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【オタクの海外ワーケ②】 初めての海外ワーケーション『お仕事と推し事』
前回の続きです。
【①の要約】
今年も新しい働き方LABの実験に参加し『海外ワーケーション』に初挑戦するジャニオタ。9/20のアイドルちゃん誕生日に出国をキメ、ベトナムとマレーシアで誕生日を過ごした前回noteがただのバケーションだったので、ようやくワークするところ。
本来「推し」という言葉が好きではないのだけど、ゴロがいいので今回はお借りします。
普段のワーケーションと旅のスタイル
海外ワーケーションとはいえ人それぞれ様々なスタイルが考えられるので、普段私がどんなマインドで旅をし、ワーケーションしているのか羅列してみよう。
海外数ヶ国行ったことある
英語は話せる/話せないというより抵抗がない
徒歩1時間なら乗り物より歩いた方が楽
いっぱい歩くのでバックパックの方が楽
食事はフィーリング
1日3食も食べるのは面倒くさい
ビールよりコーラ
下調べ1割ぐらい
Tシャツにズボンで眉毛描いたら外出できる
昨年130泊ぐらいワーケーションしていたのでワーケーションのリズムは問題ない(はず)
頻繁に連絡を取る業務ではないので、時差のリスクも問題ない(はず)
「せっかく海外来たからあれもこれも!」は心身ともに疲れてしまうので、仕事の時間を確保することも容易だった。こういうホットすぎない性格の方が、仕事を持ち込んで旅をするワーケーションとしては上手く運用できるのかもしれない。
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荷物のお話し
私の10日間で2ヶ国の荷物は、汚れても気がつかない古来のバックパックと、絶景プロデューサー・しほさんのトラベルリュックに詰めた。両面バックパックスタイルで歩き回り、トータルで16kgぐらいを全て自分で背負う。「女子は荷物〇kgまでにまとめよう!じゃないと重くてしんどいよ!」という基準を知らなければ、これが私の基準になるのだから苦ではない。知らない方が幸せなこと、世の中にはたくさんある。
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お仕事の荷物
私のお仕事アイテムは、ワーケーション勢の中では重いかもしれない。
LaptopPC(15インチ)
バッテリー
有線マウス
マウスパッド
有線イヤホン
ブルーライトカット眼鏡
SSD 2つ(使わなかった)
もともと荷物が多い上にそれぞれ大きめ重めで、すべてケーブルがついているので全然スマートではない。がしかしここは妥協するところでもなく、無線系はどうしても充電を気にしてしまってストレスなので、ケーブルがごちゃごちゃしている方が私は心穏やかだ。
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だもんで、町歩きのバッグは軽く8kgを超える。今回「ぜったい危機管理意識落ちているから!」と一眼レフは日本に置いてきたのだが、なぜ人は、LCCの7kg制限に対応できるのか。不思議である。
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ここ1年間で国内ワーケーションをしまくったおかげで、ワーケーションの荷物リストは頭に入っていた。パスポートのコピーやダミー財布など、海外特有の持ち物さえ足せばOKだったので荷造りも苦戦しなかった。海外ワーケーションへ旅立つ前に国内各地で経験を積んだことは、とてもいい流れだった。帰国した今でも「不足していた持ち物はなかった」と言える。いやおそらく「現地で買えばいっか」ぐらいのマインドでいることが何よりもの持ち物リストだと思う。
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推し事の荷物
まず、アクリルの板が15枚。もうこの時点で荷物を7kgに収めることに諦めモードである。厳選して15枚なので。
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ほかに団扇が1つ、フォトハンガーが1つ、配布用写真が20枚ぐらい、缶バッジ1つ(予備1つ)、その他に持ち物として認識していないぐらい日常から持ち歩いているグッズがいっぱい(いっぱい)。
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フォトハンガーは全く写真に納まっていなかったが、一度だけ。何もかも上手くいかなくて病みかけた時に『ギューっとさせていただく』というご活躍がありました。(30歳女性)
海外で『お仕事』
まずタイミング的に、そこまで忙しくない時期に行くことができたのはラッキーだった。
ワーケーション自体は慣れていたので、「初めて海外で仕事をした場所はココ!」という感動もなく、普通にクアラルンプール空港のラウンジでサクッとやった気がする。ベトナムのホテルついてからもチャットの連絡を返したり、納品を進めたり、特に構えることなくぬるっと仕事はしていた。
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電波状況
海外ワーケーションに行く1週間前ぐらいに、スマフォの回線をY!mobileからahamoに変更した。家族割りがなくなったY!mobileが高かったのでahamoに変えただけだったが、ahamo、特別な手続きや申し込みなくそのまま海外でも使えてすごかった。
ベトナムとマレーシアで使ったところ、日本よりは速度の遅さは感じたが、地図を使ったりチャット連絡は問題ない。インスタのストーリー投稿などは若干遅さを感じたが、「SNSはリアルタイムで投稿すべきではない」と考えているのでこちらも特に問題なかった。ahamoいいぞ。
ただマレーシアのショッピングモールに入ってしまうと繋がらないことがあったり、タワマン民泊でも夜は繋がりにくかったので、100%の信頼を置くことは危険かもしれない。
仕事場所
