのだろうなとも思った。
私も出て行った側だから偉そうな事はいえないし、いずれ私の地元は消滅するんやろなと思っている。
私も今のところ戻る予定はない。
仕事がない(あるけど、少ない)からだ。
それさえクリアできるなら、Uターンのハードルはかなりさがるが。なかなか悩ましい。
テレワークも浸透しつつあると思うが、会社所在地と居住地が数百キロ離れていてもOK、完全フルリモートという条件はまだまだ一部に限られているように感じる。
いいところも沢山あるんですけどね。
広い家にすむことも可能
自然多い、生き物にも沢山会える
野菜なども栽培できる
空気綺麗
完全移住は難しいけれど、週末移住や長期休暇中の滞在先としてはなかなかいい様に思う。
キャンプにもいいかな。
地元が徐々に衰退し、いずれなくなるのは避けられないにしても、どうにか少しでも、一時的にでも活気が出るような機会が生まれるようにしたい。
コロナもひと段落したので、まずはもう少し自分が頻繁に帰省することからかな。
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