76日間の滞在をオタク目線で。
向かない。全然向かないと思う。
それでもTOKIOが「会いたい人は君だけど、君なんだけどそれだけじゃない。知らない町で出会いたい、本当の自分と。」と歌うので、オタクも長期で旅に出ては本当の自分に出会いに行く。コンサートや舞台がない期間に。
まだCDデビューしていないジャニーズJr.の応援をしている私はこの春、北海道に3週間滞在する予定を組んでいた。これまで引っ越しを3度経験し、長期滞在も3度目なので、荷物の多いジャニオタと言えど、それなりに経験を積んでいる方だ。
3週間の滞在予定が、2ヶ月に延びた。
それほど滞在先の居心地が良く、初夏の北海道の気候は最高に気持ちが良かったのだ。
長期滞在する方は大勢いるが、このnoteではジャニオタ目線での「長期滞在」を書いてみようと思う。
■いつ長期滞在に行くか
まず欠かせないのが、スケジュールだ。
我々は自分のスケジュールが主体というよりも、先方が組むライブや舞台のスケジュールの隙間で日常生活を送っている。「このグループは夏ツアーが多い」「こっちのグループは冬にツアーをやる」など、おおよそのスケジュールはグループ毎に決まっている。
デビュー組よりも会いに行ける現場が多いジャニーズJr.のオタクは、四季それぞれに現場がある。とてもありがたいことに。
私はその狭間を縫った結果、4月でアリーナツアーが終わり、8月から夏ライブが始まるまでの期間でワーケーションに飛び立った。
本当ならば、8月のクソ暑い東京なんて一番避けたい期間。北海道で知り合ったほぼ全員に「いま帰らなくても…コロナもまた流行っているし…」と言われ、後ろ髪を引かれながら東京に戻った。ジャニオタじゃなかったら、雪が降るまでは北海道にいただろう。
これと同じ理由で、私は海外移住もしないようにしている。アイドルちゃんのアイドル活動を楽しむことが、This is my lifeだ。
■オタク特有の長期滞在アイテム
一般人としてのアイテムはまた別の機会で上げるとして、ここではジャニオタ特有の長期滞在向けアイテムを紹介する。が別に長期に限ったことではなく、普通の短期旅でも持ち物に余裕があれば持って行きたいものだ。
・アクリルスタンド
通称アクスタ。これは旅に限らず日用品。常に持ち歩いているので、もはや離れることができないアイテム。
アクスタちゃんを写真に入れることで「これはGoogleから拾ってきたのではない、間違いなく私がその場所に行き私が撮影したのだ」という証拠になる。私は何と戦っているのだろう。
またアクスタ目線のvlogを撮る私にとっては、旅の相棒でもある。ほんと好き、ほんと可愛い。
・フォトハンガー
斬新なアイテムだろ?
フォトハンガー通称エロハン。服を着せることができて、鎖骨から上が等身大ぐらいのサイズなので色々とリアリティが出て面白いアイテム。
防犯対策にもなると思っている。相手に「こいつはヤバい」と思わせるアイテムとして。
また北海道はとにかく規模がデカいので、アクスタでは小さすぎる場合が多い。北海道はエロハンサイズだ。
・DVD
例え2ヶ月でも、特にお気に入りのDVDは持ってきた。厳選4枚。見るタイミングを逃していた合宿物を「家じゃないどこかで見よう」と、怪しいタイトルにも負けずに持ち込んだが、
滞在先、DVDの再生ができなかった。
レンタカーも2回借りたが、どちらもDVD再生ができなかった。
YouTubeでいろいろ見られる時代で助かったなと。
・オタTシャツ
長期滞在も2ヶ月を越えると、地元のイベントにお声掛けいただくようになり、その中で最も大きなイベントがJICAだった。
コロナ禍以降、海外の方と久しぶりの交流だった。「これはアイドルちゃんを売り込むチャンス…そして漢字Tシャツはウケがいいはず…」とオタTで臨んだ。2日間のプログラムだったので、初日で「猪狩T」2日目で「SOYA T」を着ることで、2日かけてフルネームを伝える伏線を張った。
日本人にウケがよかった。
・マスキングテープとレターセット
