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【TENDA's project】#1 電子チケットシステム刷新プロジェクト 遅延を巻き返し、完遂への道筋

envision the future, TENDA's project
-未来を想う、TENDAのプロジェクト-

TENDAでは、さまざまな企業の課題に対応するため、幅広く多種多様なプロジェクトに取り組んで参りました。その中の代表的なプロジェクトを取り上げ、直面した課題やその解決策を具体的にご紹介いたします。
また、プロジェクトを成功に導いたTENDAの開発への取り組みや姿勢、プロジェクトマネージャーをはじめとするチームの活躍にもスポットライトを当てます。


撮影場所: WeWork

DXソリューション事業本部
DX開発統括部 システム開発2部 2課 主任
櫻庭 健太 -Kenta Sakuraba-

システム開発2部に所属する櫻庭さんが、体制アクシデントから、緊急抜擢で挑んだ初PMプロジェクトの挑戦と成長をご紹介します。

プロジェクト概要

プロジェクトの背景

本記事で取り上げるのは「電子チケットシステム刷新プロジェクト」です。エンタメ業界における電子チケットシステムは、ユーザー体験を高める重要な役割を果たしています。しかし、長年運用されてきたシステムは老朽化し、サポート終了を迎えるミドルウェアに依存していました。
本プロジェクトの目的は、このような課題を克服しシステム全体の大幅なバージョンアップを実現することにありました。移行対象となるミドルウェアには仕様の大きな変更が含まれており、通常のアップデート以上の技術的難易度が伴うものでした。
当初、プロジェクトはパートナー企業に委託されていましたが、進捗は芳しくなく、状況は深刻化。そこで、クライアントからの要請を受け、テンダがプロジェクトを巻き取り、スケジュールが逼迫する中でゼロからの体制構築に挑むこととなりました。


写真はイメージです

テンダへの巻き取りとプロジェクトの難所

既存システムは数年以上にわたる運用の中で、リプレイスや大規模な更新が行われていない状態でした。その結果、技術的負債が積み重なり、ソースコードの保守性も低下。不具合が発生しやすい環境であったため、ミドルウェアのバージョンアップは一筋縄ではいかないものでした。特に以下の点が大きな課題となりました。

・大量の不具合の発生:新たに発生する不具合だけでなく、既存の不具合も多数混在。これらを迅速かつ的確に分類・対応する必要がありました。
・技術的課題の多様性:システム全体の老朽化に加え、メンテナンスしにくいコードが修正作業のハードルをさらに高くしました。
・スケジュールの制約:限られた時間内で、品質を確保しつつ問題を解決するための戦略が求められました。

テンダが取った具体的な対策

・不具合の切り分けと優先順位付け
既存の不具合、新規発生した不具合、修正が不要な既存の問題を明確に分 類し、修正すべき箇所を迅速に特定。優先度の高いタスクにリソースを集中させました。
・即断即決の意思決定
PMは各課題に対し、高スキルメンバーの意見を集約し、迅速に判断を下すことで、作業の停滞を防止しました。
・進捗管理と密なコミュニケーション
毎日夕方に30分の短いミーティングを設定し、チーム全体の状況を共有。問題が発生した際にはその場で解決策を提示し、遅延リスクを最小化しました。

プロジェクトチーム

チームの構成と人材の力

プロジェクトに従事したのは9名のメンバー。開発担当が7名、そのうち2名が結合試験にも兼任で参加しました。チームには経験豊富なメンバーもいれば、新卒として配属されたばかりのメンバーも含まれており、スキルセットにはばらつきがありました。多様なチームを成功に導くため、PMとして状況に応じたリーダーシップを発揮しました。

・話しやすいリーダー
意見を自由に言える環境を作り、課題を迅速に報告できる雰囲気を醸成。特に若手メンバーが質問しやすい状況を整えることで、問題が長引くリスクを防ぎました。
・明確な作業指示
各メンバーにそれぞれの役割を明確に伝えることで、作業がスムーズに進むよう工夫しました。また、スキルの高いメンバーには自由に取り組んでもらい、技術的な課題解決を任せるなど、柔軟にサポートしながらチーム全体のバランスを大切にしました。
・緊急時の即応体制
遅れや課題が発生した際には、即座にスキルの高いメンバーを投入し、解決までサポート。他のメンバーにも負担が偏らないよう、適切な分担を徹底しました。

成功のカギ:チーム全員の力

本プロジェクトの成功は、個々のメンバーの力が集結した結果と言えます。特に、新卒メンバーが課題を克服しながら成長する姿や、ベテランメンバーが若手を支える姿勢が、プロジェクト全体の士気を高めました。
入社2年目の木村さんは、「課題が生じた際にすぐ相談できる環境が整っていたことで、安心感を持って業務に取り組むことができた」と話しています。
また、PMのリーダーシップもチームの団結を促進しました。メンバーからは「話しやすいだけでなく、締めるべき場面でしっかりと方針を示してくれる頼れる存在だった」という声が上がりました。コミュニケーションが円滑に進んだことが、プロジェクト全体のスムーズな進行に寄与しました。

写真左はDX開発統括部 システム開発2部 2課 木村さん 撮影場所: WeWork

未来への展望

このプロジェクトを通じて、単なるシステム更新にとどまらず、次世代の基盤を構築する一歩を踏み出しました。課題解決の過程で得られた知見とチームワークの力は、今後のプロジェクトでも大きな財産となるでしょう。

PM:櫻庭さんを紹介

櫻庭さん撮影写真

櫻庭さんの趣味は写真撮影。撮影で培った「瞬間を捉える」力。それが今回のプロジェクトにも活かされたのかもしれません。瞬時の判断と決断が重なり合い、困難な局面を乗り越え成功をつかむ姿勢は、まるでカメラ越しに最高の一枚を追い求めるようでした。
ただし、本人いわく「出不精」の一面も健在。「写真を撮りに行きたいと思いつつ、週末はソファで過ごすことが多くて……」と笑う姿には、ユーモアも感じられます。瞬間を見逃さないプロジェクトマネジメントと、次回こそフィールドに出るというささやかな決意。テンダの未来は、この柔軟さと確かな手腕に支えられています。

※掲載内容は2024年12月時点のものとなります。

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撮影場所: WeWork

TENDA Co., Ltd. is located on the 41st floor of Shibuya Scramble Square, within WeWork.


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