お家で楽しくおいしいこと〜妄想レストラン「バレンタインのフレンチディナー」
あっという間に世界中に感染が広がった新型コロナ禍。
このウィルスから身を守る生活も1年が経ち、
私たちの暮らしかたもずいぶん変わりました。
今年になって再度の緊急事態宣言が出され、またもやSTAYHOMEの生活。
いつまで続くのか先の見えない生活にだんだん不安や鬱積した気分が
たまり、いわゆる「コロナ疲れ」になっていることも事実です。
不要不急の外出は自粛、飲食店も時短営業、
以前のように友人たちとのびのび気兼ねなく会って、
おしゃべりしたり、食事ができるようになるのはいつになることやら。
気分を明るく切り替えて、STAYHOMEを元気に過ごす工夫を
したいものです。いつものおうちごはんにひと手間かけて演出、
妄想レストランを開店して楽しんでみませんか。
ふだんの食卓を、ちょっと気取ってテーブルセッティングしてみましょう。いつか行ったあの店を思い出してレストランごっこです。
#バレンタインのお菓子作り
今日はバレンタインデー。同じマンションのお隣のご夫婦と
チョコレートを使ったお菓子作りとフレンチディナーを楽しむこと
にしました。バレンタインのお菓子はチョコレートムースとモンブラン。
まずは昼下がりに材料を持ち寄って作り、今夜のディナーのデザートの
準備です。
材料のカカオ純度85%のチョコレートやモンブランの栗クリームは
それぞれロンドンやドイツの友人から送られてきたもの。
なのでデザート用に買って揃えたのは生クリームとタルトケースだけ。
チョコレートムースはマシュマロを溶かして加えなめらかな
クリームタイプにしてみました。
モンブランは市販の焼成済みのタルトケースに生クリームと栗のクリームを絞るだけの楽ちんレシピですが、粉糖をかけるとなかなかの出来栄え、
どちらも甘さを抑えたビタースイートな大人のデザートになりました。
#一夜限りのフレンチレストラン
さて、バレンタインデーの食卓はクロスも食器も全体に白で統一した、ちょっとシックなテーブルセッティングです。
真っ白なテーブルクロスはそれだけで雰囲気がピンとひきしまり、
料理もワンランクアップするようです。
バレンタインのメニュは久しぶりにクラシックなフレンチのフルコース。
*鯛のカルパッチョ、ガレット仕立て
*ふきのとうのフリットとプロシュット
*鴨のスパイスオレンジソース、じゃがいものピュレと下仁田葱添え
*ルコラのサラダ
*数種のフロマージュ
*チョコレートムースと小さいモンブラン
*カフェ
メインはアニスと胡椒を効かせた鴨のスパイスオレンジソースです。
クリーミーなじゃがいものピュレとやわらかく煮た下仁田葱を
つけあわせます。
前菜の鯛のカルパッチョも今日はレストラン風に気取り、アボカドをザクッと潰したベースをセルクル型に詰め、その上に薄造りの鯛の身を並べた円いガレット仕立てにしてみました。
ポワブルローズやイタリアンパセリで飾るのも楽しんで。
前菜のもう一品は早くも出回り始めたふきのとうを軽く揚げたフリットを
プロシュットの塩味で。
ふたつの前菜でまずは爽やかなヴァン・ムスーを楽しみます。
軽やかな前菜のあとは、濃厚なソースを合わせた鴨肉です。
ここでワインはコート・デュ・ローヌのしっかりした赤に変えます。
#実は安上がりな妄想レストラン
昼下がりから料理とテーブルの準備も含め、妄想レストランの開店から
最後のデザートタイムまで、おいしく楽しく過ごしました。
このフレンチのフルコース、鴨肉は築地の専門店で調達したものですが、
後の食材はみんな近所のスーパーで揃えたものばかり。
特別に高価な材料を揃えなくても、テーブルセッティングと
プレゼンテーションで、いつもと違う食卓になります。
参考までに使った主な食材とコスト(4人分)を書いてみます。
*鯛のカルパッチョ、ガレット仕立て
鯛の刺身1サク(700円)アボカド(130円)
*ふきのとうのフリットとプロシュット
ふきのとう(260円)プロシュット(400円)
*鴨のスパイスオレンジソース
鴨肉(2200円)オレンジ(99円)
*つけ合わせ
じゃがいも(200円)ねぎ(198円)
*デザート
デザートの主材料のチョコレートや栗のクリームは
全てもらいものなので、買ったのは
生クリーム(2つで500円)とタルトケース(420円)のみ。
サラダに使ったルコラは実家の庭で育てたものなので、これもタダ。
あとはパンやワイン、チーズは在庫のもので済ませました。
料理の材料代はトータルで約4800円、ひとり分1200円の出費です。
家でくつろぎながら楽しむレストランごっこ。
今度は何にしようかと考えています。