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『やりたいこと』をやりたいと思ったきっかけ

 前回の投稿で『やりたいこと』を大事に生きていくと決めた。今回はその自分のやりたいことを少し深堀りしていこうと思う。
 多少回顧的な内容になるかもだけれども、興味のある方はお読みいただけると自分のパーソナルな部分を知っていただけるかと思う。

 前回の記事はこちら。

▶やりたいこと≒キャリアコンサルタント

 自分が資格取得を目指しているキャリアコンサルタントとは、職業能力開発促進法にて『キャリアコンサルティングを行うことを業とする。』として規定された国家資格となる。(同上第三十条の三)もう少し具体的な役割としては、企業、公的機関(ハローワーク等)、大学等の教育機関、若者自立支援機関などの分野で『キャリアコンサルティング』を行うこととされている。

 このキャリアコンサルティングというのは、『働く人の職業の選択、職業生活設計や職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言や指導を行うこと』とされている。もっと口語的な、ざっくりとした表現をすると『仕事や生活、将来に悩んでいる人の相談に乗り、悩みの解消のお手伝いをする』というようなものである。

 ただし、これはあくまで資格としてのキャリアコンサルタントであり、自身としては、この資格の有無にかかわらず、誰かの人生でひとつでも多くの積極的な選択が生まれるお手伝いをしたいと思っている。

▶消極的な選択を続けた学生時代

 自分がこの積極的な選択を最初に意識したのは恐らく大学時代。工学部に所属していた自分は期末考査のために連日徹夜で勉強しながら、『自分は将来この業界では絶対生きていけない。どうしてこの学部を志望したのか』と後悔しながら勉強していた。

 そもそも理系科目が苦手だった自分だが、『理系なら就職有利なんじゃない?』くらいの感覚で理系を選択し『工学系なら就職も食いっぱぐれないんじゃね?』くらいの感覚で地元大学の工学部を選択し、絶望しながら学生時代を過ごした。結果として在学時の就活は全滅。市役所の臨時職員の試験に何とか合格し、無職の仲間入りの直前に何とか体裁を保つ形で大学生活を終えた。

▶100年時代、どう生きるのか

 2回目に考えたのは、それから5年ほど経ち、地元市役所で地方公務員として働いているときに受講した研修の時だと思う。講師はさいたま市の職員(島田 正樹)さん。

 この研修は実務的な研修というよりは、自身のワークキャリアやパラレルワークなど、公務員、ひいては地域に生きるひととしての考えの研修のようなものだった(と思う)。そこで紹介された書籍が『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本だった。

 人生100年時代、3ステージからマルチステージへのライフステージの移行など、これまであまり考えたことのなかった『ライフキャリア』を考えることが増えた。この時は明確に『こうやって生きたい』というものもなく『これからどう生きるかなぁ』というような漠然としたものだったが、このまま公務員として生きるだけでない生き方を考え始めたきっかけだと思う。

 3回目に意識し、具体的にキャリアコンサルタントを目指すきっかけになったのは、市役所内で行われた『若手・中堅職員政策提案プロジェクト』だった。このプロジェクトのメンバーと共にテーマを考えるの中で、メンバーの提案した『地元の高校生と大人がつながることで、高校生の将来の選択の幅を広げる取組』という考えで事業構築を行った。

 これが現在佐伯市で活動を行っている一般社団法人 KIISAの原型となる。

▶積極的な選択を行う(促す)人になりたい

 この事業を構築する中で、将来は自分もこういった活動をライフワークのひとつにしたいと思えた。その理由は、自身を省みると学生時代に非常に狭い視野で、選択肢の存在も知らずに『なんとなく』という感覚で過ごしていたことによる後悔を感じたことがあるからこそ、できる限りこれからの若い人たちに感じてもらいたくないと思えたからと、なによりも積極的な選択を行うことで、自分の人生を積極的に過ごしてもらいと思ったからだ。

 事業構築を行う最中に白血病を罹患し、病院で自分の将来を考える中でも、その考えは変わらなかったし、人生には予期せぬ転機が訪れるこそ、そういった時に(誰かのせいにすることなく)自分の意志で将来を選択できる人になりたい(なってほしい)と思えるようになった。

 そのためにまずは自分自身が自分の人生を積極的に生きられるよう、やりたいと思えることを大事にこれから生きていこうと思う。


 自分のように病気になり、『これからどう生きていけばいいのかな?』と悩まれたり、そういう状況でなくとも『なんとなく、ぼんやり』と自身の将来に不安を感じているような方がいらっしゃれば、ぜひ話を聞かせてもらいたい。具体的な不安の種が自分でもよくわからない、という方もいるとは思うが、ご心配なく。そういうときでも壁打ち役にでも使ってもらえればありがたい。
 何となく周りの人には相談しづらい、話せる人がいない。なんて時にもご気軽にご相談いただければと思います。