わたしの〝てんでんこ〟宣言
なによりも一人ひとりが、それぞれのやり方で喜びや愉しみを見出しながら、自分なりに生きていけること。そのような〝てんでんこ〟な生を、互いにゆるやかに認め合うことで形成され、育ち、熟成する数多のコミュニティ……。
大げさに言えば、それが〝文化〟のあるべきすがたなのだと、わたしは思います。
人間はひとりで生まれ、ひとりで生き、ひとりで死ぬことを定められていますが、にもかかわらず、ひとりでいることは不可能です。
この単純だけど不思議な矛盾から、〝文化〟は、けして破壊的ではないその〝力〟ーーときには烈しく燃え上がるとしてもーーを得ているのでしょう。
わたしは、ささやかながら、あなたとともにこの場所で、〝てんでんこ〟な生を認め合い、〝文化〟の優しい〝力〟を育みたいと願っています。
わたしたちの〝てんでんこ〟は、おとなのスペースとこどものスペースにわかれています。
一見相容れないようですが、2つは〝てんでんこ〟精神によって、いつもかたく結びついているはずです。
本の世界に浸りたい方も、ご家族づれの方も、気軽にお越しいただき、〝てんでんこ〟に楽しんでいただければ……。そんなふうにわたしは願っています。