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2023ベストアルバム30【洋楽編】30位〜21位

早いもので2023年もうすぐ終わりますね。だいぶ遅くなりましたが、昨年に引き続き年間ベストを書いてみました。今年は(も)介護でなかなか自分の時間がとれず、未知のアーティストを積極的に探すことはできなかったのですが、色々なきっかけで良作との出会いは多数ありましたので、まとめてみます。


30位 Live at Bush Hall / Black Country, New Road

昨年も本ランキングに入れさせていただいた英サウスロンドンを拠点に活動する男女混合ロックバンド、ブラック・カントリー・ニュー・ロード。昨年リリースしたアルバム”Ants From Up There”は良作でしたが、なんとその後にソングライターでメインボーカルだったアイザック・ウッド氏が脱退。今後どうなるのかと思ったら、早々に体制をたてなおし、全曲新曲のライブを敢行。メンバーが交代でボーカルをとるスタイルで、その後それらを収録したライブアルバムをリリース。なので、スタジオ盤ではありませんが実質新譜ということでこちらに。

前ボーカルの脱退は彼のメンタルヘルスに由来するもので致し方なく、メンバーとの関係は良好とのこと。素晴らしいバンドだと思うので、新しい体制で是非また頑張っていってもらいたいものです。

Black Country, New Road - 'Up Song' (Official Video)


29位 untied shoes / CODY JON

オーストラリア出身のシンガーソングライター・コーディ・ジョン(19!!)のデビューEP。えぇ・・今時の子は18・19でこんな曲書けるんか・・。なんとも末恐ろしい才能ですね。

「このEP『untied shoes』は、僕の成長過程を描いたプロジェクト。大人への階段を歩みつつあるなか作られたものです。曲を作ったのは、僕が18~19歳の頃。”ほどけた靴ヒモ(untied shoes)”というタイトルが、当時の僕の生き様を上手く言い表しています。」

The Orchard Japan掲載のインタビュー記事より

2月にリリースしたこのEPに加え、11月には早くも次のEPをリリースし、12月には初来日公演と、活動の展開も早く、今後の活躍が期待されます。

CODY JON - Becky's Plan (Official Video)


28位 softscars / yeule

シンガポール出身で現在はロンドンを拠点に活動中のNat Ćmiel(ナット・チミエル)によるプロジェクト、yeule(ユール)の3rd Album。昨年もアルバム”Glitch Princess”を29位に入れさせていただきましたが、今作はシューゲイザー的なギター+エレクトロの個性的なサウンド。超個性的なビジュアルは好き嫌いが分かれるかもしれませんが、どこか懐かしさも感じる不思議なアーティストです。

yeule - 'dazies' (Official Music Video)


27位 Cuts& The Bruises  / inhaler

U2のボノの息子、イライ・ヒューソン率いるアイルランドの4人組バンド、inhalerの2nd Full Album。コロナ禍のせいもあってか1stが出るまで長くてやきもきしましたが、2ndはわりとあっさり出ましたね。しかしほんとにこんな短期間でつくったの??? ってくらい無駄のない良曲揃い。サマソニで来日したんですよね。観たかったなぁ・・。

Inhaler - These Are The Days (Official Video)


26位 The Show / Niall Horan

アイルランド・マリンガー出身のシンガーソングライター、ナイル・ホーラン(30)の3rd Album。元ワン・ダイレクション(以下1D)の人ですね。もともと1Dは全然興味なかったんですが、昨年のベストでは同じく元1Dのハリースタイルズルイ・トムリソンをそれぞれ入れてるので、なんか意外と好きみたい。

さすがに楽曲は粒揃いで、音楽的に驚きはないけれど、全編にわたりひたすら良質なポップスが楽しめる好盤です。

Niall Horan - Meltdown (Lyric Video)


25位 playpen - EP/ Juliet Ivy

ニューヨーク市出身のシンガーソングライター、ジュリエット・アイビー。ルーツはコロンビア系の中国人とのこと。2023年はデジタルシングルを連発し、11月にEPを発表。フルアルバムだったらもう少し上位に入れたかも。彼女はこのあと紹介するローレン・ジュザンと全く同じタイミングで偶然知ったのですが、日本語の情報が皆無で、逆に興味をひかれます。

lug - Juliet Ivy (Visualizer)

Official Webサイト


24位 ATUM / The Smashing Pumpkins

'90年代から活躍するオルタナティヴ・ロックの生ける伝説・The Smashing Pumpkinsの新作はなんと3枚組全33曲!!というまるで時代に逆行するかのような超絶ボリューム!!

