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お家で楽しくおいしいこと〜妄想レストラン誕生日ディナーはおうちフレンチで

まだまだ続く新型コロナ禍、 #STAYHOME の生活 。
不要不急の外出は自粛、飲食店も時短営業、
いつまで続くのか先の見えない生活にだんだんストレスが
たまり、いわゆる「コロナ疲れ」になっていることも事実です。
以前のように友人たちとのびのび気兼ねなく会って、
おしゃべりしたり、食事ができるようになるのはいつになることやら。
時には気分を切り替えて、STAYHOMEを元気に過ごす工夫を
したいものです。いつものおうちごはんにひと手間かけて、
ちょっと気取ってテーブルセッティングの演出。
#妄想レストラン を開店して楽しんでみませんか。
いつか行ったあの店を思い出してレストランごっこです。

画像7テーブルフラワーは近所で摘んできた花がぴったりでした

お誕生日はおうちでフレンチ

今日は姉の誕生日でした。ちょうどお盆休みにあたる時期なので、
いつもなら実家近くのお鮨屋さんへ行くのが恒例なのですが、
今年はそれもままならず、かといって現在の状況では外食も避けたいので、
家でお祝いのディナーをすることに。
ならば、とちょっと気取ったフレンチにすることにしました。
近所に住む姉には時間だけを伝えて、ディナーのメニューは内緒、
おあとは来てのお楽しみにしておきました。

在庫の食材で作るメニューはパズルのように

とはいえ、緊急事態宣言下でもあり、人混みの町へ買い出しに
行くのは避けたいところ。
ここは頭をはたらかせ、在庫の食材を最大限に使ってメニューを
考えていくことにします。
在庫品をチェックし、次々浮かんだアイデアを絞っていくのは、
パズルのピースをはめていくように面白く楽しいゲーム。
思考回路は以下のようにすすみます。
冷凍庫でずうっと眠っている鴨肉をなんとかしよう。
→幸いこの数日は涼しいので、クラシックな鴨料理もハーブやスパイスを使って仕上げれば暑苦しくないはず。在庫整理にもなって一石二鳥。
◎野菜室にズッキーニやパプリカ、茄子にかぼちゃ、定番のラタトゥイユを作るための夏野菜がある。
→夏らしく鴨のつけ合わせをプロヴァンス風ラタトゥイユにしよう。
かぼちゃで冷たいポタージュもできるな。
◎そうそう、ロンドンの友人が送ってくれた純粋カカオ95%の
ダークチョコレート
もある。
→姉は何よりチョコレートが好きだから、バースデーケーキ代わりに
チョコレートのスイーツにしよう。やっぱりムースかな。
◎先日、友人から貰った珍しい食材、塩漬けの胡椒も使ってみたいな。
→前菜をスモークサーモンにして、塩漬けの胡椒を散らしてみよう。

結果、わざわざ買いに行ったのは、前菜用のスモークサーモンと
デザート用の生クリームのみ。
スモークサーモンは原宿イケアへ、生クリームはその帰りに
近所のスーパーへ寄り、ピンポイントの買い物で済ませます。

画像8友人から貰った珍しい食材、塩漬けの胡椒

#夏のフレンチフルコースはプロヴァンス風

かくして決定した本日のメニューは次の通り。
*カボチャの冷たいポタージュ
*スモークサーモンのヨーグルトレモンソース、塩漬け黒胡椒
*鴨のプロヴァンス風、ラタトゥイユのつけあわせ
*チコリのサラダ
*チョコレートムース、ヴァニラアイス添え
ワインはロゼのヴァンムスー


テーブルクロスはお店風の白にして、ナプキンは南仏のイメージの黄色、
メニューを書いてレストランごっこです。
テーブルフラワーは近所で摘んできたかわいい花がぴったりでした。

スターターはつめたく冷やしたかぼちゃのポタージュ、バターもクリームも入れず牛乳を少しだけでさっぱり仕上げました。
前菜はイケアのスモークサーモンに胡椒の塩漬けをアクセントに散らし、
ヨーグルトベースのソースで。フィンランドの雑穀パンがよく合います。
メインの鴨オレンジソースはアニス、フェンネル、ローズマリー、タイム、オレガノ、オレンジの皮などハーブやスパイスをたっぷり使いました。
つけ合わせのラタトゥイユはいつもより野菜を小さめのダイスにカットして
食べやすく。カラフルな色どりがプロヴァンス風でしょうか。
デザートはダークチョコレート、砂糖、生クリームのたった3つの材料
で作るムース。純度の高い濃厚なチョコレートにはちょっぴりラムを
きかせ、ハーゲンダッツのヴァニラアイスをのせ、ベランダで摘んだミントを飾ります。

フルコースのメニューを考える時、全体の味のバランスに気を配りますが、特に大事なのが最初と最後、つまりスターターとデザートです。
今夜の場合はかぼちゃのポタージュとチョコレートムースでしたが、
どちらもキリッと始めと終わりをひきしめてくれました。

お店よりも時間を気にせずゆっくり楽しめるのも妄想レストランの
良いところ。姉とは幼い頃に母の実家、九州の田舎で過ごした夏休みや、
今は亡き両親のことなど思い出話も食卓に上り、懐かしく愉しい
お誕生日とお盆の宵になりました。
今夜もおいしく食べて感謝です。

画像2かぼちゃのポタージュもナプキンも明るいプロヴァンスの黄色です。

画像5サーモンは胡椒の塩漬けをアクセントに、レモンは皮をむき薄くスライス。

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画像6ダークチョコレート、砂糖、生クリームのたった3つの材料で作るムース。

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つのいてんこ
デザイナー、美術家、料理家。イタリアはヴェネツィアに通い、東京においても小さなエネルギーで豊かに暮らす都市型スローライフ「ヴェネツィア的生活」を実践しています。ヴェネツィアのマンマから学んだ家庭料理と暮らしの極意を伝えます。