今回パソコン作業のできる宿を基本に選んだので、主に部屋で仕事をして。たまにカフェで仕事をした。ベトナムはカフェ文化が素晴らしく、街中にはたくさんのカフェがあり、どれだけ郊外の半分野外のカフェでもWi-Fiはもちろんコンセントも絶対にあった。ベトナムでは適当に4箇所のカフェへ行ったが、4箇所とも充電が可能であった。
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ベトナムの首都ホーチミンでは、仕事がしやすそうなカフェ『The Workshop』を調べてから行ってみた。カフェ自体の雰囲気の良さはもちろんのこと、世界中のノマドがいる中で私も仕事している!というプラセボ効果がヤバかった。
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日本とミーティングできた
普段からミーティングは少ない方だが、運よく予定が入った。海外ワーケーション中に試してみたかったので、いい機会をいただいた。
ただ、日本時間の朝6:30スタート。時差によりマレーシアで朝5:30からミーティングとなった。
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しかし今回泊った民泊タワマンのネット環境が壊滅的で、夜はTikTokすら重くて開くことができなかった。朝は利用者が少ないからか、問題なくzoomを繋ぐことができたので早朝のミーティングで助かったなと。
宿泊先のネット環境、口コミを参考にするしかないが次回以降の課題となった。着実に実験してるぞいいぞ。
海外で『推し事』
『オタ活は歯を磨くぐらいの日常』という前提です。
ワーケーション先の決め方
今回のワーケーションで、私が選んだ滞在先は3都市。その選定理由は以下だ。
① ホーチミン(ベトナムの大都市)
→ アイドルさんの名前の入ったお店が複数あった(閉店含む)
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② ダラット(ベトナムの軽井沢)
→ グループ名が入ったAirbnbがあった
隣り町にグループ名が入ったカフェがあった
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③ クアラルンプール(マレーシアの大都市)
→ アイドルさんの名前の入ったお店が複数あった
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たぶん私アイドルさんのオタクじゃなかったらベトナム行ってないし、何を基準に旅先を選んだらいいのか路頭に迷う気がする。アイドルさんは歌って踊って我々に活力を与えるだけでなく、優柔不断な人間に『選択肢』を与えてくれるのだ。いつもアイドルでいてくれて本当にありがとう。
海外でオタクは生きられるか
もちろん『どのグループを応援しているか』によって異なると思うが、HiHiJetsを応援している私の結論としては、ある程度諦めないと厳しいと思った。
まず、テレビ番組。
無料の見逃し配信サービス『TVer』は、VPNの取得が必要だった。どうやらほかの動画配信サービス全般に言えることらしい。長くノマド生活をするのであれば取得必須であるが、10日間だったので今回は見送った。また全部が全部配信してくれるとは限らないので一種の賭けであるし、いやそもそも録画して保存できない時点で終わった。例えVPNを取得したとしても、自宅のHDDに莫大な空き容量を作ってから出発し、番組出演が決まる度に日本の家族へ『番組録画依頼』をかけないといけないという点は変わらない。
『リモート操作で番組録画予約と録画番組の編集ができるBlu-rayレコーダーを出してほしい』と、ずっと願っている。この問題がクリアできれば私はもっと気軽に頻繁にワーケーションへ行くことができるのに。
次に、ラジオ番組。
これが一番しんどい。『Radiko』は位置情報を参照するので、日本にいない時点で機能しない。課金している程のヘビーリスナーとしては、作業中のBGMも奪われてしまいしんどかった。しかしVPNを取得すればPCからなら視聴可能と聞き、次回のワーケーションではVPNを取得し実験してみようと思う。
そして、雑誌。
ホーチミンで大きい本屋さんに行ってみたが、海外アーティストはBTSしか見つけられなかった。こちらとしては連載だけで毎月5冊の雑誌があるのに。それでも電子書籍が広がりつつあるので、以前よりはだいぶ快適になったと思う。電子マガジンのサブスクサービスで読めるアイドル雑誌などもあるが、例えば『anan』ではアイドルページだけカットされていたりするので、サブスクで読めたらラッキーぐらいのもの。電子雑誌を購入して読むことができる雑誌もあるが、例えば『TVfan』は電子化されているけど『TVnavi』は電子化されていないなど、雑誌によりけりなのでこれも絶対ではない。こうなるとネットで雑誌を購入して日本の家族に受け取ってもらうしかなく、すぐに読めないし、内容見てから決めることもできなくて厳しいなと。
しかしこれでも以前に比べたらYouTubeチャンネルが開設されたり、TikTokに動画が上がるようになったので、海外にいながらリアルタイムに近いアイドルさんを感じられるようになっている。ただそれでもやっぱり、ある程度諦めは必要だなと10日間のワーケーションで感じたオタクであった。
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「アイドルを応援する」「漏れることなく知る」というオタ活は厳しかったが。「アイドルのグッズを持ち歩いて楽しむ」という海外でできるオタ活はたくさんの経験を運んでくれた。
カフェ1つとったってそうだ。
日本では事前に映えそうなカフェを普通に日本語で調べて、アクセス方法も簡単に理解できるし、電車もほぼ正確にやってくる。
しかしそれが海外となると、ましてやベトナム語は何一つ分からないし、バスの乗り方すらも分からないし、聞くこともできない。だからといって翻訳機を使ってしまうのは何ともつまらない。カフェに着いたところで、正しく注文できるか緊張する。
そういう小さな壁を何回も越えなくてはいけない海外でのオタ活は、もうそれだけで十分な経験となった。
……という話、もう少し詳しく書きたくなったので次回「海外で観光もせずに『オタ活すること』で得られる経験」としてまとめます。