解散・再結成後は中心人物のビリー・コーガン(Vo/Gt)以外のメンバーは出たり入ったりでなかなか安定しない印象ですが、オリジナルメンバーのジェームス・イハ(Gt)ジミー・チェンバレン(Drs)が復帰してからだいぶ経つので、今は安定してるのかな。・・ダーシー(B)は残念ながらもう戻ってきそうもないけど・・。

年末に本ランキングを書き始め、今年リリースされたアルバムで何か漏れてるもの(元々好きなアーティストの新譜とか)がないかと探していたら、スマパンがまさかの超大作をリリースしていたことを今更発見! 元々大作志向とはいえ、既に50代も半ばのビリーがまだこれだけ旺盛な創作意欲を保ってるという一点だけでも脱帽。

ただ、何せ知るのが遅かったのもあり正直なところ全曲聴き込めていないので、ちゃんと聴いたらもっと上の順位にしていたかも。

The Smashing Pumpkins - Spellbinding (Official Music Video)


23位 Peek-A-Boo!-EP / Lauren Juzang

カリフォルニア生まれのシンガーソングライター、ローレン・ジュザン(20)の5曲入りEP。彼女の場合、誰だったか知ってるアーティストの曲をAppleMuicで聴いてて、あれ?なんか声違くない?と思って確認したら”近いアーティスト”的なあれでいつの間にかこの人の曲に変わっていた・・というきっかけでして、正直日本語の情報が皆無なので、よく活動実態がわからないのですが、曲がとっても気に入ったので個人的に来年以降も注目してみたいと思います。

しかしこんなにいいのにYouTubeの再生回数はのきなみ3桁なんだよな・・。なんかもったいないな。まあ逆にいえば、本国でもまだまだ無名ながら自分の琴線に触れるアーティストを日本の田舎からでも見つけられるということで、いい時代になりましたね。

Still (Official Music Video)


22位 Lahai / Sampha

サウス・ロンドン出身のシンガー・ソングライターでプロデューサーとしても広く活躍するサンファの2017年以来6年ぶりとなる2nd Solo Album。前作『Process』はデビューアルバムでありながらマーキュリープライズを受賞するなど世界的に評価されており、今作もその緻密なアレンジや音の作り込みは健在。

今年は私自身の傾向としてとにかくどストレートなロックか反対にかなり静謐でメランコリックな音を好んでいるためこの順位にしていますが、聴くたびに発見のある本当に素晴らしいアルバムです。

Sampha - Spirit 2.0 (Visualiser)


21位 Hackney Diamonds / The Rolling Stones

言わずと知れたスーパーバンド・The Rolling Stones 、なんと18年ぶり(!!)のオリジナルアルバム。あいだにブルーズカバーアルバムをリリースしているとはいえ、チャーリー・ワッツ(Drs)も死んじゃったし正直もうこのまま新作は出ないのでは・・と思っていたら、今年まさかのリリース。

正直、リードトラックとして先行公開された”Angry”がちょっとあんまり好きじゃなかったので、アルバムリリース時にもちらっと聴いただけで放置しており、2023年の音楽シーンにおいてめちゃくちゃ重要なアルバムであることは理解しつつも、無理に入れなくてもいいかな、とか思っていました。

ただ今回本ベストを書くにあたってYouTubeを巡ってたらたまたま”Mess It Up”のMVが目に入り、再生してみたら笑っちゃうほどくっそかっこよくて、聴き直してみたら素晴らしい曲が多々あった(当たり前)ので入れることにしました。

まあ、80代でこんなとんでもないもんつくっちゃうバンドは・・この先2度とあらわれないんだろうな・・。

The Rolling Stones – Mess It Up (Starring Nicholas Hoult) [Official Video]


以上、第一弾として2023ベストアルバム30【洋楽編】30位〜21位でした。20位以降は順次別途更新していきます!


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