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【オタクの海外ワーケ①】 アイドルの誕生日を時差によって『26時間生きる』
誕生日だもの。とにかく日本人がいない、日本語が聞こえない環境へ行きたかった。
海外ワーケーションに至るまで
昨年のワーケーション実験に引き続き、今年も新しい働き方LABの実験に参加することとなった。
今年の実験テーマは『海外ワーケーション』
昨年が国内ワーケーションだったのだから、次は海外!となるのは自然な流れだろう。その始まりとして書いた研究企画書がこちら。
要約すると、私の実験の目的は「ジャニオタは海外ノマドワークをこなせるか?」であり、
英語の勉強を継続する
海外ワーケーションに行く
SNS投稿ネタを集める
を実験の活動として行い、
前回同様、毎日日記をつけることで日々を言語化する
またインスタに『ジャニオタ×旅』を投稿することで、ジャニオタが海外で生きていけるかをまとめる
YouTubeにジャニオタの海外ノマドVlogを公開する
によって実験の結果を計ろうというものだった。(全然忘れていた)
そしてその研究企画書の中で、こう書いていた。
海外ワーケーションに飛び立たないと話が始まらない。しかしこの実験が決まった6月現在、海外に行くタイミングがあるか怪しくなってきた。
というのもコロナ禍の規制が緩和されてきた今、どうもアイドル界隈が忙しい。特にこの夏はアリーナツアーとドーム公演が重なり、また夏が明けたら、応援しているアイドルちゃんの誕生日がやってくる。あわあわ。
私は、メジャーデビューしていないジャニーズJr.を応援している。そのグループがようやく、8月頃にデビューしてしまいそうだと界隈ではザワザワしていた。ずっと熱望していたが、いざデビューとなるとどこか寂しく、何をしたらいいのかソワソワしていた。すごく楽しかった。
んが、めっっっちゃ予想を反したので海外ワーケーションに行く時間ができた。まぁオタクはいつだってスケジュールを選べないので、今さら騒ぐことではない。
晴れて海外ワーケーションに旅立ち、2ヶ国でワーケーションの実験をして、無事に日本に帰国した。今回はその、とりあえず行ってこれたよ!という報告レポートだ。
これまでの私の海外渡航歴
訪れた国数はカウントしていないが、アジア・アメリカ・中米・フランスに行ったことがある。2ヶ月の留学経験もあり、50日間のバックパッカー旅をしたこともある。新卒で働いたダイビングショップのオーナーがドイツ人で、お客様はインバウンド(当時はそんな言葉なかった)だったので、渡航すること・日本語圏外へ行く抵抗はなかった。
ただコロナ禍になってからはずっと日本にいた。最後の渡航は2020年2月下旬の韓国で、もうボチボチ流行っていた頃だったので、アクスタにサランラップを巻いて対策するなどしていた。
アクスタもウイルス対策する時代。彼ラップ担当だし pic.twitter.com/02Gt94I9Cx
— りっぽん🏞 (@847captain) February 28, 2020
徐々に規制が緩和され、観光目的の渡航もどうぞ~な世間になったが「ライブへ行くこと」が世界一大事なライフワークなので、無理してちょいリスキーな海外へ行く目的もなかった。そして3年半も期間が空いてしまうと、久しぶりの一歩に何かイベントがほしくなる。
そんなタイミングに、カモ(アイドルちゃんの誕生日)がネギ(あたらぼ実験企画)背負ってやってきた。これまでの誕生日は毎年舞台期間中で、帝国劇場か新橋演舞場で過ごしていたのだが。今年は9月公演の舞台に出演されないとのことで、オタクは路頭に迷った。急にどこで誕生日を過ごしてもいいとなると、無限の選択肢から何を選べばいいのか分からず、かと言って大切な誕生日なので生半可に過ごすこともできず、
あ、日本出よう。
に至ったのだ。
アイドルちゃん20才最後の日に日本出国のスタンプを押し、21才の誕生日にマレーシアとベトナムの入国スタンプを押した。私のパスポートに、アイドルちゃんの誕生日ページができたんだ。
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なぜベトナムとマレーシアを選んだのか
3年半の期間が空いたので、まずは近場のアジアからリハビリをしようと思った。日本で過ごしながらも「あの女性のカバンは口が広いからスマフォ盗まれるな」など危機管理の鮮度は落とさないようにトレーニングしていたが、ATMでのキャッシングの手順は忘れてしまったし、生活のための英語を聞くことも話すこともなかった。
