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『宿泊できるコワーキングスペース』だったLAC 【私の働き方実験】 #研究報告書

今年6月から新しい働き方LABの二期生として、LivingAnywhereCommons企画に参加した私は、今、半年間の『多拠点生活実験』を終えた。今回はその最終報告書だ。

実験の背景は、最初のレポートに記載している。



▶ Living Anywhereな暮らしはどうだったか?

まず初めに、結論から申し上げよう。

 Living Anywhereな暮らしとは『宿泊できるコワーキングスペースに行く』感覚だった。

私にはこの解釈が一番しっくりきた。
フリーランスになって比較的すぐに北海道2ヶ月半滞在に出てしまったので、自宅で仕事をすることが非常に苦手になっていた。よって私は他拠点に「住居」ではなく「作業場所」を求めるようになった。

作業効率向上のためLACへ行くことが多かったので、よく滞在先で「仕事忙しそうですね…」と声をかけられては、どことなく違和感を感じていた。

10月以降、案件モテキが来たが、これを乗り越えられたのはLACのおかげだ。シェイシェイ。

▶ 半年の実験で分かったこと 3つ

半年間のLiving Anywhere実験では毎日日記を書いていたので、毎日自分と対話する時間があった(私はもともと毎日日記をつけていたが)。他拠点生活をしながら自分と向き合った結果、次の3つのことが分かった。

1. やっぱり団体生活無理
2. LACは提携拠点が向いていた
3. 自分に心地の良い風土が分かった

  1. やっぱり団体生活無理
    改めて実感した、私は「団体生活および共同生活」が非常に向いていない。学生時代からこうだったので今さら驚きはしないが、29才でもやっぱり苦手だった。
    よって人との距離が近い拠点・みんなで夕飯作ろう!系の拠点は、申し訳なさを感じた。しかし常連LACユーザーの方々はこのようなタイプがいることも理解している方が多く、自ら輪に入らない人間との距離の取り方も上手く、非常にありがたかった。『来るもの拒まず、来ない者無理に誘わず』のような。

  2. LACは提携拠点が向いていた
    最大対応人数が5名である私にとって、個々で個々を生きるLAC提携拠点(ゲストハウスなど)が生活的ストレスが少なかった。よってお気に入りのLAC拠点は京都いわきだった。思い返すと海外にいる時も、日本人宿より普通のゲストハウスやホステルの方が合ったことも、通じているなと思った。

    しかしLACオリジナル拠点での出会いや、お話しももちろん楽しかった。特に初めてのLACだった下田では、稲刈りをしたりイセエビ漁師ご一家の朝の風景を見せていただいたり、LACじゃなかったらできない体験をさせてもらった。来夏の館山には、SUPとシュノーケルをしに行かないといけない。あれ、LACやっぱり楽しかったな。

  3. 自分に心地の良い風土が分かった
    ・あたたかい地域が好きだけど、北側の方が相性がいい
    ・山の景色が好きだけど、標高は低い方が合う
    雨女だけど、晴天率大事、日本海側の曇天率はしんどい
    好きと合うが一致しなくてもどかしいが、これもまたいろいろな地域に行くキッカケになっていいのかなと(ポジティブ)



▶ 今回の実験を経てどう変わった? 3つ

1. 移動のハードルが下がった
2. 断捨離効果があった
3. 長期滞在先に求める優先順位が分かった

  1. 移動のハードルが下がった
    もともとフットワークが軽い方だと思っていたが、多拠点生活が続くと荷崩しすることがなくなり、自宅にいながら常に荷造りの8割を終えている状態だった。「持っていくアイテムのスタメン」が決まったことも大きい。持ち歩く調味料も決まった。
    よく歩く都民の中でも更によく歩くタイプだが、Google mapsで35分は余裕な徒歩圏内となった。しかも14泊分の荷物を持ったまま。「20分歩けるなら、25分歩ける」「25分歩けるなら〜」とどんどん伸びるシステムだ。移動のハードルを下げられた半年、また一つ世界が広がった。

  2. 断捨離効果があった
    自他ともに認める荷物の多い人間だが、そんな私でも、他拠点生活が続くと物を捨てられた。LAC熱海では1日1着捨てる代わりに毎日写真を撮るキャンペーンを1人開催した。アイテムがどんどん選定され、ラストの方にはスーツケースに隙間が産まれて不安になる等した。

