衛星コンステレーションアズ・ア・サービスー衛星の設計から運用までをパッケージ化ー
天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。
Tenchijin Tech Blogでは、宇宙に関連するさまざまな最新情報を、天地人のエンジニア、研究者、ビジネスリーダーが一歩踏み込んで解説します。
今月は衛星コンステレーションアズ・ア・サービスについて紹介します。
「衛星コンステレーション」とは複数基の人工衛星を連携させて動作するシステムのことです。人工衛星1基では捉え切れなかったエリアを複数基が「群」としてカバーすることで絶え間なく広範囲の情報を得たり、通信を行ったりすることができます。
過去のコンステレーションに関するnoteはこちらをご覧ください。
コンステレーションアズ・ア・サービスとは
アズ・ア・サービスとは
アズ・ア・サービス(as-a-Service:aaS)とは
のことを指します。
例えば、Google Workplaceはソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)の一つです。メールやドキュメント作成ツールなどのソフトウェアを提供し、そのプロバイダはソフトウェアの更新や保守を行います。プロバイダ側が製品だけでなく運用やマネジメントまでを一貫してサービスとして提供するという点でアズ・ア・サービスであると言えます。
コンステレーションアズ・ア・サービス
従来の衛星ビジネスは、衛星の製造やロケットの打ち上げ、衛星通信または衛星データの提供をそれぞれ別々の事業者が行うモデルをとっていました。しかし近年では、宇宙船の開発・打ち上げや衛星通信を一社で手がけるSpaceXのような事業者が台頭するようになりました。
コンステレーションのアズ・ア・サービスは、事業者が顧客のニーズに合わせ、衛星の設計・打ち上げ・コンステレーションとしての保守・衛星データの提供など一連のサービスを行うモデルを指します。
代表的なコンステレーションアズ・ア・サービスには下記のような企業が挙げられます。
中でもSatellogicはアズ・ア・サービス業界を代表する企業です。さらに、アクセルスペース(Axelspace)は2022年に日本で初めて本業界への参入を発表しました。
各社の詳しい特徴については有料パートにて紹介します。加えてコンステレーションアズ・ア・サービスを利用で開発から打ち上げまでにかかる期間や利用料について解説していきます。
以降の内容は有料となります。
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