ベトナムは行ったことがなかったが、マップで調べたら行きたいところがたくさん見つかった。航空券代も宿泊費も安めで、どうやら仕事をする環境もありそうや。
そして誕生日の入国スタンプは多ければ多いほど良いので、+1万円を払いトランジットでマレーシアに寄ることにした。行きのフライトはLCCのAirAsiaにしたが、なぜか『羽田→マレーシア』の料金よりも、『羽田→マレーシア→ホーチミン』のフライト2本の航空券の方が安かった。
マレーシアは家族旅行で1回と、台風回避ルート(下記ブログ参照)で1回。なんとなく肌感で「合う」と感じている国なので、コロナ後初の外国はマレーシアに決めた。
お誕生日の前日に出国
9/20が誕生日のアイドルちゃん。
9/19 23:50羽田発のフライトを選んだので、21才になる瞬間は空の上!と言えたら格好がついたが、全然滑走路だった。
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年越しと一緒で、日付を跨ぐまでやたらソワソワする。今年はどんな1年だったか振り返ると、二十歳になる瞬間はいろいろあってラブリーなホテルで迎えてしまい、翌日朝一で100mバンジーを飛んだ。アイドル活動でいえば舞台が3本、ツアーが1本、合同ドーム公演が4回、ファッションショー出演1回など、すごくたくさんの思い出がある。新しい曲、パフォーマンス、お仕事、どれも最高だ!
日付を越したら安心したので、作業のようにおにぎりをかき込んで寝て、起きたらもうマレーシアだった。
看板・聞こえる会話・香り・気候・五感で感じるもの全てが久しぶりで、空港の外に出た時、少し泣いた。3年半の時を経て、ようやく島国から出られたんだ。
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コロナ禍直前の韓国渡航で必要性を感じて作ったプライオリティカードが、ようやく日の目を浴びた。初めての活躍の場は、マレーシアのラウンジだった。これはいいサービスだ。
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grabを使って、地名はよく分からない街へ繰り出した。
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そうやくんの誕生日に来るにはピッタリな場所。トーファのお店で、何を食べても飲んでも美味しく、店員さんがフレンドリーに話しかけてくれたので「私は日本のアイドルのSOYAのファンで、今日が彼の誕生日で、このお店がThe SOYAという名前だから日本から来たんだ!」とオタク特有の早口で伝えた。
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「OK, you are crazy😂」と笑ってもらえたので本望。8時間のトランジットでgrabかっ飛ばして来た甲斐しかなかった。
これが、久しぶりの海外の初日である。
そしてベトナムに飛んだ。ここでもgrabを利用して、ホーチミンのSOYAを目指した。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯で、いきなりバイクの洗練を受けた。ベトナム人の空間を詰めるスキルは尊敬するものがある。
そしてSOYAは違うお店に変わっていた。まぁ海外なのでトラブルは起こるものです。しかし店員さんファミリーが優しくて、何だか分からない食べたものが美味しかったのでオールオッケーだ。
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無事にホーチミンの宿に着いて夕飯探し。お店に入る体力が残っておらず、コンビニでペヤング的な焼きそばとコーラでお誕生日おめでとうディナー。
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そしてベトナムは時差が2時間ある。そう、ギリギリ9/20も羽田空港の滑走路にいた私は、アイドルちゃんのお誕生日を26時間過ごすことができたのだ。
21歳のお誕生日おめでとう。今年も楽しみがいっぱいです!
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あれ、ただのバケーションで終わってしまった。海外でのワークについては次回だ。