  3. 長期滞在先に求める優先条件が分かった
    ・洗濯機があるのはもちろん、干場問題も目を光らせないといけない。
    ・干場がなければ乾燥機は必須。
    ・共有キッチンのサイズと、宿泊人数は比例していてほしい。
    ・free調味料はどこまで揃っているか。キッチンの充実具合はLAC館山が一番心地よかった。
    ・ドミトリーでも寝るスペース+αの個室空間がほしい。LAC熱海のドミトリーはギリギリ立てる高さでもあり、非常に良かった。
    ・環境に慣れて楽しむには、最低4泊が基準になった。短いと逆に疲れてしまう。

『ソーヤソルト』がスタメン調味料



▶ どんな半年だったか(スケジュール)

実験スタート時に組んだスケジュールには、私用を盛り込んでいたので、今回はLiving Anywhereに関わる部分だけ抜粋した。

  • 5月
    個人的にLiving Anywhereの生活をフライングスタート

  • 10月
    初LACで下田に8泊
    note【北海道 長期滞在だからこその出来事】→公開できず
    note【痛ネイルという提案】→公開できず

  • 11月
    サケのシーズンなので北海道にいたい→叶わず
    名古屋5泊、京都4泊、LAC横瀬5泊、LAC熱海5泊、

    note【長期滞在 私のオキテ】→公開できず
    note【活動レポートvol.3 残り1ヶ月】→公開できず

  • 12月
    富山6泊、LAC館山4泊、LACいわき5泊、LAC熱海8泊、自宅6泊
    note【活動レポートvol.4 実験結果報告】を公開←今ココ


今年の4月からフリーランスになった私だが、10月以降案件に恵まれる機会が爆発的に増えて、その分noteを書く余裕を確保できなかったことが反省点だ。

結果LACには35泊し、LAC以外でも県外へ出ることが多く、バス移動中に「今どこ向かってるんだっけ!?」と目覚めることもあった。

今回のLAC企画において60泊まで宿泊許可が出ていたが、かろうじて半数に到達した程度だった。60泊意外と高い壁だった。

因みに東京の自宅に戻らなくてはいけない理由の上位2つが「アイドルちゃんの現場に行く」「歯医者に行く」だった。
歯医者、舐めたらあかん。



▶目標の達成状況

それでは実験開始時に設定したテーマがどれぐらい達成できたのか見ていこう。

🧪大きな実験テーマ

それでも場所に縛られない生活を続けるだろうか。
→ YESのため達成度100%

今となっては何故このテーマを設けたのか不明なほどだが、当時はこう思っていたらしい。
【今は行きたいところに行っているが、この場所に縛られない期間が長く続いた時、「定住の方が向いていた」と気がつくのだろうか。それともやっぱり「拠点を変える生活を好む」のか。LAC滞在権を有効に活用しながら実験してみたいと思った。】

甘っちょろい考えだが、今の拠点が実家である限り、悩む必要のないテーマだった。実家を追い出された時、再び考えようと思う。


🧪小さな実験テーマ

荷物の多いジャニオタが場所を変えながらの生活ができるだろうか。
→ YESだったので達成度100%

こちらも先のnoteで書いた通り、オタク理解のある実家が存続する限りジャニオタも場所を変えながらの生活は可能だった。全ての雑誌やDVDを持ち歩く訳ではないしな。
今でも相変わらず荷物は多いが、ベアリングがスムーズなスーツケースの導入により苦しゅうなくなっている。



▶ 今後はどうする?

1月。舞台観劇で帝国劇場に通う月間なので、東京にいるだろう。

2月以降、恐ろしく予定が決まっていない。
東京に引きこもるかもしれないし、せっかく下げた他拠点生活ハードルを鈍らせないように、またふら~とどこかに滞在するかもしれない。今のところLACの継続は考えておらず、まずはアイドルちゃんの今後の発表を待つのみかなと。

そう、ライブがあるなら教えてほしいし、というかデビューしてくれ。先の予定が決められない。

場所に縛られない生活ができるようになったのも今年からなので、いずれは海外でも働きながら滞在してみたいと思っている。恐らくこれは、そのうち実現させるかな。数年後かもしれないけれど。


それでは来年の舞台観劇を楽しみに、皆様よいお年を。



ということで、新しい働き方LABの最終報告書【LivingAnywhereは「宿泊できるコワーキングスペース」だった】でした。

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