無謀なのかバカなのか計画的なのか……
つい辛い道を選んでしまうということ、ありませんか?
私の場合、緊張していないフリして、33歳になって始めた素人がピアノ発表会に出ました。これまで人前に出て発言することすらしたことないのに。13年ほど続けた会社を辞め、何を思ったか異世界である脚本家になろうと志しています。喰っていけるかわからないのに。旅行先では一人で行動したい方です。ホントはわいわいしながら楽しみたいのに。マッチングアプリのプロフィールで見栄を張りました。ものはいいようだと自分に言い聞かせました。出会いを重ねて、メッキがはがれていくことわかってるのに。
ピンからキリまでの辛い道を笑顔で歩くシリーズ。これらは「できるフリ」だ。「できるフリ」をしていたら、「フリ」じゃなくなって単に「できる」に変わっていたらいいのにという計画です。計画性という名の下心を隠しながらも、「できる」に変化してほしいもの。それは、脚本家になろうとしていることです。
子供のころから映画好きだったわけでもなく、毎シーズン頭にドラマ一話目を必ずチェックするわけでもなく、劇団を主宰しているわけでも、演劇やお芝居に興味があったわけでもなく、親がそういう仕事をしていたわけでもないのにです。
前の会社で漠然とした将来への不安や先輩と後輩からのプレッシャーがありました。後輩の育成を押し付けられ、コミュ障でも仕事ならできるだろうと高を括って4、5年頑張るも期待に応えられず。「なんでこんな向いていないことしてるんだ?」が「こんなもののために生まれたんじゃない」になり、「後輩に教えるっていうアウトプットしてるけど、アウトプットの内容が私らしくない!面白くない!」「なんのために芸大を卒業したんだ?」というもどかしさに変わっていきました。極端でしょうか。
給料のために仕事してるんだけど、なんだか金しか楽しみがない。会社の人やお客様とお酒飲むのは楽しいけど、正直飽きた。自分の好きなものづくりして金儲けできるのは最高だけど、欲が出てきた。
それは、一定のクライアントではなく、不特定多数に受け入れられたいということです。
本を読むのは好きだけど、仕事してたら、まあ読む時間がないことないこと。読めたとしても感動したストーリーを心の中に留めておくだけなんてもったいない。吐き出したい、面白いもんを!
前述の期待に応えられない時期、私は少し求人サイトを見たり応募しましたが、同じ職種しか働き口がない。は30半ばの転職限界説でしょうか。頭良くない、資格ない、偏ったスキルしかない。それに内定貰えたとして、30半ばで求められるのはやはり私の苦手なマネジメント力。どこ行っても活躍できる気がしませんでした。
そんな時、テレビで見た「TARO MAN」でした。映像作家である藤井亮氏の特撮活劇。岡本太郎氏の絵をキャラクター造形し、同氏の言葉もとにストーリー展開する映像でした。「ばーくはつだ!ばーくはつだ!」「でたらめをやってごらん」私のような感覚だけを頼りに生きてきた人間はよだれをたらして見たハズ。「マイナスに飛び込め~」私はこれを真面目に、そして文字通り受け取りました。
「どうとでもなればいいわ!どうせ独り身。心配してくれる友達も家族も少ない。でたらめやりたい!」ヤケで退社しました。自己プロデュース能力ないし。人生一度キリ。(何週も繰り返すことができるシステムなんてないですよね、きっと)
仕事してた時、闇雲に貯金していたのですが、今のこの無収入時期のためですとやっと言えるきがします。とはいえ、不安です。40手前の素人が脚本家に?売れる気がしません。現在はシナリオスクールに通い、基本を勉強しています。しかし、面白い事したくて、基本的なこと忘れ、独りよがりになりがちです。脚本家になるには、コンクールでの受賞してやっとスタートラインに立てるようなものなのに。売れたいのに、まあ先が見えない。絶賛「マイナスに飛び込んで溺れている」状態です。今まで、怖気ついて何もできなかった私にとっては、無謀な挑戦です。M・U・B・O・U 無謀です。
全てを書いたわけではないですが、これはバカでしょうか。計画性のない子供でしょうか。私にしか書けない、私にしかでてこないテーマを描きたい。夢見るバカに乾杯!
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