マスキングテープは常にカバンに入っているアイテム。何にでも使えるし、アイドルグッズとしてマステが出ることも多いので、消費していかないとサメの歯の如く次から次へとマステがやってくる。
ファンレターも常に書きたいので、数週間以上の滞在が決まっている時はレターセットを持ち込みがちだ。自分の環境が変わるとファンレターに書きたいことも増えるし。
また現地でご当地レターセットやハガキを購入し、○○郵便局消印スタンプを押すことも楽しみの一つだったりする。
・ペンライト
懐中電灯が必要になること、76日のうち2日間ぐらいある。写真に収めることも楽しいし、目に見えてTHEオタクアイテムなので、一般の方に面白がられる。
■長期滞在の不便なこと
それでは最後に、長期滞在中に感じたことを羅列していく。
・録画容量が気になる
3週間だけ家を空ける予定だったので、録画容量もそこまで確保してこなかった。が、45日ぐらい延泊した結果、見事に残量ゼロをマークした。
レギュラー番組1本とはいえ、さすがに2ヶ月はもたなかったので、妹のHDDにお世話になる等した。1家に1レコーダーではない、1オタクに1台以上のレコーダーだ。
滞在先のTVには録画機能がなかったので、もちろん全ての番組をリアルタイムでの視聴はできなかったが。見逃し配信サービスのTVerや、タイムフリーとエリアフリー機能のあるラジコプレミアムがある令和4年、オタクも滞在先で生き延びることができた。
・ネタバレ避けるのに必死
私の滞在中、1本のライブDVDが完全受注生産で発売された。注文時、発売のタイミングは自宅で迎える予定だったのでDVDは自宅に届いた。
ライブ自体は生で見た公演だったが、メイキング映像のネタバレだけは死守せねばならず、約1ヶ月、オタ用Twitterアカウントへのログインを避けた。
このスーパーネット時代においてネタバレを避けることは大変なのだ。
同様に新しいライブグッズも帰京まで受け取ることができなかった。こっちは購入の時点でネタバレされているので問題ない。
・BSが映らない
滞在先のTVではBSが映らなかったので、『ザ少年俱楽部』というジャニーズJr.メインのBS NHK番組を見る手立てがなかった。
が、自宅で録画しているので『楽しみは先延ばし理論』で76日を凌いだ。
・DVD映らず
持ち物コーナーでもお伝えした通り、DVD再生機器がなかったので、このケースに入ったままの状態で自宅から持ち込み、そして自宅に持ち帰った。スーツケースの肥やし。
・入所お祝いに苦戦
誕生日会は本人不在がデフォルト化している我々は、誕生日以外にもお祝いゴトが多い。
その中で、滞在中にアイドルちゃんが『ジャニーズ事務所 入所記念日』を迎えた。いわゆる入社日だ。
これはケーキを公式に食べられる口実なので、張り切って滞在先のケーキ屋さんを探したが、火曜日。ご丁寧に町中のケーキ屋さんが全店定休日だった。
そんなことある?全店みんな?
ということで、かろうじて「ケーキ」と書かれたものを食べた。美味しかった。入所9周年おめでとう。
こんなところだろうか。
ジャニオタの長期滞在をテーマにnoteを書いてみたが、今回76日間の滞在を経て思ったことは、「自宅に家族がいなかったら不可能だった」ということだ。
受け取ってくれる人がいなければ「DVDやライブグッズを受け取るために東京に戻らないといけない」など、一人暮らしではないからこそ滞在期間を延長しても大きな問題がなかったのだ。
学生の頃からずっと思っているが、ジャニオタに理解のある家族に囲われて本当に感謝している。
ということで、長期で自宅を開ける予定のオタクの皆様におかれましては、
あたりを気にされたら良いのかなと。
冒頭でTOKIOのAMBITIOUS JAPANの歌詞をあげたように、知らない町に行き『本当の自分』に今回だけでは出会えなかったが、『新たな自分の一面』には出会えたかなと思っている。
旅に出てよかった。
次回は、ジャニオタだけに限らず76日間の滞在を振り返ろうと思う。
毎日日記は順調に進んでいます。